依頼を受けた日の翌日です。
銀の網邸の食堂は、食事を求める冒険者で朝から大繁盛の模様。
宿の二階…ではなく、店の扉を開けてジェニファーが入ってくる。なにやら小さな包みを手にしているようだ。
■ジェニファー To:おかみ |
おはようございます。わたくしの仲間の皆さんは、もう起きていらっしゃいますか? あ、適当な朝食と香草茶をポットでお願いいたしますね。 |
おかみは注文を繰り返すと、厨房にいるらしいおやじにそれを伝えました。
そこへ階段を飛び跳ねるように二階から降りてくるアズラ。
よく眠れたらしく、上機嫌でスキップしつつカウンターに向かう。
■アズラ・ラ・ライト To:おかみ |
おはよーございますでっす♪今日もいい一日になるといいですにぇ☆ えっと、朝御飯貰えますですか?サンドイッチとサラダとシチューと、あとお砂糖入れたホットミルクお願いしますです〜 |
■カーガッド To:おかみ |
おはようございます。 私も何か朝食を頂けますか。適当に普通の奴をお願いします。 |
カウンターのおかみに声を掛けたカーガッドは、既に食堂に来ていたアズラとジェニファーを見つけて声を掛けた。
■カーガッド To:アズラ&ジェニファー |
お二人ともおはようございます。お早いですね。 注文が終わりましたら、テーブルで昨日集めた情報を確認しながら朝食にしましょうか。 |
■ジェニファー To:アズラ&カーガッド |
お二人とも、おはようございます。 いよいよ出発かと思うと気が昂ぶってしまって…。 |
■アズラ・ラ・ライト To:カーガッド&ジェニファー |
おはよございますです♪よく眠れたでしか? おねーさん、リラックスリラックスでし♪ |
朝の挨拶を交わしながら、テーブルに移動する。
■ジェニファー To:アズラ |
そういえばアズララさん、字が読めないと昨日仰っていましたね。 わたくしが文字の勉強に使っていた写本を家から持ってまいりましたので、旅の合間にでも、一緒に勉強しましょうね♪ |
そう言うとジェニファーは、手に持った包みから羊皮紙のノートを取り出し、アズラの前に置いた。表紙には「ガチョウの母」と(東方語で)書かれている。
■アズラ・ラ・ライト To:ジェニファー |
共通語のお勉強でしか??確かに読めるようになれればみんなに迷惑掛ける事も少なくなって嬉しいかもでし〜♪ おねーさんありがとうです、頑張るので宜しくお願いしますです☆ |
■ジェニファー To:アズラ |
あ、あら…。(アセアセ) もしかしてアズララさん、東方語の読み書きはおできになりますの? それなら、こちらのテキストですわね。 |
慌ててノートを回収すると、袋から別の写本を取り出す。今度は共通語で、「サルでもわかる共通語入門」と書かれていた。
■アズラ・ラ・ライト To:ジェニファー |
はいでし、東方語は一応読めるんでし。読めないのは共通語で、昨日は依頼の紙が共通語で書いてあったから……(照れ照れ |
■ジェニファー To:アズラ |
東方語の読み書きができるのなら、共通語も簡単に使えるようになりますよ。 |
それからまもなく、店の扉を開けて、キャスが店に入ってきた。
■キャス To:カーガッド&アズラ&ジェニファー |
おはよう。みんな早いね。 (半分独り言) えっと、一応、家で朝は食べてきたけど、何も食べないってのも申し訳ないから、もう少し食べるか。 まあ、食えるときに食っとかねぇとな。 |
■キャス To:おかみ |
すみませーん。オレにも何か食べるものと飲むものを適当に下さい。 |
■ジェニファー To:キャス |
おはようございます、キャスさん。 昨日のお約束どおり、下位古代語のテキストを持ってまいりましたわ。 |
みたび荷物から写本を取り出すジェニファー。今度の表紙は「下位古代語(初級編)」とシンプルなものであった。
■キャス To:ジェニファー |
えっ、もう。 お姉さん、早いね。暇が出来たらじゃなかったのかい。 まあ、せっかく持ってきてくれたのだから、宜しく頼むよ。 |
一目でうろたえているのがわかる。夏休みの宿題じゃないが、そのうちやろうと思っていたらしい。
そんなキャスに満面の笑顔を返す、やる気満々のジェニファーであった。
■ジェニファー To:キャス |
はい♪週に一度丸一日学ぶよりも、毎日少しずつやった方が楽ですし、結局身につくのも早いですからね。 わたくしどもラーダに仕える者にとっては、読み書きをお教えすることも修行の一つなんです。こちらこそ、よろしくお願いしますわ。これが終わったら、ラーダ神の教えを下位古代語で著した、中級編を持ってまいりますから♪ |
■キャス To:ジェニファー |
そ、そうなんだ。 まあ、おてわらやかに頼むよ。お姉さん。 でも、こんなのも修行になるんだ。修行って言うともっと、なんとなく大変そうなイメージがあるけど・・・。 |
自分も神の声を聞いている身の癖に、全く布教とか修行とかには無関心なキャスであった。そうこうしている内に、ようやくウォルフが降りてくる。
■ウォルフ To:おかみ |
おはようございます。 ワインをボトルで。 それとスープスパゲティの大盛り、野生牛の香草ステーキをお願いします。 |
‥‥朝からとんでもないヤツである。
おかみにそう告げると皆のテーブルへと向かい、
■ウォルフ To:カーガッド&アズラ&ジェニファー&キャス |
やあ、おはよう。 荷馬車も、もう届いているようだね。流石に仕事が早いね。 |
そう爽やかな笑顔で皆に語りかけるウォルフ。
■ジェニファー To:ウォルフ |
ウォルフさん、おはようございます。 ランバートさんもまだいらしていないようですから、食事をしながらお待ちしましょうか。 |
そこへ、のんびりとランバートもやってきた。
■ランバート To:ALL |
みなさん、おはようございます。 朝の散歩でもしながら駄洒落を考えていたのですが、少々、遅れてしまったようですね。 私も食事を頼みますので、昨日の調査結果と今後の予定を食べながら話しましょうか。 |
そう言って、サンドイッチとスープを頼むと皆のいるテーブルについた。