「踊る仔猫亭」 Scenario #107
可愛い店にはご用心


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オラン 踊る仔猫亭前
 銀の網亭のおやじに言われて移動した冒険者達。
 オランの街をてくてく移動すること1時間あまり。冒険者達は「踊る仔猫亭」の目の前に到着した。
■ルリィ To:独り言
 踊る子猫……ですか。
 店内で子猫さんがダンスしてたら、それはそれで面白いかもしれませんわね〜(’-’

 しばし想像。
 何かを感じ取ったのか、肩の上のコハクがひょこぺみょと踊る。
■ルフナ To:コハク
 あ、踊ってる!かわいい〜っ。

 すっかりコハクの虜なルフナ。
■イヴ To:ルリィ
 
 猫とネズミの相性がいいとは聞きマセン。
 コハクサンの安全を危惧すべきと考えマス。

■ルフナ To:イヴ&ALL
 そう言われてみればそうかも…。(笑)
 それじゃぁ、コハクちゃんを守りつつ中に入りましょうか?

■ルリィ To:ALL
 ……確かに、ルビィ(仔猫)にはいつも、チョット微妙な視線で見られてましたわね…(^-^;

■ヘキサ To:All
 ふえ? ぼくの知ってるネコさんとねずみさん、仲良かったよ?

 一人きょとん、とするヘキサ。
■ルリィ To:ヘキサ
 きっと、その猫さんとネズミさんは幼馴染だったのですわ(何)

 ……さて、果たして真実はどのようなお店なのでしょうね〜。

 もう一度じっくりと「踊る仔猫亭」の外見を見る一行。
 けっこうこざっぱりとした店ではあるが、幾分か可愛らしい店である。

 一行はゆっくりと店内へ入っていった。

踊る仔猫亭 店内
 「踊る仔猫亭」の中は、程々お客が入っているようだ。
 ざっと見渡すとテーブルが5、カウンター席が10個ほどあり、普段使い慣れている銀の網亭に比べれば小さな規模の店である。
 店内には観葉植物も置いてあり、雰囲気としては明るめの店だ。
 入口すぐの場所に立っていると、ウェイトレスらしき女性が話しかけてきた。
■ウェイトレス To:冒険者
 いらっしゃいませ!
 ご予約をなされている方でしょうか?

■イヴ To:ウェイトレス
 
 セクメット・エウリュノメ氏に会いたいデス。

■ウェイトレス To:イヴ
 セクメット・エウリュノメ……様ですね?
 ええと………ああ♪わかりました。
 どうぞこちらに来て下さいませ。

 と、案内された先には『予約席』という札が置いてあるテーブルが。
■ウェイトレス To:冒険者
 セクメット様から伝言を預かっております。
 ええと…

 ごそごそと羊皮紙を取り出します。
■ウェイトレス To:冒険者
 冒険者殿達が先に着たのならば、しばし待っていただきたい。
 食事を取りつつ、歓談していてもらえるとありがたい……だそうです。
 料金もセクメット様が支払うそうですので、気兼ねなく注文をして下さいとも書いておりますし……ご注文、何になさいますか?

 と、営業用スマイルと共に冒険者達にメニューを差し出します。
 銀の網でいつも食べている物よりは、多少高めの物がメニューに並んでいます。
■ルフナ To:ALL
 うわぁ、なんかちょっと高そう…。
 それに仕事請けるってまだ決まってないのに良いのかな?
 …ま、いっか。わたしはとりあえず紅茶かな。皆さんはどうします?

