SWPBM#84

宅配の目的地

EPILOGUE

■MAIN PAGE■11TH PERIOD INDEX<<INDEX<<BACK

エレミア

 一行は適当にレイラックを黙らせたあと、重要なことに気づいた。
いつ、どこで、どうやってレイラックの身柄の引き渡しをするのかを聞いていなかったのである。思い返してみれば、フクロウがそのことについては何も話さなかった。
 さて、一体どうした物かと思案に暮れ始める一行であった。
■ギャスパー To:(魂の叫び)
お、俺達って…やっぱりヘッポコ?

思い切り凹むギャスパー。
■ エルステッド To:ギャスパー
まぁ…向こうも…
連絡事項が足りなかった…と、………ううむ…

こちらは、頭を悩ましている模様。
■ギャスパー To:ALL
何にせよ、期限は今日いっぱいだ。夜が明ける前に、何とかフクロウを捕まえなきゃな。

■ エルステッド To:ALL
尤もだ。
さもなくば、見知らぬ土地にて大量の麻薬を抱えた我々は、麻薬の売人と間違われても致し方なかろう。
……"衛視"に頼まれてこやつを捕まえに来たわけではないのだからな。

と。辺りに注意を払っています。
■ リシィア To:ALL
私はてっきり、ひとりくらいはギルドの見張りがついているのかと思いましたが、そうでもなかったんですね(^^;
あの時言っていた、別の揉め事というのは、よっぽどやっかいな事なんでしょうね……。
とりあえず、あまり人目のつかない場所……そうですね、あの廃屋にでも行って待機しましょうか?
ギルドへの連絡は……やはり、エルシアさまになんとかしていただくしか無いでしょうか。
私達が探しにいったところで、そうと分かりはしないでしょうし。

■アルフレッド To:ALL
そうだな、エルシアと一応後二人ぐらい付いて行って、残りはそこでこいつを見張ってるしかないな。

■ギャスパー To:ALL
二度手間になるのも面倒だから、大将は一緒に行った方がいいだろうな。
あとは俺かアレクのどっちかが護衛役につきゃあいいだろう。

■ エルステッド TO:ALL
そうだな。
私は残ろう。精霊の手助けにより、明かりがなくとも人の動きが判るからな。残って見張るにはちょうど良いだろう。

■ アレクサンドロス To:ALL
オレも残る。

■アルフレッド To:ALL
オッケー、んじゃギャスパー付いて来てくれ。
エルシアも居るし、すぐに見付かるだろ。

■ギャスパー To:アルフレッド & ALL
あいよ。

それじゃあ居残り組は廃屋の方で待っててくれや。


エルシアとアルフレッドの後を追っていくギャスパー。
■ エルステッド To:アルフレッド&ギャスパー&エルシア
ああ、任せてくれたまえ。

■ エルステッド To:アレクサンドロス&リシィア
では我々は廃屋にて待つとしよう。
人に見つかると何かと厄介だろうから、火はつけないでいようかと思うが、異論はないか?

■ アレクサンドロス To:エルステッド&リシィア
ああ、そうしよう。
二人とも疲れたら適当に休んでくれ、その間はオレがしっかり見張っておく。

■ リシィア To:アレクサンドロス
はい。でも大丈夫です。
皆さん休んでいらっしゃらないのですから、私だけ休むのも悪いですし。

■ アレクサンドロス To:リシィア
そうか、分かった。なら、そうしよう。
でも本当に疲れたら気にしないで休んでくれ。
魔法ってのは疲れるんだろう?休めるときに休んでおいた方が良い。

盗賊ギルドに接触をとるために繁華街方面に向かった3人だが、エルシアがエレミア出身であったことも幸いして、意外にもあっさり接触をとることに成功した。
それらしいヤツに何度か合図を送ってみた結果、ギルド員のものがみつかったのである。
しばしのやりとりがあったが、十分としないうちに担当の者−フクロウ−を呼んできた。
■フクロウ To:エルシア、ギャスパー、アルフレッド
何にも言わなかったのに、よく分かったな。
まぁ、この程度のことがわからんようなら、頼まれごとの成否すら微妙だったところだろうが、こうしてやってきたってことは、生け捕りに成功したって事だな。

