SW-PBM #87 覗き魔にご用心!? 晩御飯はまだですか? |
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厨房 |
アルテナ、ランバート、ルーシアの3人は今厨房にいる。
ベルに『良ければ食事の支度を手伝って欲しい』と頼まれて来たのだ。
何しろ、人数が増えただけならともかく、パオルがいるからねぇ……。
3人とも、ちゃんとお手伝いして時間に間に合わせないと、パオルに食べられちゃうゾ☆(嘘)
■アイレン To:3人 |
それでは、ランバート様はお皿を並べてください。 あとのお二人はお鍋を見ていて戴けますか。 |
アイレンが指示を出す。
その向こうでは、ベルが野菜を切ったりフライパンを振ったりと、手際良く調理を進めている。
■ルーシア To:アイレン |
わかったわ。 |
■ランバート To:アイレン |
解りました。 <皿>に入れるのは<サラ>ダかな? |
■アイレン To:ランバート |
いえ、そのお皿は今ベルがやっている炒め物と、あとはお魚を……。 サラダはそちらのガラスボウルに入れていただきます。 |
洒落に気付いていないのか、聞き流しているのか……。
これまた恐らくは後者であろう。
■ランバート To:アイレン |
サラダを<ボウ>ルに入れるのは、少々無<謀>ですよ。 おそらく、パオルさんが一人で全部食べてしまいます(^^; 小分けしておいた方が賢明かと思います。 |
■アイレン To:ランバート |
あら、そうですか。それでは分ける事にいたしましょうか。 そうなると……ランバート様、すみませんがあの一番上の棚から小皿を人数分出して戴けますか? |
言って指差した棚は、ランバートの身長(190cm)でも爪先立ちでやっと指が掛かるくらいの高さである。
■アイレン To:ランバート |
届かないようでしたら、そちらに脚立もあります。 ただ、古い物ですので御使用になられるのでしたら充分にお気を付けて下さい。 |
そう言うと、自分は鍋の方に向かう。
ランバートが指し示された方を見ると、これはまた古いな〜と一目で分かる代物があった。
木製の脚立で、誰が乗っている訳でもないのに軋み音が聞こえて来るような気がする。
■ランバート To:アイレン |
解りました。いかにも乗ったとたんに壊れそうな脚立ですが、こういう試練に耐えてこそ良い駄洒落も生まれるにちがいありません。 |
そういうものだろうか?
■アルテナ To:ランバート |
こういうときは…わかってるよな(にや |
その邪悪な笑みは一体(笑)
ギシギシという軋み音が気になるが、ランバートはどうにか無事に脚立の上に立つ。
■ランバート To:アイレン |
うーん、音が鳴っていますが、<台>の上に載っても<大>丈夫なようですね。 というわけで、はい。 <サラ>ダ用の小<皿>です。 |
駄洒落は浮かんだものの、それが『良い』ものかはギモンなところである。
■アイレン To:ランバート |
はい、確かに。 |
鍋から離れ戻って来たアイレンがそれを受け取る。
相変わらずというか、やはりというか……駄洒落にウケた気配はない。
■アルテナ |
気づかれてすらないんじゃないのか……? |
多分ね(^^;)
一方、こちらはルーシア。
鍋を見ながら時々かき混ぜるが…オタマが異様に重たい。
■ルーシア |
パオルの食欲には限度がないわね。 ほっといたらこの家の食料、全部食べちゃうんじゃないかしら。 |
その心配はない……と思う。そう思いたい。
万一足りなくなったら、責任を持って買い足しに行ってもらおう。
■ルーシア To:アイレン&ベル |
さっき、サナリアさんがモテるって話が出てたけど、 言いよってきてるのはどんな人なの? |
■ベル To:ルーシア |
いろいろいますよ〜。お嬢様は誰にでもお優しいですから。 こないだは、ご近所の男の子にプロポーズされてたかな? |
微妙にルーシアの聞きたがってる答えとは違うような……。
