街道 | Scenario #122b |
職人魂 |
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オラン エレミアへの街道 |
アップルを御者台に乗せ、がたごとと馬車は進む。
外は良くはれ、良い天気だ。
ウィーニーは、じっと窓の外を見ている。
■アップル To:ウィーニー |
珍しいってわけでもないでしょ? ときどき、町の外へはでてるんだよね? |
手綱をとりながら、ウィーニーに話しかける。
■ウィーニー To:アップル |
んー……あまり… お爺さまや、お祖母さまの所に行く以外は…オランから出た事ないです。 |
■アップル To:ウィーニー |
そうなんだ・・ お爺さまや、お祖母さまってどこにすんでいるの? |
■ウィーニー To:アップル |
ええと、近くに湖があって、で、山脈が近くにあって…… ええと、なんてところだっけ…? |
しばし悩むが、街の名前を思い出す事はできなかったようだ。
■リュント To:ウィーニー |
あんまり覚えてないのは相当昔か? これから、あの親父さんの跡を継ぐなら色々と外の世界も勉強しないとな。 |
■アップル To:リュント、ウィーニー |
あら、いいこと言うじゃない^^ 感性を磨くっていう意味でも大切なことよね |
■ウィーニー To:リュント&アップル |
はぁい。 だから、お父様に…「ちゃんと外を見てこい」って言われました。 |
■ザン To:ウィーニー |
ふむ。外に目を向けるのは良い事だ。 殻に籠もったままだと人として大成は出来んからな。 |
■リュント To:ザン |
兄者が言うと重みがあるよね。 |
ウィーニーはザンとリュントの言葉を、真面目な顔で聞いている。
■ザン To:ALL |
順調なのはいいが、暇だな…… 一眠りさせてもらう。何かあったら起こしてくれ。 |
言うや否や、早々といびきをかき始める。
■ウィーニー To:ザン |
…ザンおじさん…疲れているのかなぁ…? |
夢見るザンを、じーっと見つめる。
■リュント To:ウィーニー |
おじさんは人生に疲れているんだよ。 そっとしておきな。 |
■ザン To:リュント |
ぐがー……。 お前みたいな奴の面倒を見ているから……疲れるんだ……。 |
■アップル To:ウィーニー |
・・・・・まぁ、体力の温存っていうもの、大切なのよね。 今はこうやって、みんなが起きてるから問題ないしね |
別にフォローしているわけでは・・ない、はず。
■ウィーニー To:リュント&アップル |
へぇ…… でも、おじさんの寝顔って。ちょっと可愛いですね(笑)。 |
くすくすとザンの寝顔を見るウィーニー。
当の本人は、「可愛い」なんて言われてるとは…露にも思わないだろう。
■アップル To:ウィーニー&ひとりごと |
そっ・・・・・そういう見方もあるわね・・(呆然 さすが芸術家の跡継ぎね・・センスからして、私たちとは違うわ・・ |
■リュント To:アップル |
確かに俺らとは全然感覚が違うかも・・・ 兄者の寝顔がかわいいなんて発想は決して生まれん・・・ |
■アップル To:リュント |
深いわ・・・(怖 |
ゲージツカの卵・ウィーニーのその発言に、ちと茫然とする二人であった。
オラン〜エレミア 宿場街付近 |
のんびりゴトゴト馬車が行く。
そろそろ夕暮れ…という時。丁度宿場町が見えてきた。
■アップル To:おーる |
そろそろ町につくけれど・・・どうする? 贅沢する気はないけれど、宿に泊まれるうちに泊まっておく? |
とりあえず、みんなに訪ねてみる。
■リュント To:アップル |
それで良いんじゃない。 後半は強行軍になるかも知れないし・・・ |
■ザン To:ALL |
泊まれるならば泊まっておいた方が良かろう。 ウィーニー殿は長旅には慣れていないし、無理をすると後で祟るからな。 |
■アップル To:ALL |
りょーかい。じゃ、そういうことね^^ |
話もきまり、一行は宿場町に入っていった。
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