SW-PBM #124 Pigeon Blood Act.07-3〜情報屋 |
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■ 【情報屋・占い店ルナ】 |
ウォルフとユウルは盗賊ギルドの情報を得るため、情報屋へと向かう。
ちなみにシーフでもないユウルが付き添っている理由は、借金野郎ウォルフに代わっての財布係らしい。
華やかな商店街の一角、一見可愛らしい占い屋さんにしか見えない店の前でウォルフは足を止めた。
ちょうど中から占いの方の客らしい若い女性が出てくる。
副業は相変わらず盛況のようだ。
■ウォルフ To:独り言 |
ここが噂の情報屋‥‥なのか? |
ひょっとしたら副業の方“が”盛況なのかもしれない、ふとそんなことを思う。
■ウォルフ To:ユウル |
じゃ、ユウル行こうか。 |
■ユウル To:ウォルフ |
うん。 ギルドメンバーじゃないから、後ろで大人しくしてるよ。 よろしく頼むね。 |
にこっと笑ってぽんとウォルフの肩を叩くと、店の中に入っていった。
薄暗い店の中、水晶玉を置いたテーブルの前に一人のハーフエルフが座っている。
■リュー To:ユウル |
はい、いらっしゃいませ。 ……あら、ユーちゃんじゃない、こんにちは。 お隣はボーイフレンドかしら? この間のおニィさんはどうしたの、振っちゃった? |
にこにこ笑いながらそんな事を言ってくる。
■ユウル To:リュー |
こんにちは〜。 いや、そーでなく彼は今回の仕事仲間で…ってもともとヴィタリとも付き合ってないですってば(^^ゞ (コホン)今日もまた占いとは別件でお世話になりに来たんで、よろしく。 |
■ウォルフ To:ユウル |
俺は過去のことなど気にしないぞ、ユウル。 |
澄ました顔で応じる。
■リュー To:ウォルフ |
あらあら、積極的ねぇ。 うん、男の子はそうでなくっちゃね。 |
リューに微笑で応え、ユウルの言葉を引き継ぎ喋り始める。
■ウォルフ To:リュー |
お初にお目にかかります。 私はこの地のギルドに属するウォルフガングと申す者。 今後ともどうぞお見知りおきください。 本日お伺い致しましたのはあることに関して、幾つか情報を教えて戴きたい次第で‥‥。 |
と、ウィスノーの一件を手早く説明する。
■ウォルフ To:リュー |
‥‥それでこの件に関して色々とお教え戴きたいのですが‥‥。 まずは‥‥「ソーダ」という名前にお心当たりはございませんか? |
言いつつ懐から財布を取り出す。
その表情は“また金が消えていく‥‥”と訴えているかのようであった(笑)
■リュー To:ウォルフ |
ソーダ……うーん、ソーダねぇ……。 ちょっと聞いた事ないなぁ。 似たような名前なら山ほど報告があるんだけど。 |
■ウォルフ To:リュー |
その‥‥似たような名前とは? |
■リュー To:ウォルフ |
ゾーラとかゾーマとか……。 あと、ソーニャとかソーマとか。 |
■ユウル |
ソーマ…まさか今回も絡んでないだろうな… |
ユウルは前回の遺恨からか、ついその名前に反応してしまう。
「そんなにいるのか‥‥」と思い、思わずよろめきかかるウォルフだが、すぐに立ち直りリューに尋ねる。
■ウォルフ To: リュー |
その中で、宝石の類に執着している者はいますか? |
真面目にソーダに関して調べようとするウォルフであるが、その横からウィスノーからの情報というためかイマイチ信用していないらしい(笑)ユウルが口を挟む。
■ユウル To:ウォルフ |
ソーダってのは官憲殿の曖昧な記憶だからあんましあてになんないよ。 単刀直入に、ウォイル家の盗難について聞いてみたほうがいいんじゃない? |
それもそうだな、と頷き。
■ウォルフ To: リュー |
すいません、質問を変えます。 ウォイル家での「ビジョン・ブラッド」の盗難について、ギルドは関わっていますか? 関わりがないならば、その件について何か心当たりはありませんか? |
■リュー To:ウォルフ |
ウォイル家のピジョン・ブラッドね。 ギルドでは一切関知していないわ。だからウチのメンバー以外の人間の仕業ね。 あれに関しては私達も詳しい事は分からないんだけど、ただ随分古い物らしいわね。 ウォイル家という名が世に出る前から存在していたという噂もあるくらいよ。 |
