Sword World PBM
Scenario Index
SW-PBM #93
姿無き悪魔

▲ [2] ▲ 第2章 Invisible demons [3] ▼ [4] ▼

このページでは新しい投稿が下に表示されます。

間道脇・野営地

食事の準備をしていると、リシィアとテスラが向かった方角から声が聞こえます。
■声
逃げましょう!
戦うにしても、もう少し広い場所でないと不利です。

■アルテナ To:ALL
!…なんだ!?

アルテナは剣を鞘から半分抜き、すばやく身構えます。
■シロフィーヌ To:ALL
いったいなんでございましょう。
リシィア様の声のように聞こえますけれど。

口調はのんびりしているものの、シロフィーヌはタマネギを切っていた包丁を置いて武器を取ります。
■ジーク To:ALL
なにかあったようですね。
ちょっと行ってきます。

ジークは剣を片手に声のした方へ走っていこうとしますが……、
数秒後、リシィアとテスラが林から飛び出てきました。
膝に手を置き呼吸を整えます。
■テスラ To:ALL
はぁ……はぁ……。

振り返ると羽音も既に無く、インプの姿は見えません。
■ジーク To:リシィア&テスラ
ど、どうしました?

■シロフィーヌ To:リシィア&テスラ
先ほど、叫び声がいたしましたけれど?

■テスラ To:ALL
……いえ……ちょっと……インプと遭遇して……ビックリしちゃいまして……。
…………もう、見えませんね。

■アルテナ
いんぷ……??

■ジーク To:テスラ&リシィア
インプ・・・ですか?(^-^;
何にせよ怪我など無くてなによりです。

■シロフィーヌ To:ALL
それなんですの?
そのいんぷとやらがたくさんいたのでしたら、イルミナ様たちも心配ですわね。

■リシィア To:シロフィーヌ
インプというのは、低級な妖魔です。
私達が見たのは一匹だけですが、林の中は視界も悪いですから……。
とりあえず逃げて来たんです。
クレフさまとイルミナさまなら、インプの5匹や6匹なら、大丈夫だと思いますよ。
さほど強い魔物ではありませんからね。

■ジーク To:リシィア
イルミナさんは大丈夫だと思うんですが・・・・クレフさんの方が。

遠い目をしてみたり(笑)
■アルテナ To:リシィア
イルミナがいるから大丈夫だろう。

ひどい言い方(笑
野営地・数分後

その数分後、イルミナとクレフは、林で出会った女性を連れて野営地に戻ってきました。
女性も幾分落ち着きを取り戻したようで、目撃した状況を説明します。
復活したアランとガードナーも話に加わりました。
■テスラ To:女性
つまり……その男性はあなたに助けを求めた。あなたが近づくと身体が泡のように溶け出して見る間に白骨化した………と。

■女性 To:テスラ
んだず。おらもぅ、もまいして・・・もっかえっちまった・・・わがたがっす?

■テスラ To:女性
え?ああ……、はい。だ……大体理解しました。

テスラは女性に聞こえないようガードナーに質問します。
■テスラ To:ガードナー
それで、彼女は大丈夫なんでしょうか?

■ガードナー To:テスラ
確実とはいいきれんが、まず問題なかろう。

■アラン To:テスラ
念のため、魔法で治療を施しておきましょうか?

■テスラ To:アラン>クレフ、イルミナ
では、お願いします。
終わりましたら帰ってもらってください。

ええと、その男性の亡骸を確認したいので、そこまで案内してもらえますか?

■クレフ To:テスラ
わかりました。

■ガードナー To:テスラ
儂もいこう。

■シロフィーヌ
どういたしましょう・・・
そちらの方に落ち着いていただくのでしたらお食事用意して待っていたほうがよろしいでしょうけれど・・・

■テスラ To:シロフィーヌ
あまり引き留めて私たちの目的が知れては、かえって不安にさせてしまいますから……。
幸いこの近くに住んでいるみたいですから、帰路については心配ないと思います。

■リシィア To:テスラ&ALL
家に帰すのなら、できれば少しでも送ってさしあげたいのですけれど……。
さきほどのインプに襲われでもしたら大変ですから。
それから……インプを、この辺りで見たことがあるか、聞いてみた方がいいかも知れませんね。
ひょっとしたら、今回の奇病騒ぎ、それだけで終わらないかも知れません。
インプは、邪悪な魔法使いの使い魔になる事がある筈ですし……後ろで何者かが糸を引いているのかも……。
今の段階ではただの推測に過ぎませんが……。

そういえば、先程のインプが山犬の死体を落としていったのですが、それも少し調べてみる必要が有るかもしれませんね。


■テスラ To:リシィア
そうですね。男性の方を調べたらそちらに戻ってみます。
では女性の方は治療が終わり次第送って差し上げて下さい。

■アラン To:リシィア
インプについては私が聞いておきましょう。

■イルミナ To:テスラ
それでは、行きましょう
あちらです

■ジーク To:探索組
下級の妖魔も出てきていることですし気を付けてくださいね。
何かあったら呼んでください。

クレフとイルミナはテスラをガードナーを感染者と思われる男性の衣服の残る場所に案内しました。
テスラは手袋をはめて眼鏡をかけると、男性の亡骸を調べ始めます。
■テスラ To:死体
むー。見事に白骨化していますねー。
眼球や臓器はおろか骨に肉片一つついていません。
溶解する点ではグリーンスライムロッツと類似性がありますが、溶けた液体もしくは泡の跡すら残っていませんね。

■ガードナー To:テスラ
不用意に近づいて大丈夫かね?

■テスラ To:ガードナー
むー。確かに感染の危険性はありますが、そうすると……誰がどうやって調べるんです?

■ガードナー To:テスラ
む・・・・。

答えに詰まるガードナーをよそにテスラは調査を続けます。
■テスラ To:死体
少なくともこの男性は村からここまで歩いて来れたわけですし、すぐに死んでしまうわけでは無いですね。
個人差はあるでしょうけど1日は保ちますか・・・。
先程の女性に助けを求めたとの事ですから、この男性は自分の身体の変調に気づいたのだと推測できます。
惜しむべくは、末期症状をこの目で確認できなかったことですねー。

テスラは顔を上げるとクレフとイルミナに問います。
■テスラ To:クレフ、イルミナ
お二人は彼が溶けるところをみませんでしたか?

■クレフ To:テスラ
いえ…私たちが見たときは、その服だけしか見えませんでしたから。

■テスラ To:クレフ、イルミナ
そうですか、残念です。

その後、インプが木の上から落とした山犬を調べましたが、インプの毒にやられている以外特に変わったことはありませんでした。
女性を付近の小屋に送る際、インプのことを訊ねましたが、そういった生物は今まで見たことがないそうです。

▲ [2] ▲ 第2章 Invisible demons [3] ▼ [4] ▼

GM:ふびらい犯
hiro-est@tim.hi-ho.ne.jp