SW-PBM #87 覗き魔にご用心!? 襲ってきたのは何ですか? |
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テラス |
再びテラスに戻ってきたパオル。
途中でレンシオとアルシオンも合流した。
既に日はかなり傾き、部屋から漏れる光が唯一の明かりである。
■レンシオ TO:パオル |
パオル〜、なんか見つかったかぃ? ちと暗いから明かりをともそうか。 万物の源たるマナよ、明かりとなりて暗闇を照らしたまえ。 |
レンシオの持つ杖に暖かな光が灯る。
テラスがマナの光に照らされると、先ほどと同じく倒されたままの鉢植えが目に入った。
■パオル To:ALL |
あ、この鉢植えを見て下さいよ。
サナリアさんの話では、さっき下で会うまでは何もなかったのに、今しがたテラスを調べてた時には倒れていたんです。 |
そう喋りながら、部屋の方をひっきりなしに気にしている。
既に屋敷の中に何者かが侵入しているのでは? と疑っているようだ。
■レンシオ TO:パオル |
へぇ………そのしばらくの間に誰かが倒したってことか………。 先ほど下で見つけた足跡がウィスノーのものじゃなければ、すでに誰か侵入した可能性もありってことかな。 |
■パオル To: レンシオ |
でしょ!でしょ!(^^ |
念のためレンシオもなにか手がかりが残っていないか、捜索を始める。
木を伝って犯人が登ってきてないか辺りを見回してみたが、それが出来そうな程頑丈な枝は伸びていなかった。
■レンシオ |
ん〜〜〜……… 木から登ってくるって言うことはなさそうだなぁ‥‥‥。 直接テラスに忍び込んできたのか………。にしても手がかり見つからないなぁ………。 直接尻尾を抑えた方が早いかな………。 |
■パオル |
さてさて、ヘビ出るのか。それとも別の何かなのか・・・・・。 |
パオルは部屋の中に入ると、おもむろにベッドの下やクローゼットの中等と、人が隠れれそうな場所を次々と勝手に調べていく。
これではプライバシーも何もあったものではない。
■レンシオ TO:パオル |
お〜い、あんまりひっかき回すと逆ににらまれかねないぞ〜(^^; |
レンシオの忠告も聞こえていない。否、聞いていない。
そのうちに一つのタンスにパオルの手が伸びる。
勢いよく開けたその段には、可愛らしい下着が詰まっていた。
■パオル To:ALL |
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ふむ、食べ物も怪しい奴も見当たりませんねぇ。 |
お〜い。
今更ながら、部屋の中に自分たち以外の足跡が無いか床の上を調べて回る。あと土等が落ちていないかも調べる。
……調べているつもりなのだが、どうも何もその目に映っていない様だ。
パオル君、ひょっとしてドウヨウしてますか?
■パオル To:ナレーション |
んなこたぁーない!(タモリ調 |
ナレーションに返事をするんじゃない(笑)
映ってる映ってないはこの際横に置いておいて、実際には何も見当たらないものだから、既に侵入されているという先入観に支配されたパオルは、何やら納得がいかないらしい。
■パオル To:独り言 |
おかしいな・・・。 かならず屋敷の何処かにいるはずだよね・・・・・。 |
部屋を出て、屋敷の中をウロウロと。使って無さそうな部屋とか、人が隠れられそうな場所を片っ端からチェック。
パオルが緊張に顔を強張らせながら調べを進めていくと、とある1室から
カリカリ……
と何かを引っ掻く音が聞こえた。
そこにレンシオがいい加減パオルを止めに入る。
■レンシオ TO:パオル |
お〜い、いい加減引っ掻きまわすをのやめないと、怒られるぞ〜(^^; 花も恥じらうなんとやらなんだから………(^^; って、この音は何だ?猫かな? |
■パオル To:レンシオ |
!? そこだぁぁぁぁぁぁっ!! |
扉を思いっきり蹴り開け、部屋に突入しようとする。
その勢いは飯を食う時に近い位のものがあった。
しかし今一歩、今三歩は及ばずか。
■何かの声 |
みぎゃあっっっ!!! |
扉のすぐ向こうにいたのだろう、ドアを蹴り開けられた勢いで部屋の中央付近までソレは吹き飛ばされた。
が、空中で華麗に態勢を立て直しストンと着地すると、俊敏な動作でパオルに飛び掛かり、猛獣のような鋭い牙と爪で迫ってくる。
……よーするに、閉じ込められていた猫がパオルに(扉越しに)蹴っ飛ばされた仕返しに襲い掛かったワケだ。
■パオル To:ねこ |
わ!わわわわわっ!? |
猫パンチと猫キックをまともに食らう。
猫はそのまま逃げ去っていった。
■パオル To:ねこ |
や、やられた・・・・。(ばたっ |
■レンシオ |
やっぱり猫だったか………(^^; さっきの倒れた植木鉢も猫の仕業だったりしてな………(〜^; |
なんて言いながらレンシオが猫の居た部屋を覗くと、くっきりと泥の付いた足跡が残っていたりした。
まぁ、鉢植えのものかは分からないけれど、ね。
■レンシオ |
猫のかな………?念のため調べておこうかな……… |
というわけで、顔を近づけて足跡を調べてみると、小動物の足跡だろうという事が分かる。
少なくとも、これを見て人間のものだと思う奴は居ないだろう。
■サナリア To:ALL |
みなさん、お食事の支度が出来ました。 下にいらっしゃってください。 |
と、そこへ。サナリアが食事が出来た事を知らせに来た。
■サナリア To:パオル |
パオルさんは随分食事が待ち遠しかったみたいですね。 お口に合うといいのですけど……。 |
■パオル To:all |
わーい♪食事ができたんですね!!(^-^ |
無論、自分の部屋がパオルに荒らされた事などは知るはずがない(笑)ので、サナリアはとってもにこやか♪ な笑顔でそう言う。
あ〜あ、後でバレたらどうなるんだろうねぇ……。
■レンシオ |
(ナレーションを聞き流しつつ) とりあえず見なかったことにしておくか………(ぼそ |
■パオル To:ナレーション |
あははははは・・・。(^-^;
アレハヒツヨウフカケツナソウサノイッカンニオケルフリョノジコデアッテ、 |
だからナレーションに返事をするなって(笑)
そして大人しく、いや自ら進んで階下に向かうパオル。
諸々の問題(アレやコレ)も含め、とりあえずご飯を食べてからって事らしい……。
■サナリア To:パオル |
ところで、パオルさん。何処かで猫を見ませんでしたか? リィンと言って私が飼っているのですけれど、なんだかあのコの身に良くない事が起こった気がして……。 |
飼い主の勘、というヤツであろうか。
■レンシオ |
ははははははは(空笑い) |
レンシオは何も言えずにただただ、笑うのでありましたとさ。
■パオル To:サナリア |
いやぁ、強い子だったから大丈夫かと・・・。(^^; |
こちらも空笑いして誤魔化す。でも服や髪には、猫の毛が……。
顔に引っ掻きキズもあったりして。
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