■ギャスパー To:フクロウ
アハハ、レイラックとの再会に夢中になっちまって、あんたと落ち合う約束をし忘れてたんだよ。(苦笑)

ご注文通りレイラックは生け捕り。おまけに商品も全部押さえたぞ。取り引き相手はどうでもいいってことだったから、追わずに放り出したけどな。


■フクロウ To:ギャスパー
そうかそうか。レイラックはどこにいる?案内してくれ。
確認できたら報酬を渡そう。

■ギャスパー To:フクロウ
ああ、ついて来てくれ。

というわけで一行は廃屋へ到着した。
やはり疲れていたのか、立ったままでうとうととしていたリシィアは、一行の到着ではっと目を覚ました。
■ リシィア To:戻ってきた人達
……ああ、上手く連絡がついたんですね。よかった(^^)

■ギャスパー To:フクロウ
見ての通り、レイラックとその商品一式だ。確認してくれ。

ところでレイラックの商品なんだけど、そっちで引き取ってくれるのかな? 馬や馬車も込みで引き渡すから、報酬に上乗せしてくれると嬉しいんだけどな。


一ガメルでも多くの報酬を求め、交渉を始めるギャスパー。
エルシア商会にでも就職するつもりだろうか?
■フクロウ To:ギャスパー
ん?お前達にヤクをさばく方法なんかあるのか?
ギルドの方で、お前達がヤクにわずかなりとも関与したことは一切漏れないように処分しておいてやるから、相殺な。

しかし、敵も然る者だったりする(笑)。
フクロウの言葉に思わず苦笑するギャスパー。とはいえここでおとなしく引き下がるわけにはいかない。誇張を交えながら、必死で食い下がる。
■ギャスパー To:フクロウ
いや、それはそうなんだけどよ…。冒険者を何人も雇ったりして思わぬ金を使っちまったし、「商品」を全部押さえるためにちょっと危険も冒したからさ、気持ちだけでも上乗せがあると嬉しいのさ。
6人パーティだから、800位乗ると切りもいいだろ?(笑)

あと、そういうことなら馬と馬車の方は俺達が貰ってもいいかい?オランに帰るのにも便利だしな。


■フクロウ To:ギャスパー
犯罪人相手であろうとかってに人の物をとるのは窃盗だぞ。
こっちのメンバーになるには馬と馬車分の値段くらいはするかな。
まぁ、割り切りやすいようにあと2ガメル追加しても良いぞ。

なんともみみっちいことこのうえない(笑)
■ エルステッド To:フクロウ
仕事内容は「レイラック捕獲につき4000ガメル」だったはず。
麻薬ならびに馬車・馬は含まれておらぬだろ?
麻薬の処理の方法を主らが知っているとはいえ、貴重な資金源となるものに対するボーナスが「2ガメル」とは。少し少なすぎはせぬか?

と言ってはいるが、内心「これは麻薬販売に入るのではないか?」とか、「またアレクサンドロス殿が熱くなるのだろうか?」とか。
別次元の心配をしているエルステッドであった。
■フクロウ To:エルステッド
お〜っと、勘違いするなよ。
その麻薬はお前達には基本的に処理できないだろ。だから、変わって処理してやろうっていってやってんだ。
本来なら俺達が金を取っても良いんだぜ?

■ エルステッド To:フクロウ
ふむ。我々に処理できぬか。
ならばこの街の官憲にでも届けようか?
さすがに街にならば魔法にて「正直か否か」を判断することのできる者もいるだろうし。ミドにて捕まったような事にはならぬかもな。

■フクロウ To:エルステッド
それもいいかもな。
まぁ、ヤクってのは重罪だから根ほり葉ほり聞かれること請け合いだがな。
真夜中にあんな寂れたところに行ったこと自体を怪しまれても知らないぞ。
ブライブのようなヤツもいないとも限らないしな。

