SW-PBM Scenario#99 | SW-PBM▲ | |
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銀の網亭から始まる事件簿
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レトアール商会・保管倉&番小屋 |
時を同じくして,周囲を見回っていた2人が帰ってくる。
■クラウディア To:ALL |
とりあえず,外に誰かが潜んでいるってことはなさそうだよ。 フィア嬢が足跡を見つけた他には……って……。 ……もしかして,この小屋に住んでいた人……かい? |
■フィアルラ |
うあ……。 |
■ルリィ To:クラウディア |
えぇ…バーニーさんと仰る方だそうですけど… 残念ながら小屋に入った時には既に……。 |
■フィアルラ To:ルリィ |
そんなぁ……。 なんで、死ななくちゃいけないの……。 |
■ギャスパー To:執事 |
こんなときに悪いけど、ちょっといいか? 倉の方も荒らされてねぇかも心配だし、貴重品やら鍵やらがなくなっていないか、確認してほしいんだ。 ま、赤の他人に関わってほしくねぇってんなら、俺達はおとなしく引き上げるけどな。 |
■執事 To:ギャスパー |
……そ、そうですな……。 少々明かりを拝借いたします。 |
執事は部屋に明かりを灯した。
床には血の後が生々しく残っている、死体の脇には暖炉の火掻き棒らしきものが転がっている他、部屋の中でもみ合ったのかテーブルや椅子が部屋の脇に寄っているようにも見える、また死んだバーニーのものだろう着替えや小物も棚などの周りに散乱していた。
執事はそれを踏まないように歩いて部屋の棚の引き出しを見に行った。
■執事 To:ギャスパー |
鍵が……ありません。 |
執事はきょろきょろと部屋の周りを見渡すが部屋の散乱振りからして見つけるのは困難のようだ。
■クラウディア To:執事 |
倉も確認しにいくかい? 護衛がほしいならついていくけれど……。 もちろん,お邪魔はするつもりはないから,このまま,ひとっぱしり官憲を呼んできくれというなら,そうするけれどね。 |
■ルリィ To:執事 |
この様子からしますと、鍵は盗まれたと判断する方が良いでしょうね…。 此処は早急に事に当たるべきだと思いますわ。 クラウディアさんも仰っている通り、私たちの力が必要だというのでしたら、お手伝いいたしますし。 |
■執事 To:クラウディア、ルリィ |
そうですね、衛兵にも知らせなければいけませんし、倉も…。協力をお願いします。 |
■ギャスパー To:シーヴス |
フィアとエルシアも部屋ん中調べて、何か手がかりがないか探してみてくれ。 |
■フィアルラ To:ギャスパー |
そう……ですね。落ち込んでても始まりませんし。 官憲に知らせる前に、私たちで出来ることはやっておきましょう。 この部屋の状態だとかなり争ったみたいですから、何か手がかりもあるかもしれません。 まずは犯人に結びつく物がないかと、あとは……ひょっとしたら出てくるかもしれない鍵、ですね。 |
一通り室内を見回してから、まず遺体のそばに近付いてしゃがむ。
■フィアルラ To:バーニー |
すみません……ちょっと失礼して、調べさせてもらいますね。 |
軽く手を合わせて黙祷してから、バーニーの遺体を調べる。
死体はやはり殴られて頭の傷を負ったのが原因のようだ。また服に乱れがあるのもわかった、争った痕跡だろう。
■エルシア To:ギャスパー |
じゃあ、私は部屋の中を調べてみるわね。 |
エルシアはそういうと、物をいちいち元にあった場所に戻しながら、何か痕跡が無いか探し始めた。
その中に宝石の調達リストもある。
遺体を調べ終え、フィアルラも室内の方を見て回る。
■フィアルラ To:ALL |
リストは……それ、ですね。 お金とかは部屋に残ってるみたいです。物取りじゃないですね……やっぱり、倉の中が目的なのかな。 |
■ギャスパー To:執事 |
そのリスト、あんた達がどんな仕入れをしたかってものかい? ちょっと見せてもらってもいいかな? |
■執事 To:ギャスパー |
ええ、どうぞ。 |
執事から受け取ったリストを、ギャスパーはそのままルリィに渡す。
■ルリィ To:ギャスパー |
あらあら、スルーパスとは見事なフェイントですわね(違) ともあれ拝見……と。 |
