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SW-PBM Scenario#130 コマンド・メロディー |
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オラン・細い路地 |
陽はほとんどオランの街並みに沈み、あたりに夜の気配が濃くなってきた頃。
ユウル、シャイアン、タナトス、メイプルとシャオの5人は、シャオの案内で彼が襲われたという現場へとやってきた。
そこは月夜の森亭から寂しい通りを15分ほど歩いたところにある細い路地。
古い家々がひしめき合っているものの、あまり人の気配を感じない。
僅かに開けられた板窓から生活の灯りが漏れるばかりで、陽が完全に落ちたら足元も見えないほどになるだろう。
■ユウル |
これは…言い方悪いけど、襲うのには都合のいい場所って感じだね。 |
通りの幅は6メートルほどで、石畳が敷かれ、左右に植え込みがある。
背の低い植物が等間隔に植えられている。
■シャオ To:ALL |
3回ともこの路地を歩いているときに襲われました。 時間帯は深夜だったので、もっと暗かったのですが…。 |
■ユウル To:シャオ、ALL |
ふうん、ちょっと周りを調べてみようか…。 帰り道はいつもここを通るってきめてたの? 襲われた時間帯も同じくらい? |
■シャオ To:ユウル |
ええ、この道が一番近道なので…。 時間帯もほぼ同じだと思います。いつも同じような時間に仕事を切り上げて帰っていましたから…。 |
■シャイアン To:シャオ、ALL |
三度同じ場所、同じ時間帯でござるか。 ふむ。おかしなこともあるものでござる。 何か特殊な理由があるのかもしれないでござるな・・・。 |
ユウルはランタンを片手に、左右の植え込みの根元辺りを調べた。
土は固く、乾燥している。植物の葉が数枚落ちている以外は何も変わったものは落ちていないようだ。
あたりを見回すと、狭い家々の隙間に身を縮めて隠れられないこともないことがわかる。
また、家の高さが不揃いなため、屋根の陰に隠れることもできそうだ。
他に目立って隠れられそうな場所はない。
■ユウル To:シャオ、ALL |
背が低ければ、どこかに潜むのは簡単、か…。 |
メイプルはユウルのランタンから火を借り、たいまつをつけた。
視界をインフラビジョンに切り替え、あたりを見回してみた。
今までは暗くてわからなかったが、屋根の上を熱源がひっきりなしに移動しているのがわかる。…どうやら野良猫のようだ。
それ以外に何者かの気配は感じない。
■メイプル(ひとりごと) |
猫の1匹くらい・・・普通はいるわよね。。 |
■シャイアン To:ALL>シャオ |
これだけ人数がいれば、例え奇襲をかけられても対処は可能でござるな。 よし、拙者も少し調べてみるでござるかな・・・。 シャオ殿、どんな風に襲われたか、ちょっとやってみてくれないでござるかな? |
■シャオ To:シャイアン&ALL |
ええと…確か3回目に襲われたときはこちら側の植え込みの辺りでした。 斬られた感触に驚いて、この辺りに倒れたんです。 |
と言って西側の植え込みを指差す。
シャイアンもランタンをつけ、襲撃者が待機していたと思われる陰や、実際に襲われた地点を中心に丁寧に探索してみた。
■シャイアン To:シャオ |
ふむ、これは・・・? シャオ殿。この血痕はシャオ殿のものでござるかな? |
■シャオ To:シャイアン |
あ…ええ、多分そうだと思います。 倒れたときに付いんじゃないでしょうか… |
植え込みの近くの石畳に、かすれてほとんど見えないほどの血痕。
数日前についたものと予想できる。
その近くをさらに調べると、植え込みの土にわずかに残された足跡を見つけた。
土が乾燥しているためわかりづらいが、裸足ではなく一般的な革靴の靴底であることがわかる。
■シャイアン To:ALL |
足跡は靴・・・でござるか。 大きさからして子供・・・いや、拙者と同じ小人族の可能性もあるでござるな。 これだけではちょっと判別はつかないでござるよ。そういえば、シャオ殿を襲った影は、背が低いという話でござったな・・・ |
■シャオ To:シャイアン&ALL |
はい、そんな気がします。 |
■シャイアン To:シャオ、ALL |
ふむ。シャオ殿の傷は浅く、3度にわたる襲撃も無事に済んでいるでござるからな・・・ これまでシャオ殿に襲いかかってきた者は、非力な者と見て間違いなさそうでござるな。 とはいえ、今後もそうとは限らないでござるから油断は禁物でござるが |
