SW-PBM Scenario #82 | 目次 |
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銀の網亭 個室 |
すべての仕事が片付いて、そして銀の網亭。
■おやじ To:ALL |
飲み物と食べ物は揃ったか?OK?追加があったら言ってくれよ。 |
テーブルの上にはエールやジュースやつまみの類がてんこもり。さっそくエアヘッドは、つまみを独り占めしようと画策し始めた。食べ物はほかほかと湯気を上げていて美味そうだ。
■シャノン To:おおる |
皆さん、お疲れ様でした。 これで、あのお屋敷も幽霊屋敷などと呼ばれることもなくなるのでしょうね。 |
■レヴィック To:シャノン、ALL |
そうね、あの不信人物を逃がしちゃったのは失敗だったけど、買い手がついて誰か住みだせばわざわざ来ることもないデショ。その辺は明日直に説明してくるわ ま、微妙に気になるのは事実ダケドねぇ(^^; |
■フィオン To:ALL |
しばらくは私達もあの屋敷について注意しときましょ。 逃がしちゃった奴は・・・またいづれ。 あいつがずーっと犯罪者やってて、私達が冒険者を続けてればいつかまた出会う事もあるわよ(笑)。 |
■シャルル To:フィオン、ALL |
でも、罠にしかり逃げ足にしかり、侮れない相手でしたよね。 今度会った時には不覚を取らないようにしますです!(拳をぎゅ) |
■レヴィック To:シャルル |
…そうね、カーテンの引いてある窓には気をつけることにするわ(苦笑) |
■シャルル To:レヴィック |
あぅ、僕も腕を磨きます(><) |
■ユウル To:ALL |
罠に魔法に精霊に、多彩な敵だよね。負けないように腕を磨いておかないとなあ。 |
それぞれが今回の仕事の反省を心にいだく間、つかの間の沈黙が訪れる。フィオンの明るい声が空気を変えた。
■フィオン To:ALL |
ささ、乾杯しましょ。 早くしないとエアちゃんに全部飲まれるわよ(笑) |
エアヘッドは、ちょうどグラスに口をつけるところ……
■レヴィック To:フィオン |
…フィオンちゃん、ナイスなタイミングね(^^; |
■フィオン |
一度やられてるからね(^^; |
■シャルル To:ユウル |
あ、音頭を取って下さいです、リーダー(^^) |
■ユウル To:ALL |
まあ、冒険中はあんまり役に立ってなかったんで、このくらいは(笑) ん〜っと…多少気になることはあるけど、依頼を達成した事と皆の無事を祝って、乾杯♪ |
グラスが触れ合って軽い音を立てる
■フィオン To:ALL |
かんぱーい☆ |
■シャルル To:ALL |
かんぱ〜い♪ 僕、あんまり強くないんですけど、こんな日ぐらいは飲んでもいいですよねっ?(きょろきょろ) |
■レヴィック To:シャルル |
そうそう、明日に支障がなければゼンゼン問題ナシよ(にやり) |
■シャルル To:レヴィック |
は〜い♪(ごきゅごきゅごきゅ) ・・・・・・・・・・・・・・・・ぷはぁ〜♪(/// |
一気にエールを飲み干すシャルル。
■フィオン To:シャルル |
きゃ〜良いのみっぷりね。 んじゃ、私も。 (ごくごくごく・・・) |
■シャルル To:フィオン |
あはは〜、フィオンさんも良いのみっぷりですよ〜。 そういえば良いお名前をお持ちなんですね。フィオーネってとっても良い響きですよね♪ |
酔いで顔を真っ赤にしたシャルルが唐突に言う。
■フィオン |
ぶっ!!! げほっ、げほほっ! |
酒が気管に入り、むせるフィオン。
顔が見る見るうちに赤くなっていく。もちろん、酒のせいなんかではない。
■シャルル To:フィオン |
はわわ、大丈夫ですかフィオーネさんっ?!お顔も真っ赤ですよぅ? |
フィオンの背中をさすりながら心配そうに瞳を見つめるシャルル君。当然のことながら、彼の中に『悪意』とか『皮肉』とかいうものはない。まったくない。
■フィオン To:シャルル |
だ、大丈夫です! ちょ、ちょっと驚いただけ――― そ、その名前はあまり使って欲しくないの。 |
本名で呼ばれた途端、動揺しまくり。
シャルルの視線を外しつつ、後半はかぼそい声でお願い。
■シャルル To:フィオン |
はれれ〜、そうなんですかぁ? (真の名なのかな?)じゃ、二人っきりの時だけにしますね♪ |
小首を傾げて目線を合わせるシャルル。
さっとそれをかわすフィオン。
■フィオン To:シャルル |
うっ、出来ればずっとフィオンがいいんですけど・・・。 |
宴会の最中、適度に酔いが回ったエアヘッドは、どこかで拾ってきた円筒形の木材をナイフで削っていた。どうやら、フィオンやユウル達に似せた人形を彫っているようだ。
最後にシャノン人形を掘り終えると、5体の人形をテーブルに置いてまた酒盛りの輪に加わった。人形は、いずれもよくできている。体型が皆、酒樽のようなドワーフ体型な点を除いて……
その人形は、翌朝にはすべてテーブルから消えていた。
翌日、レヴィックとシャルルは屋敷の買主の元に出向き、きっちりアフターケアを完了した。買い手の老婦人の雰囲気はエマによく似ていて、レヴィックのブラウニーに関するアドバイスを笑顔で受け入れた。きっと彼女なら、ブラウニーとも仲良くやっていけるに違いない。
こうして、世の中を騒がせたお化け屋敷騒動は一件落着した。
やむを得ず殺人犯人は逃がしてしまったが、あのロゾニィ屋敷には平和が戻った。 再び薔薇の香り漂う美しい庭に戻って、多くの観覧客を呼ぶことになるが、 それはまだ先の話。
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