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SW-PBM Scenario#130
コマンド・メロディー

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コマンド・メロディー


 ヴェーナーの祭壇・早朝

男は静かにリュートをかき鳴らし始めた。
森の中に響く、美しいメロディー。
パーティ全員がそのメロディーの意味を理解した。「主人に向かって歩け」のメロディーだ。
──しかし、それは男にとっては「主人を守れ」のつもりであることも皆知っていた。
メロディーが終わって数秒後、ゴーレムが鈍い鉄の擦れる音を立てながら動き出し、男のそばへ鈍重な足取りで歩き出した。
ゴーレムが歩く度に、地面がズシン、ズシンと揺れた。
■男
フフ……、本当に動いたな。
今この瞬間からお前の主人は俺だ。せいぜい立派な盾になってもらうぞ。
ハハハハハ!

ゴーレムは男のすぐそばまで来ると、止まった。
■女 To:男
クラジュ、この娘を……。

■クラジュ To:女
ああ、好きにしろ。

女はナイフを納め、掴んでいた手を離してユーミルの背中を押す。
ユーミルはフラフラと歩き出し、シャオのそばまで来ると抱きついた。
そのまま絞り出すように泣き始めた。
■シャオ To:ユーミル
ユーミル……もう大丈夫だ……。

■ユーミル To:シャオ
うっ…お兄ちゃん……怖かったよぅ…。

その声は、男たちを取り囲むように息を潜めて潜伏している冒険者たちにもはっきりと聞こえただろう。
ユーミルはシャオの手に戻った。もはや敵に切り札はない。

森の中を一陣の風が吹き抜けた。
それを合図にするかのように、皆の気持ちは広場の中央へと集中した。
★不意打ちラウンド開始時の戦闘マップ(別窓表示)
■シャイアン To:
(作戦は成功・・・でござるかな!)

シャイアンは木陰から素早く躍り出ると、ローブの男を見据え、ダーツを連続して3本投げた!
■クラジュ
……っ!!

そのうちの2本がクラジュの肩と、脇腹に深々と刺さった。
彼は驚愕しながらダーツが飛んできた方向を見やり、鬼のような形相でシャイアンを睨み付けた。
■クラジュ To:小人族(シャイアン)
きさま……!

■女 To:クラジュ
クラジュ! ……!!

■タナトス To:女
動いちゃダメ〜〜〜!!

女が一瞬うろたえた隙をついてタナトスが飛びかかる!
■女 To:?
な……、くっ!?

二人はその勢いのまま地面にドサリと倒れた。
■クラジュ To:シャオ
仲間か…!
やはり小ネズミを連れて来やがったのか! くそっ!

■ユウル 
…はあっ!!

身構えようとするクラジュに、今度はユウルが飛び出した。
JJを持ったまま、勢いよくクラジュに体当たりを仕掛ける!
■クラジュ
くっ!

突然の衝撃によろけるも、半歩後ずさっただけでクラジュは持ちこたえた。
彼は金色の前髪の奥からユウルを睨みつける。
ハティノスも木陰から飛び出し、ユーミルたちの方へ行く。
■ハティノス To:ALL 
ゴーレムに気をつけて!

■クラジュ To:神官風の男(ハティノス)
なんだと……

■ユーミル
な、なに……?

ユーミルは目の前の出来事に怯え、シャオにしがみついている。
シャオは妹の体を守るように、しっかりと抱きしめた。
ゴーレムはただ、うろたえ怒りに満ちた主人をじっと見つめている。
★ステータス変動(敏捷度順)/は敵
敏捷度名前生命点精神点状態・装備変化
27シャイアン20/2031/31矢(21) ダーツ(3)
21タナトス18/1825/25転倒、組み合い中
19シャオ12/1215/15 
18ユウル14/1414/14矢(22)
16メイプル16/1614/14クロース(筋3) 魔晶石(6)
15レジー15/1514/14 
10ハティノス12/1214/14魔晶石(5)
??クラジュ??/????/??かなりのダメージ
??ベティカ??/????/??転倒、組み合い中


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GM:ともまり