SW-PBM Scenario #82 | 目次 |
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ファリス神殿 入り口 |
前の 2 人のようにおサボリしない 4 人は、依頼人の事務所を出た後シャノンを先頭にファリス神殿へ。
そろそろ日没が近い。神殿の内部にはあらゆるところに火が灯り、夜の支度が整いつつある。その中に、前と同じ見知った顔の僧官があった。
■僧官 To:シャノン |
ごきげんよう、シャノン。今日はまたどのようなご用件かな? |
■シャノン To:僧官 |
はい。私たちは今、先日のあのお化け屋敷での事件について調べているところです。 たしか、こちらにそのときに怪我をされた方が保護されていらっしゃるはずですが、お話をお聞きいたしたくて参りました。 それと、そのときのご遺体も保管されていると思うのですが。 |
■僧官 To:シャノン |
邪悪に対して勇敢たる者達よ、ファリス様のご加護を。 |
エアヘッドは、豪華な燭台の上に揺らめく蝋燭の炎をうっとりとした表情で「ほにえ〜」っと眺めている。
ユウルはシャノンの後ろに控えて一礼しつつ、あたりをものめずらしげに見物。
マーファの司祭であるシャルルはマーファ式の儀礼で対抗中。
■僧官 To:シャノン |
怪我人は僧坊で保護しています。遺体は奥の聖別した部屋に。詳しい事は 4 つ先の扉を開けるといい。 |
■シャノン To:僧官、ユウル、エアヘッド |
ありがとうございます。 ファリス様のご加護がありますように。 それでは、参りましょうか。 |
■ユウル To:シャノン |
うん…4つ先の扉、ね〜。神殿ってはじめてきたけど、この雰囲気とかああいう言い回しは、ファリス神殿では普通なの? |
妙な神殿の雰囲気に飲まれているらしい。
■シャルル To:ALL |
自分もファリス神殿は久しぶりです。相変わらずな雰囲気ですね(^^) |
■シャノン To:おおる |
アノスの神殿は、また雰囲気が違いますよ。 私も、最初にこの神殿に参った際は驚きました。 |
ファリス神殿 対策本部 |
両側に扉だけが続く廊下をしばらく進む。
4 つ目の扉には「ロゾニィ屋敷殺人事件対策本部」と書かれた貼り紙が貼られていた。
■シャルル To:ALL |
ここ……ですね。対策本部まで出来ていたんですね。 |
■シャノン To:シャルル |
さすがファリス神殿は仕事が早いですね。 |
エアヘッドにとっては、張り紙の裏がどうなっているのか気になるところ。少し剥がして覗き込んでみた。「お化け屋敷殺人事件対策本部」「アンデッド殺人事件対策本部」などいくつかの名称が書かれては 3 本線で消してあった。
■ユウル To:エアヘッド |
ん?どしたのエアちゃん。(同じく張り紙の裏を覗いてみる) …なるほど、ファリス神殿っていうのはこういうところにもこだわりを持ってるわけね(笑 |
■シャルル To:ALL |
…あはは(^^; では入りましょう(こんこん) |
■男の声 To:ALL |
どうぞ。 |
扉を開けて中を覗くと、机の前に一人の司祭が座っていた。羊皮紙に羽ペンで何かを書いている。
■司祭 To:ALL |
何か用かい? 入ったら扉を閉めてくれよ。 |
■シャノン To:司祭様 |
はい、申し訳ありません。 |
■シャルル To:司祭様 |
失礼します(シャノンの後ろから、ぺこり) |
■ユウル To:司祭 |
…失礼します(やや緊張しつつ、一礼) |
ユウルは全員が部屋に入ったところで扉を閉めた。エアヘッドは、扉に挟まれた。
■シャノン To:司祭様 |
この度、私たちは、ロゾニィ邸での事件の解決を持ち主より依頼されたのです。 そこで、ファリス神殿に保護されております、事件の被害にあった方にお会いしたくて参りました。 |
■司祭 To:冒険者 |
持ち主とはコンネル氏のことかい?うちの申し出を断って冒険者に依頼するとはどういうことなのかな。 |
雑多な組み合わせのパーティであるところから、冒険者だと判断したらしい。
■シャノン To:司祭様 |
神殿からも申し出があったのですか? 何故断ったかは確認しておりませんが、誰が解決しても人を救えるのならば大差は無いと思います。 |