■ヘキサ Toルフナ
 うにゅ……おねぇちゃんに「知らない人から物もらっちゃダメよ」って言われてるんだけど……良いのかなぁ……
(ネコさんがいない……(;;))

■ヴィタリ To:ルフナ
 “食べたが最後”にならなければいいが(汗)。

 周囲からはとても美味しそうな料理の香りが。
 また、お茶なども各種取り揃えられているらしく、きっちりとティーメニューまで用意されている。
■ルリィ To:ヴィタリ&ALL
 というか……その可能性が高い、と言えるような気がしますわ(^-^;

 まぁ、ともあれこうしていても仕方ありませんし。
 もし依頼を断ることになったら、この代金を自分達で払えば良いだけのこと。
 たまには少し奮発した食事も、また一興だと思いません?(にこにこ)

■ルフナ To:ALL
 ルリィさんの言うとおり、断る時は自腹で払えば良いよね?
 テーブルに座って何も頼まないのも何だし…。

■ヴィタリ To:ルリィ&ルフナ
 確かにそうだな!
 ちょうど昼時だし・・・。なにか注文するか。

■ヘキサ To:ルリィ&ルフナ
 うう〜、でもぼくお金持ってないよ……

■ルリィ To:ヘキサ
 あらあら、でしたら私が奢りますわ。
 こうしてパーティーを組んだ記念ということで(^-^)

■ヘキサ To:ルリィ
 ありがとう、ルリィおねぇちゃん(^^)

■ウェイトレス To:ALL
 ご注文、決まりましたか?

■ヴィタリ To:ウェイトレス
 本日のお勧めは?

■ウェイトレス To:ヴィタリ
 本日は「子羊の煮込み」と「海鮮パエリヤ」「野菜たっぷりサンドイッチ」がお勧めとなっております(^^
 あとサイドメニューで各種サラダもございます(^^
 あと、「なめらかプリン」と「チェリーゼリー」がお勧めとなっております♪

 と、メニューから次々とお勧めのものを指差していく。
■ルリィ To:ウェイトレス
 でしたら私は――海鮮パエリヤと冷やしトマトの香味油かけ、それからなめらかプリンにダージリンティーをお願いしますわ。

■ウェイトレス To:ルリィ
 ダージリンティーにはレモンかミルクをお付けしましょうか?
 あと、ポットでお持ちしますか?それともアイスにしてお持ちしましょうか?

■ルリィ To:ウェイトレス
 いえ、ストレートを……そうですね、ポットで。
 それから紅茶とプリンは食後にしてくださいな。

■ヘキサ To:ウェイトレス
 ん〜と、ぼくは……野菜たっぷりサンドイッチと〜、チェリーゼリーと〜、あと冷たいミルクください。

■ウェイトレス To:ヘキサ
 ゼリーとミルクは食後でしょうか?

■ヘキサ To:ウェイトレス
 えっと、ミルクはサンドイッチといっしょにほしい。ゼリーは後でください。

■イヴ To:ウェイトレス
 ワタシは「特別にお勧めでない物」をオネガイシマス。

■ウェイトレス To:イヴ
 は〜い♪本日の「特別にお勧めでない物」は「賄いにも出せない黒いコロッケ」に「ほんのり鉄の味がする赤いサラダ」「青カビを取り除いたパン」に「ほろ酸っぱい賞味期限切れのヨーグルトで作った特製フルーツパフェ」です♪

 こちらもまた、滑らかに説明する。
■イヴ To:ウェイトレス
 全部注文シマス。
 ・・・・赤いサラダは大盛りで。

■ヘキサ To:独り言
 えう〜、イヴおねぇちゃんが怖いよ〜(;;)

 怯えてルリィの後ろにまわるヘキサ。いや、どちらかと言うと、怪しげメニューをすらすら言えるウェイトレスの方が恐いかもしれない。
■ルリィ To:ヘキサ
 まぁ……嗜好は人それぞれといったところでしょうか(^-^;

 というより、こういう注文を他にもする方がいらっしゃるのでしょうかね?
 その方が少し興味深いですわ…。

 ウェイトレスをじっと見遣るルリィ。
 彼女のウェイトレスLvは高そうだ。……いや、なんとなく。
 ルリィの視線を感じているのか、ウェイトレスはにこにことしている。
 職業柄見られる事になれているのだろう。
■ウェイトレス To:イヴ
 はぁぃ♪ドレッシングは黒めでよろしいですね♪

■イヴ To:ウェイトレス
 What?
 「お勧めでない物」をオーダーした筈デスが?