ああ言えば、こういう(笑)
■ エルステッド To:フクロウ
その自然ならざるものを取り扱うのは十分重罪ではないのか?という話はさておき。
ミドのような小さき町にて、ブライブのような腐った輩がのさばるのは良くある事やもしれぬが、エレミア規模にてそのような事が起こるとなれば。
まぁ、所詮人間社会はそのレベルであるとも取れるが……この話もまたズレてはいるな。

その麻薬について、私が衛視の所に持っていけば良い。
恨みを持つ輩について、港近辺にて聞き込みを行ったからな。
恨みを持つ輩を探し、見つけ、捕まえようとしたら余計なものを持っていたので、衛視のところに持ってきたとでも言えば良い。
その恨みある者について聞かれたのならば、「制裁を受ける場所に召された」といえば嘘にもなるまいしな。

脇で交渉を聞いていたギャスパーだが、エルステッドの言葉が徐々にきつくなっていくのにつれて顔が強張っていく。
■アルフレッド To:ALL
もう面倒臭いし、別にいいんじゃない?
薬は埋めるなり焼くなりして処分して、皆で馬車に乗ってオランに帰ってから馬車と馬だけ売ってもそれなりの額には成るんじゃないの?
闘ってる時の様子からして、馬もただの荷馬じゃ無さそうだし。

■ギャスパー To:アルフレッド
ちょ、ちょっと待てよ…

フクロウは薄笑いを浮かべつつ、念を押すようにもう一言くわえた。
■フクロウ To:アルフレッド
まぁ、いい。ヤクはもう好きにしな。
あともう一度だけ言っておいてやるが、馬を持っていくのは窃盗だぞ。

■アルフレッド To:フクロウ
へ〜、ギルドの人間になのにクスリより馬が大事とは変わってるな。他の奴が聞いたら「馬好きのフクロウ」なんて二つ名付けられちまうぜ。

■ギャスパー To:フクロウ
フクロウさんよ、こっちの無礼は謝るから、そう短気を起こさないでくれよ。
こっちだってギルドに喧嘩を売るつもりはねぇ。ヤクをガメるつもりなら、最初から「取り引きが終わってから身柄を押さえた」位の嘘はつくさ。
真っ正直に依頼人のところに持ち込んでいることに免じて、機嫌を直してくれや。

必死でその場を取り繕うとするギャスパー。
■ギャスパー To:アルフレッド
大将も大将だ。せっかく依頼人が交渉のテーブルについてくれたってのに、こっちから喧嘩を売ってどうするんだ。短気は損気って諺もあるじゃねぇか。

■アルフレッド To:ギャスパー
まぁ、これも駆け引きの内さ。

2ガメルとはいえ、ボーナス上乗せを約束してくれたのは確かだ。あとは金額を調整するだけ、と言えないことはない。
■ アレクサンドロス To:ALL
何の話をしているのかと思ったら、みんな何を考えてるんだ!オレ達は盗賊でもならず者でもないんだぞ!?
言っておくがオレは犯罪の片棒を担ぐつもりはない、相手が誰であろうと、だ!
オレ達が引き受けた仕事はレイラックを捕まえることで、麻薬を横取りする事なんかじゃなかったはずだ。
こんな物があるお陰で、皆が苦しみ争いが起きる。好きにして良いというなら、こんな物はオレが燃やす。

■ギャスパー To:アレクサンドロス
だーかーらー、誰も横取りの話しなんかしてねぇって。
仕事の依頼を受けたときに詳細を詰めてなかったから、ここで交渉がてら確認しているだけだろうが。

ため息を漏らしながらアレクサンドロスをなだめた。
■ アレクサンドロス To:ギャスパー
確認?結局麻薬を売ったり渡したりするのなら同じ事じゃないのか?

■ リシィア To:ALL
みなさん、もうそれくらいにしておきましょう(^^;
麻薬についてですが、やはりギルドにお任せした方が良いかと思います。
埋めても野犬等に掘り出されてしまう可能性がありますし、燃やした場合にはその煙がなんらかの毒素となる危険性もありますので。
馬車と馬については……麻薬もですが、元々レイラックのものですし、レイラックの身柄の引渡しにその所有物も引き渡すのは自然かと思います。
その分の追加報酬が無いのも、あらかじめそのような契約をしていなかったのが悪い、とも言えますしね。
……そういうことで、よろしいでしょうか?