■司祭 To:シャノン |
その通りだが、解決に向けて迅速に行動を開始することも大切だと思うよ。ともあれ、我々も君達による迅速な解決を期待している。がんばりたまえ。 |
にこにこ。
■シャノン To:司祭様 |
ありがとうございます。 そういえば、怪我をされた方のお名前などは分かっているのですか? |
にこにこ。
■ユウル |
(二人とも笑顔だけど…この微妙な空気が怖いな(^^ゞ) |
■司祭 To:シャノン |
名前はバートだと本人が言っていたよ。外傷は酷くない。転んで打ち身や擦り傷を作っただけだ。ただ、ここに傷を負っているね。 |
『ここ』と言いながら胸を指す。
■シャルル |
(胸……?) |
エアヘッドは、自分の胸のあたりをゲンコツで思いっきり叩いてみる。「げふっ」……。ジーンとする痛みを感じながら、そういうことかと理解したようだ。
■司祭 To:シャノン |
会うのはいいけど、まだだいぶ混乱してるからね。気をつけてあげたまえ。僧坊の 113 号室にいるよ。場所はわかるね? |
■シャノン To:司祭様 |
ええ、分かると思います。 ありがとうございました。 後ほど、亡くなった方のお話もお聞かせ願えますか? |
■司祭 To:シャノン |
まだしばらくはここにいるので、バートとの面会が終わったらまた来なさい。 |
ファリス神殿 僧坊 |
廊下を更に奥に進んで階段を昇って降りて。複雑な構造の屋内を進んで、僧坊 113 号室前に辿りついた。扉は閉まっているが、その上部に覗き窓がある。部屋の中はランプが灯り、微かな明かりが部屋の隅まで届いている。部屋の中にあるのは、ベッドと小さな祈祷台だけ。ベッドにはこちらに背を向けて誰かが眠っている。
■シャノン To:おおる |
どうやら、あの方のようですね。 入ってみましょう。 |
扉に手をかける。鍵はかかっていなかった。扉は簡単に開いた。近付くと、ベッドで寝ているのは若い男性だと分った。まだ目覚める気配もなく、静かに昏々と眠っている。
■シャノン To:若い方 |
起こしてしまうのも申し訳ないですが、そうも言ってはいられませんね。 もし……もし? |
眠っていた男は悲鳴を上げて飛び起きた。慌ててランプの明かりを確認すると、安心したようにため息をつく。その顔は、まだ若い青年だった。年の頃は 17、8。
■若い方(バート) To:ALL |
あ…… なに?君達、誰? |
■シャノン To:バート |
私は、ファリスの神官でシャノンと申します。 驚かしてしまって申し訳ありません。 お加減はいかがですか? |
■ユウル To:バート |
ユウルです。夜分にすみません。 「お化け屋敷」の件で調査を依頼されてるものです。お話聞きたいんですけど、いいですか? |
■バート To:ユウル |
! い、嫌だあぁっ!! |
『お化け屋敷』という言葉を聞いたとたん、毛布を盾に、壁に背をつけてうずくまる。瞳孔は小さく全身から汗を流し震えている。
■バート To:ユウル |
あっち行けよ!!嫌だ、殺さないで…… |
■ユウル To:バート |
え?あ、えっと…(^^ゞす、すいません。お化けではなくて〜退治するほうできたんです、けど… |
思わず目線を合わせるようにしゃがみこんで、すまなそうに覗き込む。青年はさらにおびえて小さくなる。
■シャノン To:バート |
落ち着いてください! 私たちはあなたに危害を加えようとは思っていません。 |
■バート |
怖いよぅ、母さん…… |
■ユウル To:ALL |
ごめん、不注意でした(>_<) …彼、よっぽど怖い目にあったんだね。私がそこに行って、本当に退治できるのかな… |
バートの怖がりようをみて、自分も同じようなパニックに陥るんじゃないかと不安になっている様子。
■シャノン To:ユウル、バート |
ユウルが気弱になってどうするんですか! バートさんの恐怖の根源を取り去れるのは私たちだけなんですよ。 バートさん落ち着いてください。 ファリス様、彼の者の心に……あ |
■シャルル To:バート |
大丈夫ですよ。ここはファリス神殿、貴方を害する者など一人もいません。 …マーファ様、目の前の怯える子羊に救いの手をかざしてあげて下さいまし… |
