SW-PBM #124 Pigeon Blood Act.09〜屋敷 |
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■ 【ウォイル邸】 |
翌日。
ウィスノーに案内され、ウォイル家へと向かう一行。
銀の網亭を出て高級住宅街へと向かい、歩く事しばらく。
■ウィスノー To:ALL |
ここだ。 |
先頭に立ち案内していたウィスノーが立ち止まる。
見上げた先には、住人の暮らしぶりが伺える豪華で良く手入れされた屋敷があった。
■ウォルフ To:独り言 |
ほう‥‥。噂に違わぬ名家のようだな‥‥。 |
■レベッカ To:ウィスノー&ALL |
ご立派なお屋敷ですね。 くれぐれも失礼のないようにしないといけないですね。(^^; それでは、入りましょうか。 |
■ウィスノー To:ALL>使用人 |
うむ。 失礼、ルークスさんは居られるか? ウィスノーが来たと伝えてくれ。 |
庭先で掃除をしていた使用人を捉まえ用件を告げる。
清潔な身なりをした使用人は、軽く会釈をすると屋敷へ戻る。ものの数分もしないうちに、ルークス・ウォイルと思われる若い男が先ほどの使用人を従えて出てきた。
■ルークス To:ウィスノー |
やあウィスノー君、この度は災難だったね。 で? 君の疑いを晴らしてくれる人たちというのは? |
言いながら、ウィスノーの後ろに立つ冒険者達を眺める。
■ユウル |
(…え…こいつは…!?) |
ルークスと目が合い、一瞬驚きの表情を見せるユウル。
■ユウル To:ルークス |
は、初めまして〜。 ウィスノー氏に依頼されて、事件の捜索に参りました。 …よろしくお願いします。 |
ぎこちない笑顔で丁寧に挨拶するも、大変にわざとらしい。
■ルークス To:ユウル |
あれ、君は……。 やあ、久しぶりだね。今日はメイドじゃないのかい? |
気さくに話しかけてきたかと思うと、ごく自然な動作でユウルの手を取りキスしようとする。
■ユウル To:ルークス |
(うわああ、何すんだこいつわ!)…め、メイドは臨時でして〜。 冒険者が本業なんですよ、はい。 |
愛想笑いを浮かべつつも、素早く手を背中に回してキスを回避し、3歩下がる(笑)
■ルークス To:ユウル |
なに、冒険者! それじゃ君、彼女を知らないかい? 君と同じ冒険者で、アルテナというんだが……僕の婚約者なんだ。 |
既成事実が作られつつある。
■ユウル To:ルークス |
(は、婚約?ってアルテナが承諾するわけないけど…妄想かな??) え〜っと…今どこにいるかはちょっと…… 彼女も冒険者ですから、何か依頼を受けて今ごろはどこかで冒険してると思います、よ。 |
■ルークス To:ユウル |
そうか……。 そろそろ両親にも会ってもらいたいんだが……残念だな。 |
■レベッカ To:ルークス |
私はレベッカと申します。よろしくお願いいたします。 婚約なされているのですね。それはおめでとうございます。 |
■ルキシュ To:ルークス |
僕はルキシュって言います。よろしくお願いします♪ ……婚約か、羨ましいなぁ…… |
ちょっと夢見る乙女チックな瞳。
■フィリス To:ルークスさん |
貴族の方と冒険者の間で婚約ですか...少し波乱の予感がしますが(^^; ウォイル家の皆様は、そういうところは寛容なのでしょうか? ...あ、申し遅れました。私、フィリス・プレクトラムと申します。 以後お見知り置きを。 |
■ルークス To:フィリス |
フィリスさんだね、よろしく。 さあ、それじゃ屋敷に案内しよう。 みんなここまで歩いてきて疲れているだろう。すぐにお茶の用意をさせるよ。 |
■レベッカ To:ルークス |
ありがとうございます。 それではそちらで今回の事件につきましていくつかご質問させていただくかと思いますが、よろしくお願いいたしますね。 |
そんなやり取りを眺めつつ、
■ウォルフ To:独り言 |
貴族にしてはまた、随分と気さくな方だな‥‥。 |
などと苦笑しながら独り呟くウォルフであった。
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