■フクロウ To:リシィア
話が分かるじゃないか。
そうやって最初から下手に出てくれれりゃあ、こっちもむきになることなんざなかったのさ。
まぁ、少しくらい色を付けておいてやろう。
額はあとで確認しな。

いいつつフクロウは大きめな金貨袋をアルフレッドに手渡した。
予想していたものより、若干大きめである。それなりの額は入っているであろう。
■ギャスパー To:フクロウ
おっさん、俺達をからかっていたのかよ…
ま、ありがとさん、だな。

ギャスパーは礼を述べつつも、自分達のドタバタぶりを思い出して苦笑いを浮かべた。
■ エルステッド To:フクロウ
ふむ…。私の方も多少はむきになってしまった節があった。
まだ"交渉"については学ぶべき所もあるということか。
失礼をした。
(私もまだ青いな…)

軽く、頭を下げる。
■ アレクサンドロス To:フクロウ
・・・・・・・・・。

■ リシィア To:フクロウ
最後に、一つだけ……とある官憲が、レイラックと共謀して私腹を肥やしていた件です。
それについては、把握していらっしゃいますか?

■フクロウ To:リシィア
そういう話は意外と転がってるものさ。
で、そのそいつをどうにかしたいのかい?

■ リシィア To:フクロウ
そうですね。そういう話は決して少なくはない、という事も頭ではわかります。
ですが知ってしまった以上は、私はそれを放っておきたくはないんです。
なにか彼を告発するための方法は無いでしょうか?
本当は、そのレイラックを連れて行って証言をさせるのが確実なのですが、それは不可能ですし……。

■ エルステッド To:フクロウ
こちらのギルドで良いようにしてもらえれば良いのだが。
どういう形であれ、奴が"制裁"を受けてもらえれば有り難い。
そう。貴方達が"得"をする制裁方法でもな。
我々としては、奴がどのような方法にて私腹を肥やしているのかという"情報"がある。
私情を挟まぬとしても、なかなかの情報ではあると思うが。
はたして、それを買ってはいただけぬだろうか?

フクロウはしばらく一行の顔を眺めた。一人一人の表情を確かめると頬を人差し指で掻きつつ返答した。
■フクロウ To:エルステッド、リシィア
その情報は別にこっちにしてみればありがたくもなんともないものだが、そういうヤツを告発したいというんなら、なんとか出来ないでもないぞ。
まぁ、要するにそいつが私腹を肥やしてる証拠を上の方に送ればいいわけだな?

■ エルステッド To:フクロウ
まぁ。奴が制裁を受けるのならば。

■フクロウ To:エルステッド
わかった。
まぁ、お前達はよくやってくれたことだし、そっちの方は手を回しておいてやろう。
そうだな………お前達がオランに到着した時には結果が出るようにしておくさ。

■ エルステッド To:フクロウ
それは有り難い。
よろしく頼む。

■ギャスパー To:フクロウ
…あ、忘れてた!

レイラックと俺達が交わした契約書が、奴の荷物の中にあると思うんだ。後で面倒が起こるのもいやだから、それはこっちに貰えるかな?


■フクロウ To:ギャスパー
かまわんさ。はいよ。

こうして、報酬とその他諸々のものを引き取った一行は無事オランに帰ることとなった。

銀の網亭

 それから二週間後………一行は無事第二の我が家とも言える銀の網亭に戻ってきた。
 二週間で戻ってくるはずの依頼が結局一ヶ月を越えることとなり、さすがに皆疲れた様子である。
 一行の姿を確認するなりおやじがやってきた。
■おやじ To:ALL
いやぁ………わるい。
ちゃんと確認したつもりだったんだが………その手の情報を仕入れてるやつもノーマークだったらしくてなぁ………。
しかし、無事帰ってきてくれて良かったよ。

 珍しくおやじは申し訳なさそうな表情で平謝りであった。
■ エルステッド To:おやじ
………。
"依頼主も疑わねばならぬ"という事を。今回しっかりと学ばせていただいたよ。
……ワインを頼む。

