交渉作戦 | Scenario #122b |
職人魂 |
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街道 村郊外 |
村長の家に泊めてもらった一行。
とりあえず、仲間からかき集めた5000ガメル入りの箱と、昨日リュントが作ったトラップボックス。さらに、フクロウがすやすやと眠っている 麻袋を持ち、交渉の場へと向かった。
最初は5000ガメルにて交渉し、それでもダメなら…という2段3段構えの様子らしい。
もう少しで交渉場所…という地点にて。ナミキは精霊の力を借りる。
姿が見えない状態になったナミキの歩調に合わせて、冒険者達はそろりそろりと交渉の場へ。
…
しばらくして。
ウィーニーを伴った4人の人影が見えた。
■ザン To:誘拐犯 |
……ウィーニー殿は無事だろうな? |
静かに。しかし、響く声でザンは4人に呼びかけた。
■C To:ザン |
おう。ちゃぁーんと無事さ。怪我なんざさせてないからな。 |
■A To:冒険者達 |
そちらこそ……持ってくるモンは、持ってきたんだろうなっっ |
どうやら。この男がロケットの男、「アーク」らしい。
■アップル To:誘拐犯&ウィーニー |
私たちに、できる限りの準備はしてきたわ! ウィーニー!! こんなことになっちゃって、ほんとうにごめんなさい! 無事なら返事をしてっ! |
ウィーニーを気遣う気持ち8割と、相手の気をひければ・・という目論見が2割というところか。
■ウィーニー To:アップル |
アップルおねぇちゃーん……もぉ、この人たち何とかしてよぉ…… ボク、もう説明するの疲れたよ…… |
何が疲れたというのだろうか。
■リュント To:ALL |
はっは〜〜(笑) さては「お前は女だろう!?」「僕は男だ!」を一日繰り返していたんだろう… |
正解。
■ウィーニー To:リュント |
リュント兄ちゃん、そうなんだよ〜〜〜(TT) コノヒト達、ぜーんぜん信用してくれなくて…… 証拠見せる!!っていってるのに |
■B To:ウィーニー |
馬鹿者っっ!!うら若きお嬢さんに、そんなことさせるワケにはいかんだろうがっっ!!! |
怒る論点が違うと思うの。
■ザン To:ALL |
本人からそんな事を言い出す時点で、お嬢さんではないと気付いてもらいたいものだがな。 やれやれ……まあ、それに気づかれなかったという事は少なくとも乱暴な事はされていないということだな……。 それだけでも、よしとするか。 |
少し一安心なザン。
■アップル To:ウィーニー |
(ありがちな話ね・・・) もうちょっとの辛抱だからね! |
■アーク To:冒険者 |
さぁて。このお嬢さんの身代金!しっかり渡してもらおうか! |
■リュント To:アーク |
おいおい!その人質はお嬢さんじゃないぞ(笑) しっかり渡す前にお話があるんだがちょっといいかな〜〜 |
ナミキが今はどの辺を歩いているのか判らないが、取り敢えず間延びした声で時間稼ぎ。
■アーク To:リュント |
はっはっはー。何馬鹿な事を。 こーんな可愛いお嬢さんが、お嬢さんじゃない……… ……… はっ!よもや……良いトコの子じゃないのかっっっ!!! |
またもや論点がズレているっぽい。
■ザン To:ALL |
一つ聞きたい。 もし仮に、本当にウィーニー殿が「お嬢さん」でなかった場合はどうするつもりかな? |
同じく時間稼ぎのつもりで、意味のない(?)質問。
■アーク To:ザン |
そりゃーお嬢さんじゃなかったら、良いトコの子じゃないだろうから……身代金は…むむむ。 いやしかし、あの馬車を扱うぐらいだから、多少のお金は…… |
どうやら、逆上してどうこうする様には見えないようだ。
■ザン To:ALL |
……あのな。 仮にいいところのお嬢さんだったとしてもだ、旅の途中にそんな大金を持ち歩くと思うか? 第一、その子はお嬢さんですらない。普通の商売人の子供だ。 あの馬車も取引先の相手が親切に用立ててくれただけのものだ。 |
嘘は言っていない……と思う。
■アーク To:ザン |
ええと、お…お嬢さんはお金持って無くても。ほら。お前等のような護衛がお金持ってるだろうが。そうだろうが。そうに違いない。 で……商売人の子ぉ? うそん。 |
まじまじと、ウィーニーを見つめる。
■ザン To:アーク |
お嬢さんが持ってるならまだ頷かないでもないが、ただの護衛の我々のどこをどう突ついたら大金を持っているように見えるのだ? そっちの方がよほど不自然だぞ。 |
■アーク To:ザン |