シャルルはバートの手を握り、マーファに祈った。神聖魔法のサニティだ。シャノンは一瞬遅れた。
必死に手を振りほどこうとしている青年の目が、次第に落ち着きを取り戻していく。
■バート To:ALL |
あぁ…… あったかい。 |
青年の震えは止まり、目付きも正気に戻ったようだ。
エアヘッドは、背中に背負った斧を構えていた。どうするつもりだったんだろうか。
■バート To:ALL |
ご、ごめん。ダメなんだ。あのこと…… 考えると体が勝手に。め、目の前で殺されたんだ。ロブって言うんだ。俺の兄貴分で、俺よりずっと強かったのに…… |
再び、体が小刻みに震え出す。だが今度は、まだ平静を保とうと努力している。
■ユウル To:バート |
いえ、私のほうこそ…すいません、気を使えなくて(ぺこり) |
■バート To:ALL |
俺に何の用? |
■シャノン To:バート |
はい。 私たちは、その事件を解決するために参りました。 お辛い気持ちはお察しいたします。が、その時のことをお聞かせ願えませんか? そのロブさんのためにも。 |
■バート To:シャノン |
その時のことって?ロブがやられた時のこと? ……どういうことを話せばいいのかな。あっという間だったんだ。ロブの悲鳴が、聞こえて、気がついたら、血まみれで倒れてて。俺、腰が抜けちゃって…… 何もできなくて。 |
■シャノン To:バート |
どういったことでもいいのですが…… なにか人影を見たとか、声を聞いたとか。 |
■バート To:シャノン |
人影は見なかった…… と思うよ。こ、声は聞いた。恐ろしい声…… |
体の震えが大きくなる。
エアヘッドは、バートの両肩を「がしっ」とつかむと、顔を思いっきり近づけて「えへら〜」と笑った。
■バート To:エアヘッド |
うわっ!びっくりした……な、なに? |
びっくりしたことで前の恐怖は多少薄らいだようだ。
■シャルル To:バート |
(えっと、これがエアヘッドさん流の矛先の変え方…なのかな?(汗)) 大丈夫ですよ。ほら彼女もそばについていてくれるって。 声は何と言っていたのですか? |
■バート To:シャルル |
脅かすから忘れちゃったよ。出て行けとか、そういう感じのこと。 |
■シャルル To:バート |
へぇ…。女の人の声でした?あとどの辺りの部屋にいてその声を聴いたのですか? |
■ユウル To:シャルル |
あ、屋敷の見取り図もらってたよね(ごそごそ)見ながら話してもらったほうが分かりやすいかな。 |
ポーチから出した見取り図をシャルルに手渡す。
■シャルル To:ユウル、バート |
ありがとうございます。 |
バートに部屋の見取り図を見せる。
■バート To:シャルル |
多分男だと思うけど…… 屋敷の階段を昇ろうとしたらすぐ聞こえた。 |
■シャノン To:バート |
声を聞いたあとで、二階に上がったのですか……。 屋敷へは、やはり肝試しのつもりで夜に行かれたのですか? |
■バート To:シャノン |
うん……。そうだよ、ロブが行こうって言ったんだ。 |
■シャノン To:バート |
庭の様子はごらんになりましたか? |
■バート To:シャノン |
いや…… 真っ暗だったからね。 |
■シャノン To:バート |
ロブさんか、バートさんか……館の何かに触れたとかはありませんか? 動かしたとか壊したとか、そういったことは。 |
■バート To:シャノン |
動かしたり壊したりはしてない。触るのは…… 壁とか手すりとか扉には触ってるよ。 |
■ユウル To:バート |
(見取り図を見せつつ)…えっと、お屋敷に行ったときの、順路を教えてもらえますか?お二人がどこから入って、どういう風に歩いたか…玄関って、鍵かかってましたよね? |
■バート To:ユウル |
いいや。ずいぶん前から、扉は壊れたままだったらしいよ。 順路はこういう感じだったと思う。 |
バートは見取り図の上で指を走らせる。
玄関から入り、階段を上がって 2 階へ。2 階の廊下を左に折れ、見取り図の上側に並んでいる 4 つの部屋の一番左に入る。そのままバルコニーに抜け、隣の部屋に窓から入り、廊下に出て次の部屋へ。
そこで手が止まる。指先が震えて汗が流れ出す。
