陽気な酒樽亭 | Scenario #114 |
とってもおいしぃはなし |
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オラン 移動中 |
依頼者と一緒に店を移動する冒険者達。
銀の網のおやじは、ある程度予測していたのか「気を付けてな」の一言で彼らを送る。
……多分、移動する事を見越して、今の今まで注文を取りにいかなかったのであろう。
クーザが先頭に立ち、すたすたとオランの街を進む。
「陽気な酒樽亭」まで、あと少しだ。
■イグレッタ To:クーザ |
病人はどんな状態なの? |
■クーザ To:イグレッタ |
ん……とりあえず、どう変化するかわからないから寝させているよ。 病人には安静が一番だろう? ただ、普段元気があふれ過ぎてる子だからね。寝させるのも一苦労さ。 |
と、苦笑い。
■ザンセール To:クーザ |
体調はどれくらい持ちそうなんでぇ?それともそんな大した病気じゃねえのか? |
■クーザ To:ザンセール |
ボク達も初めて見た症状だからね。それがどのぐらい持つのかも、わからない状態なんだ。 |
■ザンセール to:クーザ |
医者はなんて言ってたんだい? |
■クーザ To:ザンセール |
ん……。あんまり……よくないのかなぁ…… すぐ逃げられちゃってね…… |
少し、沈んだ声になるが、
■クーザ To:ザンセール |
ああ、でも伝染病じゃないよ? ほら。ボクなんか平気だし。パーティー組んでる連中も感染したとか、そーゆーのナイから。 |
あわてて、沈んだ声を吹き飛ばす。
■ザンセール To:クーザ |
あったりめぇでえ!んな物騒なもんにかかってたらこっちの命もあぶねぇってんだ! ってひょっとして、何の病気か調べるところから始めろってことかい? |
■クーザ To:ザンセール |
うん。もちろん。 先輩なんだもん。頼りにしてますよ(^^ |
飾らない笑顔で答えるクーザ。
しかし、君が今話している男は、じつはこの依頼が初回である。
■レジー To:ALL |
なるほど・・・今回の仕事は、 いったいどういう症状なのか調べて、なおかつそれを治す必要がある訳か。 |
■クーザ To:レジー |
もちろん、ボク達も微力ながらお手伝いするけど。 |
■ザンセール To:クーザ |
頼られちゃぁ、こっちもよえぇなぁ。 まぁ、俺達が依頼を受けたからには大船に乗った気でいなよ。 |
繰り返すが、ザンセールがまともに依頼を受けるのはこの依頼が初めてである。
■シャイアン To:ザンセール |
おお!ザンセール殿、もしかして医術の心得もあるのでござるか!? いやあ、頼もしいでござるなあ! 今回の依頼は楽勝でござるな〜♪ |
■バリィ |
……あるわけねぇだろ。 |
ぼそっと。
■ランバート |
<医術>の心得なんて無<い術>・・・ |
さらに、ぼそっと(笑)。
■ザンセール To:シャイアン |
何事も「成せばなる」っていうだろ。がんばりゃなんとかなるってんだ。 |
全くもって根拠がないが自信満々に返答した。
■バリィ To:クーザ |
お前ぇらのパーティって、何人組なんだ? それから、金持ってんだろうな? いくら持ってる? |
■クーザ To:バリィ |
4人組です。 お金は……ええとリュミが管理してるかな? 確か……2000ガメルぐらい……だっけっかな? もちろん、全員にお支払いする額で、ですけど。 |
ちょっと空を見ながら、頭の中で計算中。
最低でも、一人300ちょいといったところか?