えーと。ほら。馬車を停めれるようの宿なんかに泊まると、他よりも高くついたりするから、普通の旅人よりは小金を持っているだろう? |
だんだん、声に自信がなくなってきたっぽい。
■アップル To:アーク |
お金がかかるから、野宿してたんでしょ? わざわざ、好きこのんで野宿なんてしないわよ・・ |
■アーク To:アップル |
いや、ほら。 ちょ〜どここらへんは宿場がないから… |
ごにょごにょと、言いよどむ。
■リュント To:アーク |
人間、見栄を張るって事があるだろう〜〜 お前さんにも良く解る事だろう〜〜? 見栄でで立派な馬車に乗っていたんだよ・・・ 身代金目的の誘拐にはちゃんと下調べをして金持ちかどうか調べなくちゃ。 そんなに金持ちに俺らとその子が見えるのかい? |
変な理屈?をこじつけて遠まわしに値引き交渉を・・・
■アーク To:リュント |
いや、見栄は大事だが……というかだな。 街道を、ある程度立派な馬車で行く連中は。大抵お金も持っているというのは立派な経験則だ。 それに伴い、我々は……って、私は何をいってるんだ!! すくなくとも。 お前達はともかくとして。このお嬢さんはお金持ちの子に見えるな。うん。 みろ。このさりげないレースの使われ方をした服や小物を! 普通の商売人の子が、そんな高そうなものをやすやすと身に付けているとは思えない!! |
と、ウィルトが作ったであろうレース部分を指さす。
■ザン To:アーク |
ああ、それか。 それはその子の自作だ。よく出来ているだろう? その子の家の商売はレース職人でな、取引先に持っていく品物というのもレースのことだ。 ……納得したか? |
いい加減呆れて、馬鹿にしたような口調になってきてるカモ。
■アーク To:ザン |
はい?このお嬢さんの作品??? |
目が点。
■アップル To:アーク |
だから、お嬢さんでも、いいところの娘さんでもないんだってば・・・・ |
■ウィーニー To:アップル |
てか、ボク娘さんじゃないぃぃぃ〜〜(TT) |
■ザン To:アーク |
そういう訳でだ。 とてもではないが拙者たちには1万もの大金は払えん。 何とか掻き集めて半分の5000を用意してきたから、それで勘弁願えないか? これで駄目だと言うなら、こちらにも相応の覚悟はあるが。 |
アップルに目配せ。
■アーク To:ザン |
なんだ。金無いいいながも、5000ガメルも持ってるんじゃないか。 上等上等。 ……というか。相応の覚悟とは……? |
ナミキ。かなり接近中。
■ザン To:アーク |
うむ。……時に一つ尋ねるが、お主、フクロウを飼っていたりしないかな? そいつは今どこにいるのだろうなあ……? |
その一言に、40m先からでも判るぐらいギクッとするアーク。
■アーク To:ザン |
フクロウ……うちのエスカリナーテの事か? ちょっとお使いにやったんだが……そういや、少し離れているようだなぁ…… 昨日あたりから…ちょっとイタチでも追いかけていってるの…いやまさか……… |
40m先からでわからないが。多分ジト目でザンを睨んでいるっぽい。
■ザン To:アーク |
それは心配だろう。 魔術師にとって使い魔は一心同体と聞く。何物にも変えられない存在だとな。 金でどうこうできるものではないと思うが、それでも値段を付けるとしたら、お主はいかほど提示できるかな? |
■アーク To:ザン |
そりゃぁうちのエスカリナーテは可愛いからなぁ。 可愛いだけじゃなくって、賢くもあり…って…… あの子に値段なんざ、つけれるわけないだろうがーーっっ!! |
■アップル To:アーク |
そうね・・・珍しい白フクロウだったから・・ねぇ そうそう、こんなの持っていなかった? |
そういって、ロケットを手にしてニヤリ。
40m先からも判る。その煌めき。
■アーク To:アップル |
……… あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!! それは!私が!エスカリナーテのお誕生日にプレゼントした!迷子札! というか、エスカリナーテのロケット!!!! お前等!何処でそれを手にいれたっっ!!! |
■アップル To:アーク |
うん、その辺で拾ったんですよ^^ ・・って、信じないわよね? |
性格に磨きが・・いえ、なんでもありません。
■ザン To:アーク |
