仲間捜しの酒場1 Scenario #114
とってもおいしぃはなし


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銀の網亭
 ここはオラの「銀の網」亭。
 定期的に冒険者が集まるコトで有名な店である。
 今日もまた一仕事終えた冒険者達で、少しずつカウンターの席が埋まり始めた。



銀の網亭 カウンター
 銀の網亭の扉が勢いよく開かれると共に、小柄な人影が姿を現した。正確には人ではない。ドワーフである。
 ひげ面でよく分からないが、年齢的には若造と言っても差し支えないだろう。装備の貧弱さもそこから来るものか?
 入り口から一歩入った位置で店内を見回すと、入ってきたときと同じくらいの勢いでカウンターに向かった。そのまま椅子に飛び乗るように座ると、入ってきたときの倍くらいの勢いでおやじに話しかけた。
■ザンセール To:おやじ
 こんちゃ〜す、おっさん。おれぁ、せぇきんピムラからやってきたザンセールってんでぇ。冒険始めたばっかりで基本なんざぁ、さっぱりわからねぇんで、ちょいとここに居着かせてもらうぜぇ。よろしくなぁ。

 おっさんとは、銀の網亭の店主のコトか。
 ザンセールの事は、勢いよく店に入ってきた所から何気に視線を注いでいたのだが、その人物がそのままの勢いでカウンターの椅子に飛び乗ると……おわっと思わず数歩下がる。
■おやじ To:ザンセール
 げ、元気がいいな。

 そうか、冒険を始めたばかりか。
 今日、ここに来たのは運がいいぜ?
 そろそろ冒険を終えた奴らがいっぱい戻ってくる時期なんだ。
 積極的に話しかけてみろ?
 得る事ばかりだぞ。

 にっこりと人の良い笑みを零しつつ、徐々に込み入ってきた店内にぐいっと顎をしゃくって見せる。
 ザンセールはおやじがあごをしゃくった方向を一目見やると、にやっと笑みを浮かべ、椅子から飛び降りた。
■ザンセール To:おやじ
 ういっす、ありがとうよ。早速色々聞いてくらぁ。これからしばらくぁよろしく頼まぁ。

 そういうとカウンターに背を向け、入ってきたものを観察するように眺めながら呟いた。
■ザンセール
 さぁて、誰に聞くとすっかな………

 彼はゆっくり、周囲を見物している。



 ザンセールがカウンターにてのんびりしているところから少し離れた場所に。髪の毛ツンツンなハーフエルフが腰掛ける。
■バリィ To:おやじ
 相変わらず、空いてる時と混んでる時の差が激しいな。季節労働か?

 憎まれ口はいつもの事である。
■おやじ To:バリィ
 そうだな・・・(苦笑
 そこまで分かってるなら、お前さんが年中ここで飲み食いしてくれるんだよな?(笑

 そして、おやじも負けない(笑)。
■バリィ To:おやじ
 ツケで良けりゃ、いくらでも喰ってやるぜ。
 ・・・・いつ払うかって? そんな先のことは知らねぇな。

 とりあえず、なんか喰う物くれや。

■おやじ To:バリィ
 ほら、これで足りるか?

 と言うと、とってもかた〜い黒パン(大)に、うす〜い豆スープ(大皿)をバリィの前に出す。
■おやじ To:バリィ
 あと、これはサービスだ。

 大ジョッキ一杯にエールを注いで出す。
■バリィ To:おやじ
 どっかに、カモはいないかねぇ。 金払いの良い働き者だったりすると、俺が楽できて良いなぁ。

■おやじ To:バリィ
 なんだ?まだいるのか?

 直ぐにカモの串焼きを一本出す。
 そんなおやじを、しばらくじと目でおやじを見た後、
■バリィ To:おやじ
 ま、良いさ。喰いモンは喰いモンだし。
 カモが見つかるまで、のんびりさせてもらうとすっかね。

 食事を平らげると、バリィはのんびりキセルをくゆらし始めた。



 キセルの紫煙の向こうで。少し懐寂しい男がいた。
■レジー
 いやーまいった。
 どうにもこうにも金がねぇ。
 借金の返済もギルドへの納金もあるってのに・・。

■おやじ To:レジー
 …大変そうだな。

 レジーの呟きが聞こえたか、そっとおやじが声をかける。
■レジー To:おやじ
 ああ、マスター。
 とりあえずコーヒーだけ貰えるかい?

■おやじ To:レジー
 はいよ、コーヒー。
 …特別だ、それ俺の奢りにしといてやるな。
 皆には内緒だぞ?

 しーっと言うように口元に人差し指を当てる。
■レジー To:おやじ
 どこかに一発でかい儲け話でも転がってないもんかね・・。

■おやじ To:レジー
 でかい儲け話が転がってれば、俺がやりたいがなぁ…。

 カラカラと笑うと、肩にポンと手を置き、
■おやじ To:レジー
 ま、地道に目の前の依頼からこなしてってくれ?

■レジー To:おやじ
 サンキューマスター。

 ま、言われる通り地道にやるしかないわけだ,これが。
 じゃあ仕事を受けるためにまずは張り紙でも出してくるかな。
 今回、助手(エレボス)がいなくてフリーでね。
 うまくメンバーが見つかるといいんだがな(笑)

 そういって、彼は仲間募集の掲示板へと、貼り紙をしにいったようだ。
■貼り紙<レジー>
カウンターに帽子をかぶった男が座っている。
腰に剣をさしていることからそれなりの腕前なのだろう。(F2)
見てみるともう一つ軽めの剣も持っているようだ、それも使い込んでるように見える。(T2)
カウンターでの話に耳を傾けてみると、彼の職業は探偵らしい。(dt3)
探偵と言う職業柄それなりの知識もあるようだ(Sa2)

もし、この紙をみたあなたが彼を仲間にしたいと思ったなら気軽に話しかけてみるといい、いい返事がもらえるだろう。


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 GM : shuu
 mail: shuu@ichinoseki.ac.jp