■レジー To:クーザ |
まぁ現時点ではなんとも言えないが、例えば病気の治療に必要な物の入手が著しく困難な場合などは もうちょい上乗せしてもらうかもしれないぜ? |
■クーザ To:レジー |
うー………頑張るけど……でも……リュミと相談かな…… |
じっと手を見る。
陽気な酒樽亭 酒場 |
「銀の網亭」から、遠くもなく・近くもなく。
程々の距離に「陽気な酒樽亭」があった。
外見は、ごく普通の酒場のようであるが。一歩店内に入ると……オランでも、より異種族が密集した店である事が分かった。
まだ昼になったばかりだというのに、テーブルでできあがっているドワーフの面々。カウンターにはエルフが数人座り、グラスランナーに耳を引っ張られているハーフエルフの姿も見える。
カウンターの中には店主であろう大柄なドワーフが陣取っており、その傍らには見目麗しきエルフの女性が立っていた。
■陽気な酒樽亭おかみ To:冒険者 |
あら、いらっしゃい。 クーザ、お友だち? |
■クーザ To:陽気な酒樽亭おかみ |
ああ、おかみさん。ただいま。 今回の依頼頼もうって思ってる方々だよ。 皆は部屋? |
■陽気な酒樽亭おかみ To:冒険者 |
ええ。上の部屋にいるわよ。 何か食べる?なら、注文を受けるけど。 |
■クーザ To:冒険者 |
皆さんお腹が減っていませんか? 依頼については、食事をしながら説明をしようかと思っているのですけど。 何かありましたら、いましておくとすぐ食事ができますよ。 |
■イグレッタ To:おかみ |
エールと…何かオススメある? |
■陽気な酒樽亭おかみ To:イグレッタ |
今日のお勧めは根菜と豚バラ肉の煮込みよ。 あとはスペアリブの甘酢煮もあるわ。 |
■イグレッタ To:おかみ |
その煮込みをお願い |
そんな女性の会話の隣で、
■ザンセール To:おかみ |
馬刺だ馬刺。馬刺くれ。 費用はこいつ(と、クーザをさしながら)につけておいてくれ。 |
言うなり、どすどす音をたてながら上に上がっていく荒くれ者も。
おいおい、まだどの部屋かも聞いていないだろう?
■ランバート To:おかみ |
おかみさん、<馬刺>がメニューにあれ<ば、差し>あげて下さい。 |
■陽気な酒樽亭おかみ To:ザンセール&ランバート |
はいはい。馬刺ね。あなた珍しいものを頼むのね。 それにしても、こないだも顔を見せたあなた(と、ランバートを指す)。 あいかわらず楽しいわね(^^ |
■シャイアン To:おかみ |
ん、では拙者はそのスペアなんとかをお願いするでござるよ〜 |
■陽気な酒樽亭おかみ To:シャイアン |
はい(^^ あなた〜。スペアリブよろしくね〜 |
厨房へ向かう店主より、「おう」との返事が。
■レジー To:おかみ |
コーヒーの一杯でも貰えるかな? |
■陽気な酒樽亭おかみ To:レジー |
薄めで?濃いめで? それともおまかせかしら(^^ |
■ランバート To:おかみ |
じゃあ、私も<コーヒー>を、<濃ひ>めでお願いします。 |
■レジー To:おかみ |
俺はおまかせでお願いするよ(笑)。 |
シャイアンもぴょこぴょこと階段をかけ上がっていく
■クーザ To:ザンセール |
ああっ。待ってくださいよ。 それと、病人が寝てるのですから、できたら静かにしてくださいっっ。 |
慌てて制止にかかるクーザ。
しかし、聴くか?
■ザンセール To;クーザ |
なんでぇ、話を聞きに来たんだから早くきなってんでえ。 |
と言うわけで、階段の途中で大人しく待機。
■バリィ To:クーザ |
そういや、病人って男なのか? それとも女か? 年は? 爺だったら寿命だから諦めろよな。 |
■クーザ To:バリィ |
女の子……かな?年は…ほら。レディーに年ってあまり聞かないでしょう?詳しくは知らないんだ。 でも、お年寄りってワケじゃないから……うん。年齢に伴うって事はないよ。 |
注文された物を手に持ち、クーザはとんとんとん、と階段を登る。
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