フクロウにこんなゴツイ物付けていれば、使い魔ではないかと怪しまれるに決まっているだろう。 そういう訳で、お主の大事なエスカリナーテは拙者たちが丁重に保護している。 先ほどお主、「値段なんか付けられるわけがない」と言ったな。 拙者たちにとってもウィーニー殿は依頼主のお子さんであり、とても金には換えられん。 どうだ、ここは一つ人質交換ということで。 |
■アーク To:ザン |
なんたることだ……エスカリナーテは、悪の軍団に捕まりその尊い命を…… き、さ、ま、ら。ゆっるさーーーーん!! そちらが、そのような事をしたということは。 ……判ってるんだろうなっっ!! |
先程とは表情一転。かなり怒っているようです。
■ザン To:アーク |
誘拐犯に「悪」と言われるのは心外だな。 それに、「丁重に保護」と言っただろう。何が「尊い命を……」だ。 人の話はちゃんと聞けと親に言われなかったのか? |
そろそろツッコミ疲れてきたらしい。
■アップル To:アーク |
あのフクロウが無事っていうことは、あなたが一番ご存じなんじゃ・・・ないの? |
■アーク To:アップル |
危険にさらされた、のには変わりないだろう? 実際。こちらはお嬢さんに一切魔法なりかけていないが。そちらはうちのエスカリナーテを眠らせているわけだしな…… |
と。ここで、すこし口調が和らぐ。
■アーク To:冒険者 |
………とまあ。短気に怒っても……いたしかたない。 わかった。お前等の交渉に応じてやろう。 条件は、こちらは…お嬢さんをお前等に返そう。 そっちは、エスカリナーテと5000ガメルをよこせ。 渡す方法は、こちらが30m下がるので、お前等の代表が30mこっちに寄ってこい。 エスカリナーテと、金を置いたら。そのまま下がれ。 安全な距離まで下がったと判断したら、こちらの一人に金とエスカリナーテを取りにいかせる。 アイテムに手が届いた瞬間、お嬢さんを解放しようじゃないか。 |
■ザン To:アーク |
ちょっと待て、いくらなんでもそれはこちらに分がない。 正直言って拙者はお主らを信用したわけではないからな、渡すものを渡してそのままウィーニー殿を連れ去られるとも限らん。 こうしようではないか。 まずお主の言ったように30m進んで、拙者たちが5000ガメルを置く。 お主らが金を受け取ったら、ウィーニー殿を解放しろ。 ウィーニー殿の安全を確認したら、拙者たちはフクロウを置いてこの場を立ち去ろう。 |
■アーク To:ザン |
……まあ、それでも…いいか。 ただし。お嬢さんを解放するのは…5000ガメルしっかりあるか、確認してからだからな! |
■アップル To:アーク |
その替わりといってはなんだけど、交換は、お互いの真ん中で行いましょう。 私が5000を持ってお互いの真ん中まで行くわ。こうして、武器は捨ててね。 |
モールとロングボウを地面に落とす。
■アップル To:アーク |
あなた達のなかで一番腕っ節の強いひとが、ウィーニーをつれてくるの。 私はちょっと離れてるから、お金を確認して、問題なければ彼を解放して。 |
■アーク To:アップル |
まあ、腕っ節云々は…………彼? |
頭の上に、クェスチョンマーク。
■アップル To:アーク |
(さっきからそう言ってるじゃない・・) そうしたら、そのままフクロウをおいて、あなた達に返すわ。 今の話は、チャ・ザさまの名にかけて約束するわ。 ・・・わたし、こう見えても信心深いのよ。 |
■アーク To:アップル |
いや、あまり信心深いとかどうかは……むしろ、「交渉のため」だからなぁ…… まあいい。じゃあ、私達は下がるから、金を先に置くんだな。 |
そう言うと、アーク達はすたすたと30m下がった。
■アップル To:仲間 |
と、いうことだから・・ 私の身心深さは、正当な取引のためにあるの。 今回は違うから・・・・気にしないで荒らしていいわよ^^ |
おーい(笑)
■リュント To:アップル |
という事はウィーニーの安全を確保したら何をしてもいいと(笑) |
■ザン To:アップル |
穏便に済むならそうしたいがな……。 |
■アップル To:仲間 |
いってくるね。 |
不穏な台詞を残しつつ、5000の入った箱を手にとって、歩き始めた。
■リュント To:ALL |
気を付けて〜〜 俺らもスタンバイしておこうか。 |
■ザン To:リュント |
とりあえずお前はウィーニー殿とナミキ殿に連絡だな。 できるか? |
■リュント To:ザン |
うん、やってみるよ。 |
そっと。リュントは詠唱を始める。
ウィーニーの耳だけに。リュントの声は届くようになった。
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