リューの言葉に多少の失望を感じつつも、再び問いを発する。
無論、失望感など表面には微塵も見せない。
■ウォルフ To: リュー |
ウォイル家のマービス,ルークス父子について、何かご存知でしたら教えて戴けますか? |
■リュー To:ウォルフ |
ウォイル家? 品行方正で名が通った貴族さまみたいね。別に後暗い所はなさそうよ。 もっとも、次男坊のルークスは結構放蕩者みたいだけど。 ま、私はそーいう方が堅苦しくなくて好きだけどね♪ |
■ウォルフ To: リュー |
ルークス卿が魔法を使えるかどうかはわかりませんか? |
■リュー To:ウォルフ |
ルークスが、魔法? 聞いた事ないけどなぁ。 あ、でも精霊魔法に興味とか持ってるかも。 チャームとか、ね♪ |
ウォルフが思わず苦笑する。
■ユウル To:リュー |
ウォイル家の盗難以外で、最近大きい宝石が盗まれたとか、貴族狙いの泥棒が入ったとか、魔法で眠らせてその隙に盗まれたとか、ギルドメンバー以外で大きな盗みがあったとか… そういう似たような事件はないですか? |
類似犯についてちょっと気になったので聞いてみた。
■リュー To:ユウル |
ここ最近では聞かないわねぇ。そもそも大きな宝石ってのもそんなに数があるわけじゃないし。 |
■ユウル To:リュー |
そうですか…。 ところで、官憲のウィスノーって人ご存知ですか? 「ビジョン・ブラッド」を警備してた人の1人で、今容疑をかけられてるんですよ。 万に一つですけど、ウィスノーに恨みを持つやつの犯行かもと思って。そういう人に心当たりないですか? |
その線は薄いだろうと思いつつも、一応聞いてみる。
■リュー To:ユウル |
官憲のウィスノー? 知ってるわよ。とても有名だもの……ある意味、ね。 でも割と恨みとかそういうのは聞かないのよね。 アイツだから仕方がないとか、そーいう感じの一種の諦めがあるみたい。 |
■ユウル To:リュー |
なんか悟ってますね。みんな大人だなあ(笑) まあ、仕返ししようとすればあっさり出来ちゃうだろうしね。 |
■ユウル To:リュー |
「ビジョン・ブラッド」みたいな古い宝石について詳しい人って、心当たりありませんか? |
■リュー To:ユウル |
う〜ん、ギルドメンバーにいない事はないんだけど……。 ただ、今ちょっと別件でオランにいないのよね、その人。 それに、まがりなりにも幹部の一人だから、会うつもりならそれなりの紹介料を積まないと無理よ。 あなたたち、『それがどういう宝石なのか』を調べてるわけじゃないんでしょ? だったら、お金の無駄になるだけだと思うなぁ。 |
■ユウル To:リュー |
なるほど。それもそうですね。 その宝石の意味がすごく重要になったら何とかして会わなくちゃいけないかもしれませんけど、今はまだいいか。 ご忠告ありがとうございます。 リューさんって前回も思いましたけど親切ですね〜。 |
盗賊でもないのに情報収集にくっついてきてるので世話を焼いてくれてるのかもしれないが。
■ウォルフ To:独り言 |
さて‥‥どうしたものか‥‥ |
思案気な表情を浮かべ、独り呟く。
■ユウル To:ウォルフ |
ギルドで聞くのはこんなもんじゃない? また何かあったら聞きに来ればいいんだし。 情報料払って、一旦銀の網亭にもどろうよ。 |
ユウルに言葉に、そうだなと同意。
■リュー To:ALL |
はい、じゃあお話はここまで。 今回は大した事教えてあげられなかったし、100でいいわよ。 |
■ウォルフ To:リュー |
それではまた何かありましたら宜しくお願いいたします。 |
謝辞を述べ、深々と頭を下げる。
■ユウル To:ウォルフ・リュー |
私が払ってもよかったけど…ま、いいか。 報酬がでれば、経費で落とせるわけだし。 リューさん、どうもありがとう。それじゃ、また〜♪ |
■リュー To:ユウル |
また可愛い男の子を連れていらっしゃいね。 相性占いくらいなら、サービスでしてあげるわよ♪ |
何かが違う。
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