お外で騒動 | Scenario #107 |
可愛い店にはご用心 |
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踊る仔猫亭 レストラン部 |
かなり情けない状態になっている男その1。彼の相方は、ただ逃げたのではなかった。
死にものぐるいで厨房裏口から脱出した男は、あらん限りの大声を出して逃げまくる。
■男その2 |
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だんだんと小さくなっていく男の声と反比例するかのように。
遠くから、威勢の良い――他の冒険者だろうか?――声が近づいてきた。
■ヴィタリ To:ALL |
さて、逃げるか、それとも冒険者と話してみるか? |
■ルフナ To:ALL |
冒険者の人たちって、この状況で話し聞いてくれるかな?(^-^; |
目の前の男の状況を見ても。
よほど肝の据わった冷静な人物ではない限り、話を聞いて貰う事は難しそうである。
さて、どうする?
■ルリィ To:ALL |
…………逃げましょう。 やはりそれが一番ではないかと…(^-^; |
先程調べた結果では、この家よりの出口は二つ。
一つは、男達が入ってきた勝手口。こちらのドアは、多分開いたままであろう。
もう一つは、イヴが開けようとして失敗した表口。こちらのドアは、まだ硬く閉じられたままだ。
■ルリィ To:ALL |
イヴさんが既に勝手口から外に出ていますし、私たちもその後を追えば良いと思いますわ。 というか、早く此処から離れないと、周りに人が集まってしまいそうですしね(汗) |
確かに夜とはいえ。野次馬というものは、どこからでも発生するものである。
それが、歓楽街が近ければなおさらだ。
■ヴィタリ To:ルリィ |
うむ。では外に出るとするか。 しかし途中で誰に会うとも限らんしなぁ。 なんとか闇を伝って逃げるしかないか。 |
■ルリィ To:ヴィタリ |
幸い、現状の私たちは夜目が効きますしね。 上手くすれば人の目から逃れることも可能でしょう。 |
■ルリィ To:ナジャ |
えぇと…つかぬことをお伺いしますけども。 ニンゲンたちの目につかないような隠れ場所を、何処か御存知ありませんでしょうか? って、私たちが隠れられる場所、という限定がついてしまうのですけど(^-^; |
■ナジャ To:ルリィ |
へ……?キミ達が隠れられる場所だって……? そんなの知… |
ナジャが、否定的な発言をしようとした時。新たに一匹の真っ白な猫が現れた。
■白猫 To:猫冒険者 |
ふぅ……。アナタ達、何をしてらして? ホラ、付いて来なさいヨ。 ここから、逃げ出したいのでショ? |
ぐるっと冒険者を見渡すと、そのまま勝手口の方へトテトテと歩きだした。
■ナジャ To:白猫 |
あ……ええと……姐さん…… |
暗闇の中、ナジャの声は少しうわずっていた。
■ヴィタリ To:白猫&ALL |
ん? おぉ、すまない。 それでは後を付いていくか。 |
白猫の後に続く。
■ルリィ To:白猫 |
あら、綺麗な白猫さんですわね♪ 折角のお言葉、甘えさせていただくことに致しましょう(にっこり) |
■白猫 To:猫冒険者 |
こっちヨ。 |
イヴのいる勝手口のところまで来て、さらに声の来る方向へ行こうとする。
■ヴィタリ To:白猫 |
お、おい。そっちからヒトが来るようだが、大丈夫なのか?! |
■白猫 To:猫冒険者 |
ホラ、早くなさい。 それとも、大きなヒトを待って、追いかけっこでもしたいノ? |
来ないならおいてくわよ、といった風。
その割には、急いでいるようには見えないが。
■ヴィタリ To:白猫 |
んんんん……わかった。キミに任せるからっ。急ごうっ。 |
焦ってない白猫の横で、ヴィタリの内心「あせるぅうううぅぅ〜!!!!」
■ルフナ To:ナジャ |
あの白猫さんはどう言う立場の猫さんなんですか? ナジャさん確か『姐さん』って呼んでましたよね? |
移動中にこっそり聞いてみる。
■ナジャ To:ルフナ |
姐さんは、姐さんダヨ。 ……ここいらの長老よりも長生きしてるハズなんだけど、でも、ずーっと若いんダ。 僕タチの知らない事を、あのヒトはいっぱい知ってる。だから僕タチハ『姐さん』って敬意を払ってるんダヨ。 ……タダ、滅多に出てこないカラね、ちょっとびっくりしたんダ。 |
ルフナにならって、こっそり答える。
■ヘキサ To:ナジャ |
ふ〜ん、えらいネコさんなんだね〜 |
それを聞いたヘキサ。前を歩く白猫の隣にならんで声をかける。
■ヘキサ To:白猫 |
ねえねえねえ、おねえちゃんの名前ってなんていうの? ぼくの名前はヘキサっていうんだけど。 |
■白猫 To:ヘキサ |
ワタシのナマエ? 後で教えてあげるワ、坊や。 |
ちら、と見てからすたすた進む白猫。
大きさ的には、ヘキサのほうが数倍大きいのだが。体格差はぜんぜん気にしてないようだ。
■ヘキサ To:白猫 |
うん、今は急がなきゃね。 |
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