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Sword World PBM Scenario Index |
SW-PBM #93 姿無き悪魔 |
| ▲ [1] ▲ | 第2章 Invisible demons [2] | ▼ [3] ▼ |
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| 野営地南東方向・林 |
間道の脇の林は木々も疎らで西の方には夕日も見えます。
木々は紅葉して、地面には暖色系の落ち葉が堆積しています。
クレフとイルミナは落ち葉の間から薪になりそうな枝を拾い集め始めました。
| ■イルミナ To:クレフ |
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なるべく細めの枝を選ぶの...このくらいのやつね(^^ ついでに山菜もあると良いんだけどなぁ... |
| ■クレフ To:イルミナ |
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なるほど。さすがミナ(^^ |
イルミナは薪集めのついでに山菜を探し始めました。
もう少し(50m程)東の方に栗の木が見えます。
既に実をつけているようです。
| ■クレフ To:イルミナ |
| ん?どうしたの?なにか見つかったの? |
| ■イルミナ To:クレフ |
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あっ、うん。見えるかな?あそこに栗の木があるの。 いくつかとって帰りましょ(^^ |
イルミナとクレフは枝を集めながら、栗の木へと向かいます。
栗の木に近づくと、近くに女性が倒れているのを発見しました。
服装から山菜や木の実を採取に来た人だとわかります。
傍らに収穫したものが入っていると思われる籠も置かれています。
| ■イルミナ To:クレフ |
| 見て、人! |
イルミナは僅かに嫌な予感がしました。
女の人は起きあがるとイルミナとクレフを見つけ、腰が抜けているのか這うように近づいてきました。
時々、背後を指差しては口をパクパクさせています。
| ■クレフ To:女性 |
| ど、どうしたんです!?大丈夫ですか? |
クレフは生きている(?)とわかり、助けに近づこうとします。
| ■イルミナ To:クレフ |
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ん?なにかいるのかしら? 気をつけて。なにか... |
イルミナは女性が指差す方向に注意を向け、弓を構えます。
| ■女性 To:イルミナ |
| ヒィッ・・・ひ・・・人・・人が・・・・・ |
女性が指し示す方向には人の服のような物が落ちていますが、それ以外に特に変わった物は見えません。
| ■イルミナ To:クレフ |
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彼女を助けていったん皆のところへもどりましょ 向こうに人の服だけ見えるわ... もしかしたら、彼女、人が白骨化したところを見たのかもしれない。 |
| ■クレフ To:イルミナ |
| そうだね。とにかくこの人を安全なところに連れて行こう。 |
クレフとイルミナは女性を連れて皆のところへもどります。
| 野営地北西方向・林 |
一方、テスラとリシィアは山菜を取りに、クレフ・イルミナとは反対方向の林へ入ります。
しかし、特に目に付く食物はキノコくらいでした。
| ■テスラ To:きのこ |
| むー。キノコばっかりですねぇ。。 |
| ■リシィア To:テスラ |
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そのようですねえ……キノコはお嫌いですか? クレフさまとイルミナさまも、キノコは駄目みたいでしたけど……。 |
| ■テスラ To:リシィア |
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ええと・・・学院の研究でファンガス化して死んだ人の解剖があったんですけど、それに立ち会って以来、キノコはどうも苦手です・・・。 その後も薬学や植物学で、割とキノコに接する機会が多かったので、見たり触れたりにはギリギリなんとか慣れたんですけどね・・・。 食べるとなるとやっぱりアレを思い出してしまって・・・。 |
| ■リシィア To:テスラ |
| そ、それは……たしかにトラウマになりそうです(^^; |
その時、リシィアとテスラの頭上から唐突に山犬が振ってきました。
| ■テスラ To:落ちてきたもの |
| キャッ!!な、何? |
落ちてきた山犬は口から泡を吹いて痙攣しています。
頭上を見上げると、奇怪な生物が木の上から2人を見下ろして笑っていました。
| ■奇怪な生物 To:テスラ&リシィア |
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ギギギギギギギギ←(笑い声?) |
| ■リシィア To:テスラ |
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逃げましょう! 戦うにしても、もう少し広い場所でないと不利です。 |
| ■テスラ To:リシィア |
| は、はいっ! |
リシィアとテスラは夜営地点の林の外へ向かって走り出します。
背後で奇怪な生物(インプ)は木の枝から飛び立つ物音がしました。
木々の葉に隠れて姿は確認できませんが、上空から羽音が聞こえます。
| ■リシィア To:テスラ |
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追ってくるようですね。 なんとかこのまま、キャンプまで逃げられるといいのですけれど……。 |
| ■テスラ To:リシィア |
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私、野生のインプははじめて見ます。 このあたりに生息しているんでしょうか? |
多少冷静さを取り戻したのか、混乱しているのか、テスラは走りながらどうでもいいことを考えます。
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