■ アレクサンドロス To:エルステッド
・・・まったくだ。
金を稼ぎにオランまで来たってのに、こんな事じゃ故郷で待つ家族に顔向けが出来ない。

と、ぼやいてからおやじに顔を向けて。
■ アレクサンドロス To:おやじ
しかし、そんなに謝らないでくれ、、、
オレ達も不用心だったんだろうし、そう謝られるとかえって恐縮する(苦笑)

■ギャスパー To:おやじ
ま、アレクの言うとおり、そんなに気にしねぇでいいさ。依頼人がワルだったのを見抜けなかったのは自分たちのせいだし。
手間暇がかかった分、最初の予定より儲けられたしな。(^^;

■ リシィア To:おやじ
誰にでも間違いはありますよね……(^^;
私達も調べたつもりでしたが、わからなかったのですし。
レイラックがそれだけ用心深かった、ということではないでしょうか。

と、ギャスパーはおやじに向き直ってニヤリとする。
■ギャスパー To:独り言風
あー、荷車引いてエレミアまで往復したら腹減ったなぁ〜!
おいしいキノコのシチューが食べたいな〜!!
久々に潰れるまで呑みたいな〜!!!

いつまで経っても、さもしさが抜けない男であった。
■ リシィア To:ギャスパー&おやじ
きのこ……。

……そうですね。
活きの良いきのこは入ってますか?
ありましたら、きのこシチューをお願いします。


■おやじ To:リシィア、ギャスパー
つい昨日良いヤツがきたばかりだよ。
お詫びも兼ねて今日の分の飲み食い代はただにしておくよ。
気が済むまで食ってくれ(^^;;

『きのこ』に過剰な反応をする割には……気にいってる?(笑)
いずれにしてもかなりの量の酒と食事が一行の卓に運ばれてきたのであった。
■ギャスパー To:おやじ
お、催促したようでわりぃな。(笑)
せっかくだから、遠慮なくゴチになるぜ。

これを催促と言わずして、なんと言おう?(笑)
■ リシィア To:ALL
みなさんも、いかがですか?
きのこのシチュー。

■ エルステッド To:リシィア
……普通の"茸"ならばいただこう。
……もけもけと蠢くような"きのこ"ならば遠慮させていただく。

最後の最後まで視線を合わせる事がなかったエルステッド。
にしても。「もけもけと蠢くきのこ」って……?
■ アレクサンドロス To:エルステッド
モケモケって・・・エルフの村には妙なモノが生えてるんだな。

■ エルステッド To:アレクサンドロス
ああ。奇妙なものなのだがな。
私の故郷近辺でしか見かけぬが。オランというところは何がそろっているか判らぬからな。

■ リシィア To:エルステッド&アレクサンドロス
それはもちろん、きのこと言えば活きの良い、ぴょこぴょこと跳ねるきのこですよ。
茸とは違いますから……。
エルステッドさまは、きのこはお好きじゃないようですね。

ということで動くらしい。
どういうキノコなのかは疑問であるが。
■ エルステッド To:リシィア
あ……あの"きのこ"か(--;;;。
ここでも見かけるとは……悪いが苦手なのでな。遠慮させていただく。

どうやら。リシィアやギャスパーが知ってる「きのこ」。エルステッドは苦手なものらしい。
■ギャスパー To:アルフレッド
それにしても、大将、リーダー役ご苦労さん。
今夜は潰れるまで呑んでくれよ。(^^;;;

■アルフレッド To:ギャスパー
あぁ、折角のオヤジの奢りだからな。(´▽`)

アルフレッドの肩を叩いたあと、ギャスパーはみんなにエールを配る。
■ アレクサンドロス To:ギャスパー
あ、オレは酒は遠慮しておく。
思っていたより仕事に時間がかかったからな、なるべく早く金と手紙を送りたいんだ。
悪いが、オレの分は代わりに誰か飲んでくれ。