■ルーシア To:ベル |
へぇ。いきなりプロポーズなんだ。 それって手紙の人? サナリアさんが婚約してるの知ってるの? |
■ベル To:ルーシア |
まあ、ケント君も確か前にお手紙を渡してましたから……。 婚約の事は知らない……っていうか、説明しても理解してくれないんじゃないかなぁ。 なんたって、まだ9歳ですから。 わっ、おっととっ! |
話に気が逸れたのか、振っていたフライパンが傾く。中で跳ねていた野菜の一欠けらがルーシアを襲った。
が、ルーシアは機敏にそれをかわす。
代償はお鍋に避けた野菜が飛び込んでしまった事くらいか。
まあ、パオル君に任せれば気にせずに食べてくれるでしょう(笑)
■ベル To:ルーシア |
ご、ごめんなさいっ! 大丈夫でしたか? |
■ルーシア To:ベル |
へいきよ。 (9才か…覗き魔ではなさそうね)。 |
■ランバート To:ベル |
<ケント>君には<けんと>うも、つかない話ということですね・・・・ ところでサナリアさん自身には、婚約以前にどなたか気に掛かっていた人はいなかったのですか? |
相変わらずの直球。ランバートって、駄洒落か真っ直ぐな意見かしか言えないのだろうか……。
そしてこちらも相変わらず、洒落は無視してアイレンがそれに答える。
■アイレン To:ランバート |
さあ、そこまでは。 それにもし知っていたとしても、私たちはそれにお答えする事は出来ません。 お嬢様を好きな方と、お嬢様が好きな方というのは全く別ですから。 お仕えする方のプライベートを軽々にお話する事は出来ませんので。 |
■ランバート To:アイレン |
そうですね。失礼しました。 ただ、「サナリアさんを好きな方と、サナリアさんが好きな方というのが全く別だ。」ということは、今後の捜査で役立つかも知れませんからね。 |
■アイレン To:ランバート |
はあ、そういうものなのですか。 |
■ルーシア To:ベル |
ケント君の他にはいないの? |
■ベル To:ルーシア |
えーと、ホジム君にワスト君、それにエスリー君の3人かな? |
どうやら全員お子様らしい(笑)
と、突然パオルが厨房に駆け込んで来た。
匂いにつられて……といった訳ではないようだ。
その証拠に顔は真剣そのものだし、後ろにサナリアを連れて来ている。
実はそれがカモフラージュで、顔が真剣なのも空腹の今、完成してゆく料理を目の前にしているからだ……とはGMの邪推だろうか。
だが、ありえないとも言いきれないな。
GM注:↑はパオルPL本人の意見です。
■ルーシア To:パオル |
料理はまだよ。 |
■パオル To:ルーシア、ALL |
え!まだできてないんですか!?(がーん!! って!そうじゃなくて!!(><; |
■パオル To:ALL |
サナリアさんを頼みます! あと誰かボクと一緒に、サナリアさんの部屋まで来てもらえます? 少し前に、何者かが侵入した形跡があるんですよ。だから、早く! |
そう言うパオルはもう既に廊下に出て、その足は部屋に向かおうとしている。
■ルーシア To:パオル |
えっ、ちょっと、もう。 |
■アルテナ To:パオル |
! |
パオルの言葉にぴくっと反応。
■ルーシア |
せっかく、もう少しで出来あがりなのに(←かき回してただけ) ま、いっか。何かあったらまた呼ぶわよね。 |
何かあってからじゃ遅いです……。
■ルーシア To:サナリア |
だいじょうぶ?何があったの? |
■サナリア To:ルーシア |
それが、良く分からなくて。 パオルさんが何かお調べになっていたんですけれど、突然血相を変えたと思ったら私を連れて降りてきまして。 |
■アルテナ To:サナリア |
つまみぐいに来た……わけでもなさそうだな。 |
みんな気付かないだけで、何か減ってたりして。
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