そのリストの内容は当然のごとくギャスパー達が頼まれた宝石類と一致していた。
■ギャスパー To:ルリィ |
どうだい? |
■ルリィ To:ギャスパー&ALL |
どうやらあの荷物の持ち主さんは、こちらの方で間違いないようですわ。 内容、全て一致していますもの。 |
■執事 To:ルリィ |
一致?!では貴方方が持っていらっしゃるということですか? |
■フィアルラ To:執事 |
中身が一致しているというだけで、本当にこちらのものかは分かりませんけどね。 それに、今は預かってもらってますから、持ち歩いているわけでもないです。 |
■執事 To:フィアルラ |
さようでございますか。ではオランに戻りましたら確認させて頂いてもよろしいでしょうか? |
■フィアルラ To:執事 |
ええ、もちろん。 |
■エメラルド To:フィア&ALL |
あのぅ……この人、もう調べなくても良いですか〜? 埋めてあげよーかと思うですけど。 |
■フィアルラ To:エメラルド |
う……ん。 気持ちは分かりますけど、官憲の人も調べるでしょうし……。 せめて、執事さんに話を通してからの方が良いんじゃないでしょうか? |
■ギャスパー To:エメラルド |
家族がいるなら家に返してやりてぇし、そうでないにしても近くの村で、ちゃんとした墓に眠らせてやったほうがいいんじゃねぇか? |
遺体運びの仕事を想像してゲンナリしつつ、殊勝なことを言い出すギャスパーであった。
■エメラルド To:フィア&ギャスパー |
そうですかぁ、そうですねぇ。 じゃあ、可哀想ですけど、今はこのままですね……。 |
両手を胸で組ませて、頭の下にタオルを置いて寝かせる。
■エメラルド To:死体 |
ごめんなさい。 寒いでしょーけど、もう少しがまんしてくださいね。 貴方をこんなふーにした方は必ず見付けてあげますから……。 |
■執事 To:ギャスパー |
身寄りはなかったはずです…ただ、前に親しくしている女性がいると言っていたのを聞いたことがあります。 |
■ルリィ To:執事 |
でしたら後で、その方にもお知らせしたほうが良いですわね…。 貴方はその女性について御存知でして? |
■執事 To:ルリィ |
…いえ、名前までは……オランのパン屋の店員だとか。聞いたことがありますが、定かではありません。 |
■エメラルド To:独り言 |
オランのパン屋さんですかぁ……。 あの人なのかなー……まさか、ですよねー……。 でも、セレーニさんも誰かにおそわれて…た…。 |
セレーニの事を思い出して嫌な予感。
■クラウディア To:エメラルド |
いちおう確認した方がいいかもしれないね。 彼女の身に危険があるなら、警告だけでもしてあげたいじゃないか。 |
■ルリィ To:エメラルド |
偶然の女神様というのは、なかなかに悪戯好きですしね。 セレーニさんがバーニーさんのお相手さんということも十分ありえますわ。 それにしましても…。 もし本当に彼女が該当者なのでしたら、襲われるような理由――何かを知っているとか…があるのでしょうか?(首傾げ) |
■ギャスパー To:ALL |
うーん…。いくら親しい相手でも、家族でないならこっちで埋葬しちまった方が、長い目で見たら親切かもしんねぇな…。 |
■クラウディア To:ALL |
いずれにせよ、官憲が調査してから考えたほぅがいいと思うけれどね? 亡くなった方には申し訳ないけれど、下手に今手を出して、入らぬ誤解を招きたくはないし。 その後の遺体に関しても、今の段階では、ここで発見しただけのあたしたちがどうこういう話ではないと思うね。 雇い主のご意向にお任せするということが筋ってもんじゃないかい。 |
■エルシア To:クラウディア |
私もクラウディアの意見には賛成ね、下手に荒らすと、官憲に目をつけられるわよ。 |
■エメラルド To:ALL |
そうですね〜。 自然死でない以上、やっぱり官憲さんに任せた方が良いかもですね〜。 |
■執事 To:ALL |
では私は倉の方を見てまいります。 |
■クラウディア To:執事 |
よろしければ、お供させてもらうよ。 万が一、殺人犯がまだ潜んでいるなんてことがあったら、大変だ。 |
■フィアルラ To:執事&クラウディア |
あ、それじゃ私も一緒に行きます。 |
■ギャスパー To:ALL |
遠くってわけじゃないし、みんなで行こうぜ。 何があるかワカンネェしな。 |