■ギャスパー To:アレク
ま、そういわずに乾杯くらいは付き合いな。
打ち上げも仕事のうちだぞ。

■ アレクサンドロス To:ギャスパー
・・・(苦笑)
分かった、それじゃ乾杯だけは付き合うとするよ。

■ エルステッド To:ギャスパー
私も既にワインを頼んでいるので、エールの方は遠慮させていただくよ。
お気遣い感謝する。

■ リシィア To:ギャスパー
じゃあ私は……少しだけ、頂きますね。
あまり強くはありませんので、飲みすぎると明日の朝後悔することになりそうですから。

■ギャスパー To:リシィア
今日くらい、思いっきり飲んでもバチはあたらねぇと思うぜ。
ま、酒は美味しく飲むのが一番だから、好きなようにしな。

■ リシィア To:ギャスパー
はい。その分、料理を沢山頂くことにします(^^)

■ エルステッド To:アルフレッド
このたびはリーダーとしてまとめてくださってありがとう。
無事最初の"依頼"をこなすことができた。
感謝する。

■アルフレッド To:エルステッド
みんなが協力してくれたからな、兎に角全員何事も無くて良かったよ。

■ギャスパー To:ALL
さて、酒も行き渡ったところで乾杯だな。大将、最後のお勤めだ。(笑)

■アルフレッド To:ALL
それでは、全員の無事と仕事の成功(?)を祝して。かんぱ〜い![]ヽ(´▽`)

■ リシィア To:ALL
乾杯〜!(^^)/□

■ エルステッド To:ALL
私はこのあと所要にてオランから離れるが。もし、またこの酒場であったらよろしく。
縁があったら。その時はまた世話になるやもしれぬ。

■アルフレッド To:エルステッド
あぁ、勿論だ。達者でな。

■ギャスパー To:エルステッド
俺の方は、当面この店にたむろしているつもりだ。
オランに戻ってきたら、また声をかけてくれよ。

■ アレクサンドロス To:エルステッド
オレもまだしばらくはオランで金を作らなきゃならない、
今度はもっと上手く仕事をこなせるように腕を磨いておくよ、またな。

■ リシィア To:エルステッド
またお会いできる日を楽しみにしてますね。
私も、それまでにはまた成長できているといいんですけど。
とりあえず……今回はお疲れ様でした。

■ エルステッド To:ALL
今回の"仕事"で。まだまだ私は人間社会で"仕事"をするのに甘いという事を常々感じたよ。
成長し、またここに来たのならば。お互いの成長した姿を確認できればよいな。

 1ヶ月の仕事を振り返りながら、みな思い思いに飲み食いを重ねる。ギャスパーなどは、(宣言通り)早々と潰れてしまったようだ。
 そして宴会も終わりつつある頃………銀の網亭に一人の男が入ってきた。全身黒ずくめの装備で物音一つ立てない静かな足の運びは、高いレベルのシーフであることを示している。二週間前、ミドの手前の村で一行を助けたオラン盗賊ギルドの中堅幹部であった。
 その男はおやじのところに真っ直ぐ向かうと、封書と小袋を渡した。
■中堅幹部 To:おやじ
いや〜、わりぃな。ヤツに関してはこっちも完全に情報漏れだったんだ。
(一行を挿しながら)
あいつらの分は俺が立て替えとくわ。後、こいつを奴らに渡しておいてくれよ、じゃぁな。

■おやじ To:中堅幹部
あぁ、それなら仕方ないけどさ………次からは頼んだよ、じゃぁ。

話が終わるとおやじはそのまま一行の元にやってきて、先ほど手渡された封書と小袋を卓に置いた。
■おやじ To:既に出来あがっている冒険者達
はいよ、届けもんだ。

■アルフレッド To:おやじ
ん、なに?

■ アレクサンドロス To:アルフレッド
どうしたリーダー?