■シャオ To:シャイアン |
……。 |
襲われたときのことを思い出したのか、少し顔色が悪い。
タナトスは皆から20mほど離れた位置で、シャオたちを尾行している者がいないかどうか観察している。
暗いのでよく見えないが、あたりに動くものはないようだ。
■タナトス To: |
あ?!、えぇ〜、街中でタイマツを…… とりあえず声を掛けられても他人の振りだな えぇ〜っと…… 尾行しているヤツはいないようだな、僕の気にし過ぎかな |
一人でブツブツブツブツ……
■猫 To:タナトス |
ニャ〜 |
ブツブツ言ってるタナトスの足元に、黒ぶちのちいさな野良猫がすり寄ってくる(笑)
■タナトス To:猫 |
?! 猫だぁ〜♪ ねこぉ〜、ねこぉ〜、ねこぉ〜〜。 にゃ〜〜、にゃ〜〜、ねこにゃ〜〜〜〜 |
タナトスは自分の立場を忘れた!(笑)
■猫 To:タナトス |
ニャア〜 |
猫がぽりぽりと後ろ足で首を掻くと、ぴょんっと何かが飛び出してタナトスの上着にへばりついた。(実はノミ)
■タナトス To:猫 |
可愛いよぉ〜、かわいいよ、かわいいよぉ〜〜〜〜 お前、野良だよね? 野良なんだよね? つ〜か野良だ、名前もノラだぁ〜〜♪ ここは寒いから一緒に網亭に帰ろうねぇ〜〜、そこでご飯を貰おうねぇ〜 |
■猫(ノラ) To:タナトス |
ニャ? |
猫に確認をしてからお持ち帰りをする。
(確認できてるのかどうかは謎だがw)
一方。
■官憲 To:ALL |
こらこら、お前たちそこで何をしているんだ。 こんな細い道でたいまつなんかつけて、火事にでもなったらどうする。 |
煙を見て飛んできたのか、官憲が路地の角から現れて冒険者一行に詰め寄る(笑)
条件反射か、メイプルの後ろにそれとなく隠れるシャイアン(笑)
■メイプル To:官憲 |
あら、ごめんなさいね。 知り合いが、この辺で落とし物をしたらしくて探してるのよ。 縦笛なんだけど・・・・ご存じないです? |
笛を吹くようなジェスチャーをしながら適当に誤魔化す(笑)
■官憲 To:怪しい奴(笑) |
笛? 知らないなぁ、私は落とし物を捜すために見回りをしているんじゃないんだ。 こんな夜じゃなくて昼間に探したらどうだね? この辺りは夜は真っ暗になってしまうぞ。 さぁ、帰った帰った。 |
■ユウル To:官憲殿(笑) |
どうもすいません。それって結構高価なものらしくて。 最近この辺りで何か拾ったとか、騒ぎがあったとか、なんか変わったことってありませんか? |
官憲には嫌な思いでありまくりだが、ここは穏便に笑顔で対応。
■官憲 To:ぼうず(笑) |
街中でたいまつをつける奴より変わった奴などおらんよ。 数日前に「誰かに襲われた」と言って助けを求められたことはあったがな。 …おや、本人がいるじゃないか。 |
■シャオ To:官憲 |
…あ、どうも、その節はお世話になりました。 |
官憲と顔を見合わせ、深々とお辞儀をするシャオ。
■官憲 To:金髪の青年 |
うむ。君もあんまり遅い時間にうろうろしちゃいかんよ。 |
■メイプル(ひとりごと) |
だってランタンだとサラマンダーが壊しちゃうじゃない・・・ぶつぶつ。 |
どうやらランタンのガラス越しに召還したことがあるらしい(笑)
■シャオ To:官憲以外のALL |
最初に襲われたときに僕の声を聞きつけて駆けつけてくれた方ですよ。 来てくれたときにはもう犯人は逃げてしまっていましたが…。 |
要するに役立たずだったらしい(笑)
■官憲 To:怪しい一行 |
では、さっさと退散するんだぞ。 |
官憲は不機嫌そうに去っていった。
■メイプル To:おーる |
現場検証はこんなもの? そろそろ銀の網にもどらない? |
■シャイアン To:メイプル、ALL |
さようでござるな。人数がいるとはいえ、 ここが危険な場所なのは変わりないでござる。 特に目ぼしい物もなさそうでござるし、長居は無用でござるな。 |
■ユウル To:メイプル、シャイアン、ALL |
官憲さんに目を付けられると後が面倒だし(^^ゞ 学院に行った二人もそろそろ戻ってるかもしれないね。 大丈夫とは思うけど、気をつけつつ戻ろう。 |
一行は現場を後にし、銀の網亭に戻ることにした。
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GM:ともまり |