■ルリィ To:ギャスパー |
えぇ、そうですわね。 その方が色々と対処しやすいでしょうし。 |
■エメラルド To:ALL |
はぁい、行くです〜。 |
■エルシア To:ALL |
ついていかないと、置いていかれそうね。 |
■執事 To:ALL |
それでは参りましょう。 |
倉へと向かう。倉の足跡は亡くなったバーニーのものともうひとつあるのをフィアルラは確認していた。
倉の扉も念のためにギャスパーが開ける。鍵は掛かっておらず、戸はすんなりと開いた。
手元のランタンで中を照らしてみると少し入ったところの床に鍵らしきものが落ちていた。
■フィアルラ To:執事 |
あ、鍵……。 これ、ここのですか? |
指し示して、執事に確認を求める。
■執事 To:フィアルラ |
はい、そうです。 では私は中のものを確認いたします。 |
倉の中もやはり何かを探し回ったような形跡があった。
執事は倉の中を片付けながら盗難などがないか見て回った。床にはやはり宝石の原石なのだろう石や、加工された宝石なども散らばっている。
■執事 To:ALL |
……変ですな。確かに荒らされたようなのですが……特になくなっているようなものは御座いません。 |
■フィアルラ To:執事 |
え、ホントですか? それじゃ一体、何が目的なんだろ……。 やっぱり、あの袋の中身かな。 |
おやじに預けている宝石袋を思い出す。
■フィアルラ To:執事 |
まあ盗られた物がないとは言っても、荒されてるのは確かですから。 官憲に知らせないといけないでしょうね。 |
■執事 To:フィアルラ |
そうですね、バーニーのこともありますし…。 |
■ギャスパー To:執事 |
ちょっとまとめるぞ。 結局あんた達の被害は、あのバーニーさんが殺されたことと、取り引き予定の宝石が盗まれたことの2つだけだな? |
■執事 To:ギャスパー |
そう…なりますね。 |
■ギャスパー To:執事 |
んで、とりあえずやんないといけないのが、バーニーさんの埋葬と官憲への連絡、旦那を見つけて宝石のことを確認すること、この3点でいいのか? それと、官憲に連絡したらこの倉のことが知れ渡ることになるけど、それで構わねぇのか? それともレトアールの旦那に連絡がつくまで、届け出るのを待った方がいいんか? |
■執事 To:ギャスパー |
……人死にが出てまで守る秘密でもありません。倉はまた別のところに用意すればよいだけです…。主人もそういうと思います。 官憲に連絡をすることといたしましょう。 |
■クラウディア To:執事&ALL |
よしきた、今すぐ行くかい? 行くなら、ひとっぱしりしてくるさね。 あ、でも念のため執事さんも含めて何人かはここに残ったほうがいいかもしれないね。 |
■ルリィ To:クラウディア>執事 |
えぇ。誰も居ない間に、万が一、現場を荒らされても困りますしね。 |
■執事 To:ルリィ、クラウディア、ALL |
では私はこちらで待っております。 |
■ギャスパー To:クラウディア |
んじゃ、すまねぇけど一走り頼むわ。 オレはこっちで用心棒をやってるから。 |
■ルリィ To:執事 |
ところで……。 御主人も行方不明の今、執事さんも何かと大変かと思いますわ。 私たちも此処まで関わってしまった以上、出来ればお手伝いしたいとは思いますけど… こちらはなにぶん冒険者。 タダ働きというのはチョット…なのですわ(微苦笑) なのでいっそ(?)此処は正式に、私たちのことを雇うというのは如何でしょう?(にっこり) |
■執事 To:ルリィ |
私の一存では最終的には決めかねますが…皆さんにはすでにこれだけお世話になっておりますし、宝石のこともあります。 私から出来るだけ主人に掛け合ってみます。それでよろしいでしょうか? |
■ギャスパー To:執事 |
ま、あんたも番頭さんってワケじゃねぇみてぇだし、勝手に報酬を約束することもできねぇか…。 ま、あんたの言葉を信用させてもらうわ。 で、あとは旦那の行方探しか…。なんか当てはあるのかい? |
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GM:彩樹
saiki@na.sakura.ne.jp
編集:倉沢真琴
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