■バート To:ユウル |
ここで…… |
ごくり。と、つばを飲む。
■ユウル |
な、なるほど…(緊張がうつっている(笑)) (小声)脅しみたいな声は、階段上るときに聞こえたんだよね……勇気あるなあ…私に出来るかなあ(^^ゞ |
■シャルル To:バート |
(はうっ、遺体発見って書いてあるっ!(汗)) ……気がついたらロブさんが倒れていたのですね。 ごめんなさいね、お辛いことばかり聞いて。(お手手ぎゅっ) その後はすぐに屋敷から出られてこの神殿に来たのですか? |
手をぎゅっと握られて、ただ青かったバートの頬がなにげにぽっと染まった。
■バート To:シャルル |
よく覚えてないんだ…… 多分、何とか立ち上がって逃げ出したんだと思うんだけど、夢中で。気が付いたらここにいたって感じ。 君、やさしいね。 |
■シャルル To:バート |
(な、何で頬染めるんですかーっ?!) い、いいえ・・・。 |
ちょっとおろおろするシャルル君(オロオロです。決してドギマギじゃないです)。心の中で救難信号をブロードキャストする。
■シャノン To:バート |
いろいろとつらい事を思い出させてしまい、申し訳ありませんでした。 |
■バート To:シャノン |
行っちゃうんだね。 俺、怖くてダメなんだ、あのコト考えると…… 自分が自分でなくなっちゃう感じ。役に立てなくてごめん。 |
■シャノン To:バート |
いいんですよ。 今は、ゆっくりと養生してください。 |
■ユウル To:バート |
最初に思いっきり無神経な質問しちゃってごめんね(^^ゞゆっくり休んでね〜 |
エアヘッドは、斧を構えて「にやり」と笑った。
それにビビって思わずベッドの端まで後退するバート。
■シャルル To:エアヘッド、バート |
(……はぅ、何で斧を?(汗)) ええと……これは彼女なりの「任せておけ」って意味かと(^^; それでは失礼しますね。そうだ、まだ自己紹介していませんでしたね。 僕の名前はシャルル=アズユーライク。何かあったらマーファ神殿か銀の網亭に来て下さいね(ぺこり) |
■バート To:シャルル |
シャルル。いい名前だね。元気になったらきっとお礼に行くよ。またね。 |
斧の素振りを続けていたエアヘッドも仲間が部屋から出て行くと、慌ててついていった。
ファリス神殿 遺体安置室 |
再びロゾニィ屋敷殺人事件対策本部へ。室内には、先ほどと同じ司祭がいた。まだ何か書き物をしている。
■司祭 To:ALL |
次の要求はなんだね? |
■シャルル To:司祭様 |
ありがとうございます。バートさんと話すことができました。 …で、亡くなった方にお祈りをしたいのですが、どちらにおられるでしょうか? ちなみに死因は何だったのでしょう?(悲しそうな顔で小首傾げ) |
■司祭 To:ALL |
案内しよう。ついて来たまえ。 |
司祭がランプを持ち、先頭に立って部屋を出る。廊下をさらに奥へ。小さな礼拝室を通って、さらに奥の扉を鍵を使って開ける。
窓のない狭い部屋の真ん中に寝台が一つ。四方の壁にはファリスの聖印。そして、寝台の上には人の形に膨らんだシーツが被せられている。
■ユウル |
(…は、入りづらい雰囲気だけど…大丈夫、ここはファリス神殿。間違っても 起き上がってこない…はず(^^ゞ) |
ユウルはやや足取りが重いものの、みんなに続いて部屋へ。
■司祭 To:ALL |
直接の死因は失血死だ。調べてみたまえ。 |
■シャルル To:司祭様 |
失血死…。 |
■シャノン To:司祭様 |
ということは、よほど深い傷だったのですか? |
■司祭 To:シャノン |
見てみたらどうだね?遺体は噛み付いたりしないよ。……今のところはね。 |
■シャノン To:司祭様 |
……そのような事がないようにお祈りしております。 |
慎重に、シャルルがシーツの端をつまんでめくる。むわっと異臭が立ち昇る。遺体は衣服をすべて脱がされて、聖水で清められている。バートより少し年かさの、逞しい青年であった。
■シャルル |
これは……。 …貴方の無念は我々が晴らします、安らかにお眠り下さい。 マーファ様、どうか貴女の愛でこの若者をお導き下さいませ… |