封書には用件だけが簡潔に書かれていた。

「押収したブツの額が当方の予想額よりも多めだったため、必要経費分として追加を出す。

………なお、この紙は自動的に消滅する

読み終わると同時に封書は隅の方から火を発して燃えてあがった。後には灰だけが残った。

■アルフレッド To:ALL
なんじゃこりゃ、こんな手の混んだ物使うくらいなら直接もって来ればいいのに・・・。

■ リシィア To:ALL
今のは……魔法の品物でしょうか……?(^^;

■ アレクサンドロス To:アルフレッド
きっと手の込んだ仕掛けを使うのが彼らの流儀なんだろう。
・・・しかし複雑な気分、だな。

結果的に報酬が増えたことは嬉しいのだが、それが麻薬を売って出来た金であることに釈然としないアレクだった。
■ リシィア To:アレクサンドロス&ALL
そうですねぇ……。
でも、今回の私達の旅で、僅かでも麻薬の蔓延の予防が出来たのは、間違い無いと思います。
不正をして利益を得ていた官憲も、なんとか一人は減らす事が出来たはずですし……。

まだ、これからです。
これから……焦らずに少しずつ私達に出来ることをしていきましょう(^^)


■ アレクサンドロス To:リシィア
・・・オレ達に出来る、こと?

■ エルステッド To:アレクサンドロス
勇猛果敢たる勇者殿よ。
真っ直ぐ突き進むのが必ずしも近道とは限らぬ。
周囲を見、判断し、一見遠回りに見えるような山道の方が、己の目的を達するに近いというのも良くある事だ。
まだ。我々は"未熟"と呼ばれるに等しいではないか。
己で出来る事をこつこつと。そう、急いて背伸びする事もなかろう?
リシィア殿も言っておられる通り、病原菌を撒き散らかす輩を一匹退治し、その手助けをする者も懲らしめた(と思われる)。
今宵、宴の時ぐらいはその結果に満足しようではないか。
精進するのは。明日からでも遅くはないと思う。

少しワインが回ったのか。エルステッドはじっ…とアレクの目を見ながらそう話した。
■ アレクサンドロス To:エルステッド&リシィア
そうか・・・そうかもな。いや、そうだよな。
まだまだこれからだもんな。

ハハ、それにしてもオランに来てエルフに説教されるとは思わなかったな。
・・・冒険者ってのは面白いんだな。二人とも、ありがとな。

何とか前向きになれたようだ。仲間の言葉に感謝するアレクだった。
■ エルステッド To:アレクサンドロス
私も。人間の社会に出て、人間の若者を諭すとは思わなかったな。

素っ気ない言い方ではあるが。彼なりにアレクを気に入ったのかもしれない。
その後

 それから数日後のことである。以下の様な風の噂がオラン中に広がった。ミドにほど近い村に派遣されていたとある官憲が、 情報漏洩及びに受諾収賄などの罪で懲戒免職になったと言うことである。権力を傘に尊大な態度をとっていたこともあって、 付近の住民にも喜ぶ人が非常に多かったそうである。

 エレミアで一行と一戦を交えた二人組であるが、エレミアからオランなどを中心に活動してるもので、どうやら例の麻薬を高値で 売却できそうな国に売り払うつもりだったらしい。
 また、エルシアが盗賊ギルドで耳にした噂であるが、エレミアの盗賊ギルドに引き渡されたレイラックは、西方のとある盗賊ギルドの 介入が入ってかなりの額でそちらに引き渡されることとなったそうである。現在は膨大な額のギルドに対する負債のため、 ギルドに体の良い運び人としてこき使われているとの説が濃厚であるが、それ以上詳しいことは分からなかった。もっとも、 当分はほぼ一生)はギルドの下働きとして扱われるであろうことは間違いないようである。

 初冒険となるものもいる依頼でいきなり依頼人に騙されるとは、先行きに不安が感じられないでもないがこうして無事依頼も終わったのであった。 次なる依頼はまっとうな依頼人に当たってほしいものである(苦笑)


冒険のまとめ

 今回パーティーは盗賊ギルドからの報酬+レイラックの前金により、4500+αガメルの収入がありました。
 それを頭数の6で割り、一人750ガメル+αになりました。αの部分は一ヶ月近い路銀や準備金に充てられました。
 経験点は2000点(+各自の1ゾロ分)。最大障害の4レベルシーフであるBの分です。



■MAIN PAGE■11TH PERIOD INDEX<<INDEX<<BACK
GM オーイシ
E-MAIL:shuho1@mvb.biglobe.ne.jp