SW-PBM #116 ちるどれんず・ぱにっく! であいのさかば そのいち |
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■ 【銀の網亭・カウンター】 |
銀の網亭が開店したその日、朝一番に来店した人影。
すらりとした長身を黒の装束で固めた、エルフの剣士だ。
エルフの剣士などと聞いてひ弱そうな印象を受ける者もあるだろうが、彼女に関してはそれは当て嵌まらない。
多数の冒険者が出入りする銀の網亭の中でも、彼女の剣技はトップクラスである。
■アルテナ To:おやじ |
おはよう、店主。いい朝だな。クルミパンと紅茶をもらえるか。 さあて、今日も修行にいそしむかな……。 |
■おやじ To:アルテナ |
お早う、お前さんもいつも早いな。 クルミパンと紅茶か。丁度焼きたてがあるぞ。 |
にかっ、と笑うと。
おやじはまだ香ばしい匂いのするクルミパンと紅茶をアルテナの前に差し出した。
■おやじ To:アルテナ |
修行か……俺もある意味今日は……(少し遠い目) 互いに頑張ろうな。 |
これから迫りくるであろう大混雑を予想して。
おやじは期待とも不安ともつかないため息を吐くのであった。
■ 【銀の網亭・カウンター】 |
神官衣に身を包んだ女性が来店する。
まだ割と早い時間のはずなのだが、生真面目な性格なのだろうか。遅刻したと思っているらしく、多少慌てた様子だ。
カウンターに辿り着いて、ほう、と一息吐くと、にっこりと柔らかな微笑みをおやじに向ける。
■リシィア To:おやじ |
あれれ……少し出遅れてしまったようですね。 今日は神殿へ行って来たのですけれど、少し寄り道が過ぎたみたいです(^^; えと……とりあえずホットミルクをお願いします。 マーファ様、また良い仕事と仲間達に恵まれますよう、お導き下さい……。 |
■おやじ To:リシィア |
いや、出遅れたなんて事はないぞ? まだ半分も来てない……筈だ、多分。 |
過去の経験より、客のMAXを予想出来るおやじであった(笑)
リシィアの前にそっとホットミルクを置ながら、祈りを捧げる様子を微笑みながら見つめる。
■リシィア To:おやじ |
これだけいても、まだ半分も……ですか。 マスターさまがそうおっしゃるのなら、そうなのでしょうね。 少し安心しました(^^) でも、ぐずぐずしてると本当に出遅れてしまいますから、頑張ります。 |
■ 【銀の網亭・カウンター】 |
銀製のバスタードソードを抱えた、ぱっと見、『少年風』な剣士が店に入って来る。
しかし、その剣士はあくまでも女性である。
小柄な身体に銀の剣を吊るし、健康そうに日焼けしたその顔は確かに少女の瑞々しさがあった。
剣士は辺りをきょろきょろと見回してから、カウンターに座った。
■ユウル To:おやじ |
こんにちは〜♪ 今日はいつもよりちょっと遅めだけど……まあ、まだこれからかな。 ん〜っと……おやじさん、紅茶とサンドイッチお願い。 今日も賑やかで楽しくなりそうだね。 |
ご機嫌な笑顔でカウンターに頬杖をついている。
■おやじ To:ユウル |
これで遅めかい? ああ……そうか、お前さんも朝早い組だったな……。 紅茶とサンドイッチだな。定番で助かるよ。 賑やかなのはいいんだがな……楽しめるかな? 俺は……。 |
手早くサンドイッチを作ると小さな三角形に切る。皿に盛り付けて差出し、紅茶も続いてすぐに出てきた。
まだ余裕があるのか、頬杖をつくユウルに冗談めかして微笑み、ランチに備えて着々と準備を進めている。
■ユウル To:おやじ |
ありがとう♪ さっそくいただきま〜す。 ん? なんか心配事でもあるの? 今日は確かに人は多くなりそうだけど、騒動は起こらないと思うよ。 みんな今日は機嫌よく集まってくると思うしね。 |
■おやじ To:ユウル |
いや、別に大した心配事じゃねぇんだが……。 用意してた食材で足りるかとか……な、そういう心配だ。 心配させちまったな、悪かった。 |
■ユウル To:おやじ |
なあんだ、そんなことか〜。 今日は何ヶ月かに一回の稼ぎ時だし(笑) 頑張ってね〜。 気にしないで〜。私はいつでも親父さんの味方だよ♪ |
ユウルがおやじと楽しく談笑しているところに。
颯爽としたエルフの女剣士が。
■アルテナ To:ユウル |
おや、ユウルじゃないか。久しぶりだな。元気にやっていたか。 今日はフィオンやレヴィックは一緒じゃないのか? |
■ユウル To:アルテナ |
アルテナ、久しぶり〜! うん、今日は1人だよ。 レヴィックはこないだの依頼で一緒だったけど。 |
■アルテナ To:ユウル |
もしよかったら、ひさびさに一緒に仕事をしないか。剣の手合わせも願いたいしな。 ……それにしても、店主はなぜ泣いていたんだ。食あたりか? |
■ユウル To:アルテナ |
うん、よろこんで! アルテナ、強くなったんだろうね〜手合わせ楽しみだ♪ おやじさん……? (くすくす)大丈夫、気にしなくっていいと思うよ。 |
と、そこへ。
更にもう一人の女性。こちらは神官のようだ。
■リシィア To:ユウル&アルテナ |
お話中に失礼しますね。 おひさしぶりです(^^) ユウルさま、アルテナさま。 お二人が、お知り合いだとは知りませんでした。 |
■ユウル To:リシィア |
うわ〜リシィア! お久しぶり〜〜♪(笑顔) うん、以前の冒険で一緒になったんだ。リシィアとアルテナも、かな? 冒険者ってどこでどう縁があるか解らないね〜。 |
■アルテナ To:リシィア |
おお、リシィア。久しぶり。相変わらず、丁寧な口調だな。 本当だな。大都市オランも案外狭いものだ。 |
■リシィア To:ユウル&アルテナ |
この銀の網亭を拠点にしているのですから、不思議ではないかもしれませんけどね(^^) それで、今回はもうパーティのメンバーは決まっていらっしゃるのでしょうか? まだ席が空いているようでしたら、是非またご一緒させて頂けませんか? |
■ユウル To:リシィア |
うん! 私は今のところ、アルテナからのお誘いだけだから。 アルテナもそうかな? だったらまだ2人だから、勿論空いてるよ。 是非是非、一緒に冒険しよう! |
■アルテナ To:リシィア |
ああ、こちらこそ。願ってもない話だ。 それにしても自分から仲間の勧誘なんてリシィアもずいぶん積極的になったな。 |
■リシィア To:ユウル&アルテナ |
え、そうでしょうか? ……実は、もう少ししたらオランを離れて旅をしてみたいな……と思っているんです。 自分ではわからないのですけれど、少しは成長している、ということですよね? ええと、では、テーブル席に移動しましょうか? あそこが空いてるみたいですよ。 |
二人を促し、3番テーブルへと向かう。
兎にも角にも、3人は集まった。あと半分である。
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