■ウェイトレス To:イヴ
 あちゃー。いつものクセで……
 も、申し訳ありませんお客様♪ええと、サラダは大盛りですね♪

 さりげなくオーダーの確認にすり替えたようだ。
 ………さりげなくぅ?
■ヴィタリ To:ウェイトレス
 ・・・・わたしは“普通に”「海鮮パエリヤ」と「チェリーゼリー」、それからコーヒーを。
 チェリーゼリーはパエリアと“同時”、コーヒーは食後で。

■ウェイトレス To:ヴィタリ
 はい、同時ですね。
 コーヒーは薄めがよいですか?それともエスプレッソのほうにいたしますか?

■ヴィタリ To:ウェイトレス
 ミルクたっぷりにエスプレッソを少々。

 彼なりにコーヒーにはこだわりがあるらしい。
■ウェイトレス To:ヴィタリ
 はい(^^

■ルフナ To:ウェイトレス
 わたしは野菜たっぷりサンドイッチと、アップルティーをアイスで。
 食後にはチェリーのタルトをお願いします。

 注文も終わり、ウェイトレスは厨房のほうへと移動する。
 冒険者一向は、料理が来るまでのんびりと待つ事となった。
 しばらくして、美味しそうな香りと…ちょっと「?」な臭いと共に料理がテーブルに運ばれてきた。
 注文通りイヴのサラダは大盛りだ。
 一部例外を除き、どれも美味しそうに見える。
■ルフナ To:ALL
 お勧めなだけあってとても美味しそう〜♪

 …イヴさんの料理はすごいですね…。コロッケなんてその黒さといい、かなりの時間をかけて揚げられてそう…。

 あんなの食べてお腹は壊さないの?と疑問に思うが口にはしない。
■ヴィタリ To:イヴ
 ・・・うまいか?

 呆れ半分、興味半分。
■イヴ To:ヴィタリ
 
 But,他人の味覚は当てになりマセン…
 食べてミマスか?

■ヴィタリ To:イヴ
 い、いや。
 ・・・・キミの意見がちょっと聞きたかっただけだよ。
 はははははは!(滝汗)

■コハク
 Σ (・・)

 即座にイヴの料理から距離を取るハムスター。
 動物は正直である(ぉ
■ヘキサ
 ♪

 ヘキサは我関せずといった感じで、運ばれてきたサンドイッチをおいしそうに頬張っている。
 食事もある程度進んだ頃。
■ルリィ To:ALL
 そういえば…依頼人がいらっしゃる前にひとつ、コレを決めておいた方が良いかもしれませんわね。

■ルフナ To:ルリィ
 …コレ?って何?

 コレと言えばアレ。リーダーですよお嬢様方。
■ルリィ To:ト書き(?)
 あらあら、大当たりですわ!
 ちなみに賞品はスマイル0Gですの(にっこり)

 って、それはともかく――…

 紅茶で喉を潤してから、再び言葉を紡ぐ。
■ルリィ To:ALL
 リーダーを決めておきますと、何か決断を迫られた時に色々と便利なものですわ。
 ですから…今、丁度時間もありますし、決めてしまったら良いのではと思うのですけど。

■イヴ To:ルリィ
 何でも人任せ良くアリマセン。
 a

■ヴィタリ To:イヴ
 まぁ、それもアリか・・・?

 どうやらこの一行はリーダーを決めない方向のようだ。
■ヘキサ
 うにゅ〜、ぼく何だか……ふあっふ……ねむ…………くー――……

 ウェイトレスがデザートを運んできた頃。冒険者達は急激な眠気に襲われた。
 イヴ、ヘキサがまずうとうとし始め、次いでエメラルド、ヴィタリ、ルフナも眠くなる。ルリィがうとうとし始めた時には、すでに先の5人は眠りについたようである。

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 GM : shuu
 mail: shuu@ichinoseki.ac.jp