Sword World PBM
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SW-PBM #93
姿無き悪魔

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仮設診療所

早朝。捜索班が森へ向かって暫くして、診療所に村民以外の訪問客があります。
■アラン To:客
どうぞ、開いてますよ。

扉が開き入ってきたのは見たことのある衛視です。
■ルーディ To:ALL
ご苦労様です。
明日、オランに帰還するとテスラさんから伺ってます。
馬車の方の準備はできてますが、診療所の機材とサンプルを荷馬車に移すのを手伝ってもらえないでしょうか?
既にジミーがやっていますが、梱包に手間取って。。

■ジーク To:ルーディ
あ、はい分かりました。

■クレフ To:ジーク
私はみなさんのそばにいないほうがいいでしょうねぇ…伝染ったらまずいですから…

■ジーク To:クレフ
不治の病って訳ではないですし、あまりそーいう風に考えない方が(^-^;;

■アラン To:クレフ
今朝の検査では特に異常は見られないとガードナー氏から聞いておりますが、もし、不安なようでしたら、今念のため治療しますよ。

■クレフ To:アラン
あ、そうなんですか…でも、せっかくですし…それじゃ、お願いします<(_ _)>

元診療所前

クレフをアランの元に残し、ルーディと共に元診療所に向かうと、 診療所の前には、行きに機材を運んできた荷馬車が停まっています。
ジミーの姿は見えません。
ルーディは荷馬車の荷台を見ると、ため息をつきます。
■ルーディ To:ジミー(診療所内)
おい、ジミー。全然進んでないじゃないか。
何やってんだ。

診療所の中を覗き込みますが、ジミーの姿は見えません。
元診療所

■ジーク To:ルーディ
どうしました?

ジークも後ろからひょっこり覗きます。
その時、大きな梱包用の箱の後ろからジミーがひょっこり顔を出しました。
■ジミー To:ALL
これの梱包終わったっス。
車まで運ぶのおねがいします。

ジミーは大きな木箱をポンと叩きます。
■ジーク To:ジミー
ああ、はいはい、分かりました。

ジークは診療所の中に入ります。
ルーディーと一緒に80kgはあるかという木箱を持ち上げます。
そのまま運び出そうとしましたが、箱を持つ手が滑ります。
見ると箱から赤いぬるぬるした液体・・・血液らしきものが染み出していました。
■ジーク To:ルーディ
これは・・・・・血?
ルーディさん、箱を置いて下さい!

■ルーディ To:ジーク
う・・・うわあああぁぁぁぁぁッッ!!

ルーディはジークの後ろを指差し、悲鳴を上げます。
当然箱は落とします、ジークの足の上に。。
箱の蓋が開き、隙間からバラバラに切断されたジミーの遺体が覗きます。
■ジーク
?!Σ( ̄◇ ̄;)
・・・・・・痛ひ(TT)

ジークが剣を抜きつつ涙目で振り返ると、背後には身の丈2mの白い人型の怪物が立っています。
そして、その怪物の刃物のような腕が今にも振り下ろされるところでした。
■ジーク
うわっ(xx)

怪物の手刀は鎧を切り裂きジークに傷を負わせます。
そして、間髪入れずに怪物は古代語魔法の詠唱に入ります。
■ジーク To:unknown
魔法?!

怪物の尾の先に青白い火花を放つ雷球が出現すると、上位古代語の詠唱と共に膨張していきます。
詠唱が終わった直後、空気を震わせる破裂音と共に雷球から一直線にのびた電光はジークとルーディを貫きます。
■ルーディ
うわあああああああっ!!!

ルーディは電光に跳ね飛ばされその場で倒れます。
■ジーク To:unknown
ぐっ・・・・痛っ・・・・。

怪物はジークに止めを刺そうと手刀を振りかぶりました。
■クレフ To:ジーク
ジークさん!伏せてッ!

■ジーク To:クレフ
え?
あ、はい!

ジークは背後から聞こえたクレフの声に身を屈めます。
その時、ジークの髪をかすめて背後から飛来した光の槍が怪物の胸に突き刺さりました。
怪物は胸に開いた穴から緑色の体液を溢れさせながら、苦痛にのたうちまわります。
■ジーク To:unknown

いまだ!!
自分に相応しい世界に帰りなさい!!!

ジークの剣が振り下ろされました。
怪物の頭は悲鳴を上げる口を出現させる間もなく、防ごうとした右腕と共に床に転がります。
異界より召還された怪物は、物質界での生命を失い、床に緑色の体液を残して煙となって消滅しました。
■クレフ To:ジーク&ルーディ
だいじょうぶですか?
それにしても、倒せてよかった…

■ジーク To:クレフ&ルーディ
・・・・ふぅ。
助かりましたよ、クレフさん。

あ、ルーディさん、大丈夫ですか?


■ルーディ To:ジーク
・・・・な・・何とか生きてます・・・。
これが例の怪物ですか?

それにしても凄いですね。こんな怪物を一撃で・・・・。



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GM:ふびらい犯
hiro-est@tim.hi-ho.ne.jp