お祈りした後少し身体を調べるシャルル。目立つ傷が 3 ヶ所見つかった。傷を受けた後放置されたため、失血死したようだ。
■シャルル |
傷が3つですか……。 |
■シャノン To:おおる、ユウル |
傷を負わされているのですね。 少なくとも、実体はあるようですね。 ならば、きっとユウルの剣で倒す事が出来ますよ。 |
■ユウル To:シャノン |
な、なるほど…ちょっとだけ安心したよ(^^ゞ |
■シャノン To:おおる |
どのようなアンデットなのでしょうね。 |
ユウルもかなり表情をしかめつつ、黙祷した後指摘された遺体の傷口等を調べる。3 ヶ所の傷はそれぞれ胸の真中、すね、わき腹にあった。長さは 15cm 位。刃物で受けた傷とすれば、非常に鋭利な武器が使われたように思える。すねの傷は、骨にそって縦に切られている。
■ユウル To:ALL |
胸の真中、すね、わき腹に傷かあ…相手が刃物持って切ってくるとしたら相当な腕だね。…このすねの傷は…どうやったらこんな風に切れるんだろう? ロブは特に剣が使えるとか冒険者ってわけでもなかったみたいだけど…素人相手だからって特殊すぎる気がするな。 |
■シャルル To:ALL、エアヘッド |
アンデットじゃない可能性も考えておいた方が……って、ええっ!? |
エアヘッドは、人差し指を「ぶにゅぶにゅっ」と傷口にねじ込んだ。
指は骨に達する前に止まった。傷口は表面を切り裂かれたといった感じで、そんなにザックリと切られているようすではない。
■ユウル To:エアヘッド |
エ、エアちゃん…す、すごいねえ(^^ゞ |
■シャルル To:エアヘッド |
あぅあぅあぅ・・・・(ぶんぶんぶん) |
■シャノン To:エアヘッド |
エアヘッドさん、そのようなことは辞めてください。 |
死者への冒涜と映ったらしい。
■シャルル To:シャノン、エアヘッド |
!(こくこくこく) |
横で顔を縦に振りまくっているシャルル君。
傷口から指を引き抜くと、エアヘッドは、何かのねっとりしたものがついた指先を見つめている。それから、その指をぬぐうこともなくロブの爪をじっと見ている。爪には、特筆すべきものははさまっていないようだ。
それからエアヘッドは、遺体を覆っていたシーツで指先をぬぐった。
■ユウル To:ALL |
話を聞いたり遺体を見ても、どんなアンデッドかは特定できないね。どっちにしろ、危険な相手であることには変わりないか。怖がってばかりもいられないな。 |
■シャルル To:ユウル、ALL、司祭様 |
ですね、気を引き締めないと。 そうだファリス神殿としてはどのような対策を立てられているのですか? |
最初の部屋に戻りながら聞いてみる。
■司祭 To:シャルル |
対策と言っても、屋敷への立ち入りが許可されないので大した事はできていない。せめて彼等のような犠牲者がこれ以上出ないよう、屋敷の周りで警戒させているよ。怪しい事象が観察できるかもしれないしね。 |
■シャノン To:司祭様 |
事件があったあとに、あの屋敷へ赴く物好きも居ないかとも思いますが……。 |
別れ際に、思い出したように付け加える。
■司祭 To: ALL |
私の名はシンプソンだ。屋敷でファリス神殿の者に会ったらこの名を出したまえ。協力させよう。 では、ファリスのご加護を。 |
■ユウル To:シンプソン |
わかりました。色々とどうもありがとうございました。 それでは、失礼します(一礼) |
シャルルは神殿から少し離れた所で皆に話し掛けた。
■シャルル To:ALL |
これからシーフギルドで情報を集めてこようと思うのですけどいいですか? |
■ユウル To:シャルル |
うん、よろしくお願いするよ。 私たちは一足先に銀の網亭に戻ってるね。 |
■シャノン To:シャルル |
さすがにマーファ様は寛大なのですね。 お気をつけて。 |
■シャルル To:シャノン、ALL |
あはは、流石に盗みは許して下さらないと思いますが(^^; それでは行ってきます♪ |
すっかり日が落ちた街中を、シャノン、ユウル、エアヘッドの 3 人は銀の網亭へ。シャルルは盗賊ギルドへと分れた。
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