SW-PBM #116 ちるどれんず・ぱにっく! ようふくやさん |
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■ 【レブス商会】 |
銀の網亭を出た面々は、孤児院に向かう前にレブス商会へと立ち寄る。
時間も早いため客の姿はなかったが、店を開ける準備のためか、既に忙しく動き回っている従業員を見かける。
■リシィア To:従業員 |
おはようございます。今日も良い朝ですね(^^) |
■従業員 To:リシィア |
あ、いらっしゃいませ(^^) 申し訳ありませんが、お店はまだなんですよ。もう少しだけお待ちくださいますか? |
■リシィア To:従業員 |
少々お尋ねしたい事が有るのですが、ちょっとだけ宜しいでしょうか? |
■従業員 To:リシィア |
はい、何かご質問ですか? 当店はオランはもとより、アレクラスト全土からの様々な衣料品を扱っておりまして、店舗の規模は小さくともその品揃えでは他店に引けを取らないと自負しております。 で、どういった衣服をお探しでしょうか? 見たところ神官様のようですから、やはり派手なものはお避けになりたいですよね。 こちらなどいかがでしょう、シンプルな中にも上品さを兼ね備え、お値段も非常に良心的になっておりますが(^^) |
説明しながら、女性従業員は白を基調としたワンピースを広げてみせる。
胸元に薄いピンクでかすみ草をあしらった刺繍がしてあった。
■従業員 To:リシィア |
どうでしょう、こちらのかすみ草はワンポイントとしても可愛らしいものと思いますが。 花言葉も『清い心』ですし、神官様にぴったりですよ(^^) |
どうやら服を探しているものと勘違いされたらしい。
営業スマイル全開で詰め寄られたりして。
■リシィア To:従業員 |
そうですねぇ……それはなかなか……。 |
心惹かれるものがあるようだ。でも、本来の目的を忘れてはいけない。
■ユウル To:従業員 |
ええっと〜それとっても彼女に似合いそうなんですけど、そうではなくて(^^ゞ こちらに勤めてらっしゃるイメルダさんについてお聞きしたいんですけど。 |
■従業員 To:ユウル |
イメルダですか? 彼女はただ今休みをいただいておりますが……イメルダが何か? |
■ユウル To:従業員 |
実は私たち、彼女が留守の間家のことを任された者なんですけど、イメルダさん、こちらの御主人と出かけられたんですよね? いつ頃戻られるかわかりますか? |
■従業員 To:ユウル |
確かにイメルダは主人と商用で出かけておりますが……。 申し訳ありませんが、いつごろ戻るかは私は存じません。 |
ちょっと口を濁した風にそう答える。
■アルテナ To:従業員 |
おいおい…そんなことでいいのか。 どちらへ行かれたのだ? |
アルテナが更に突っ込んで質問をしようとした時、店の奥から声がかかった。
■男 To:従業員>ALL |
おい、余計なことを言うな。 ……申し訳ありません、お客様。なにぶん、商用とはいいましても主人の気紛れで突然発たれたので、私どもも詳しいことを知らされていないのですよ。 申し遅れました、私は副店長のソーマといいます。店の事でしたら、主人でなくとも私の方で対応させていただきますので、どうかご容赦を。 |
ソーマと名乗った男は慇懃に頭を垂れる。
が、あまりにもがっしりとしたその体格のせいか、似合っているように見えない。
副店長などという肩書きより、用心棒のほうがよほどそれらしい。
■ユウル To:ソーマ |
(…可愛らしげな洋服売ってる店の店員には見えないな…) そうですか…。 イメルダさんは小さいお子さんの世話もされていて、急に長く家を空けるのは本人も心配だと思うんですよ。 それなのに、家の人に詳しい事情も話せないくらい急いで出かけられたなんて、よっぽどの用事なんですね。 そういうことってよくあるんですか? |
■ソーマ To:ユウル |
そうですね……よく、とは言いませんがあることはあります。 先ほども申しました通り、当店の主人は気紛れでして。 ……おっと。 皆様、申し訳ございませんが、そろそろ開店ですので。 これ以上ご質問がないようならば、他のお客様の目もございますので一度お引取り願いたいのですが。 |
■リシィア To:ユウル |
お仕事をお邪魔しては悪いですから、そろそろ行きましょうか? |
■ユウル To:リシィア |
うん、そうだね。のんびりもしてられないし。 早くルフナたちのとこに応援行ってあげないと。 |
■リシィア To:ソーマ&従業員 |
お忙しい所をすみませんでした。 それでは、失礼致します。 |
■ソーマ To:ALL |
今度は是非、お客様としておいでください。 |
似合わない礼をしながら、ソーマは帰って行く冒険者たちを見送っていた。
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