SW-PBM #128 おやじたちの挽歌 第十四章 出口で待つ人 |
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■ 【遺跡出口】 |
最深部の扉を抜け、歩く事しばらく。
突然目の前が開けたかと思うと、一番最初の扉の前に出た。
ミァが頭から砂を被ったあの場所である。
全員が通路に出ると、今まで歩いていたはずの抜け道は消え去り、まるで何もなかったかのようにただの壁面と化してしまった。
■イルノス |
ほほぉ、すごい物だな。 これが古代の技術か。 |
■ミァ |
Σ 一方通行なんでスネー。 次にセバスちゃんと会う時には、また回り道をしなきゃでスカー。 |
ぺたぺた。
壁面と化してしまった箇所を、両手で何度も触ってみる。
■アリエ To:ALL |
ぉー、ホントにこっちからは入れなくなっちゃったんだ? 古代魔法ってすごいね〜、感心しちゃう。 セバスチャンに会いにもう一回行ったら、ゲームの内容も変わってたりたりしてね?w |
言ってミリィの方をちょっと羨ましそうに見る。
どうやらアリエは古代魔法に興味を持ったらしい。
■ミリスレスカ To:ALL |
まだ機能を失っていない遺跡なんて…。賢者の学院に報告しないといけませんね。 でも大発見ですよね、みなさん? |
にこにこしながら、おやじーずに振り返る。
■ミリスレスカ To:おやじさん達 |
これだけの発見に貢献したんです。今回の事はほめられる事ではないと思いますケド、学術史に名は残るかもしれませんね♪ 『恐妻家だからこそ成し遂げられた大発見だった』とかって♪ |
……まだ、ちょっと怒っているらしい。
■イルノス To:ミリィ |
う〜む、それはちょっと情けないな。 |
■オルフェ |
(ミリィも意外と言うなあ) |
■ミァ To:イルノス |
なに、あんたさんたちには、とっても似合ってると思いまスヨー(=▽=) |
■アリエ To:イルノス |
そうそう。イライザおばさまに勝てる人は、なかなかいないザマス。(にやり) |
■ミァ To:アリエ |
そうざますー。ざまスー♪ |
■イルノス To:アリエ&ミァ |
……うちの妻はそんな話し方はしないぞ。 それはエミリさんの方だろう? |
■アリエ To:イルノス |
・・・ぇ? えええええええええええええええええええっ? ━━(°∀°)━━( °∀)━━━( °)━━( )━━(° )━━(∀° )━━━(°∀°)━━ |
全員の顔を不自然な笑顔で見渡し……。
■アリエ To:イルノス |
ごめんなさい、間違えて覚えちゃいましたっ! |
■ミリスレスカ To:アリエ |
え? あれ? 覇気のある方がイライザさん…でしたっけ? ……え、そっちはリーゼさん!? |
オマエも正しく覚えてなかったんかい。
■ミァ To:イルノス |
・・・・・・・・・・・・・・・ふっ、あーまいでスネー! オランでは今、ザマスウィルスが猛威を振るっているのでスヨー。 イライザおばさんもばっちり感染☆ 今頃はざますー、ざまスー、言ってる頃でスヨーッ(びしっ) ・・・・・多分。 |
■イルノス To:ミァ |
それは……イヤだな。 |
遺跡を抜け、久し振りの太陽の光を浴びる。
■ミリスレスカ To:ALL |
やったやったぁ♪ 無事、脱出成功ですよ〜♪ 早く帰って、お風呂に入りた〜いっ! うえぇ、下着まで泥水まみれですよぅ…。 |
ローブの胸元をひっぱって、薄い胸板のあたりをのぞきこんで見ている。
と、そこへ野太い男の声が響いた。
■男 To:ALL |
待ってたぜ〜。 ……おぉ、大勢いるじゃねぇか。こりゃ良いカモだ。 |
■クレア |
あぁっ! あの人たち、私を襲った人たちですっ。 |
■男 To:クレア>ALL |
ん? なんだ、あの時の姉ちゃんか。だったら俺達の目的は分かるよな。 ……金と荷物を置いてきな。 大人しく従わねぇってんなら、ちぃと痛い目を見るぜ。 |
■ミリスレスカ To:山賊さん(?) |
痛い目……、ですか? こんなか弱い女の子たちまでいる、疲れ果てた一行に…? |
ムッとした顔で、メイジスタッフを突きつける。
■男 To:ミリィ |
何言ってやがる。疲れ果ててるからいいんじゃねぇか。 まぁ、そうだなぁ……か弱そうな女の子のお前さんは丁重に扱ってやるよ。綺麗な顔立ちしてるからな、売り飛ばしゃあいい金になる。 怪我したくなきゃ暴れるなよ。 |
やっぱり女の子と間違えてる模様。
下卑た笑いを浮かべて、ミリィの身体を上から下まで舐めるように見る。
■リエラ To:盗賊 |
ひどい! ミリィちゃんのようにかわいい女の子を売り飛ばそうとするなんて! 許せませんね! |
■アリエ To:盗賊&リエラ |
ほんと、許せないわよね! 人のモノは盗むは、売り飛ばすは・・・、人をたくさん不幸にした罪は重いわよ? |
■ミリスレスカ To:ALL |
ボク、あーゆう力にモノを言わせようとするオトナって、大っ嫌いなんです! やっちゃいましょう!!! |
かなりご立腹のご様子。
■オルフェ To:ミリィ&ALL |
そうだね。 あまり荒事は好きじゃないけど、仕方ない。 私達が来ていなければ、下手をしたらクレアだって死んでいたんだ。 旦那方も含めてね。 |
おやじーずの方がオマケになっている。
■ミァ To:ミリスレスカ&ALL |
んにっ、ミーも大賛成なのでスー♪ あんな三流へっぽこ悪役ーずには、それ相応の扱いをしてやりまショー! |
■野盗 To:ミァ |
誰が三流だ、コラァ! えぇい、くたばれっ! |
その声と共に男と、更に後ろに控えていた3人が襲い掛かってくる。
■ミァ To:野盗 |
んに? 四流の方が良かったでスカー?(=▽=) |
取り出した弓を構えつつ、けろりと笑顔で応じる。
それ、論点がズレてる。
■キルリック To:野盗 |
しかし、あなた方も何時までもこんな所にいるなんて暇ですね。 |
野盗に対応するように、一歩前に踏み込み応戦体制をとる。
■野盗 To:キルリック |
ほっとけっ! こんな枯れた遺跡じゃ獲物も滅多に来ねぇんだよっ。 お前らからその分たっぷり搾り取ってやるさ! |
■リエラ To:おやじーず |
危ないですから、私たちの後ろに下がっていてくださいね。 もちろん、クレアさんも。 |
弓を手に持ち、オヤジさん達を後列の更に後ろに下がらせる。
■おやじーず To:リエラ |
す、すまない。たのむぞ。 |
こそこそと遺跡の影に隠れこむ。
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