SW-PBM Scenario #82 目次

面談の準備


銀の網亭

 早朝 5:30、ユウルは銀の網亭を出発して、6:00 にはゴリーエフ邸の前にいた。さすがに早すぎてすぐにチケットをゲットすることはできなかったが、その代わり、6:00 から 10:00 までのゴリーエフ邸のようすを観察することができた。また、チケットを取りに来た他の人と世間話もできた。
 そして、10:30 頃チケットを手に無事銀の網亭に戻った。
 ヴィトリスは、市場にゴリーエフへの手土産を買いに行った。100 ガメル程度で、普通、これをもらったら大喜びするだろうと思われる豪華なフルーツバスケットを購入。
 リッキは、ビアトリスの看病で、桶に水を運んだりなんだりと、こまごま働いている。
 カルソニックは、情報を得に盗賊ギルドに赴いた。
 アシストは、ゴリーエフの同業者であるライデン通りの金貸し、アリョーナ婆さんを訪ねてみることにした。
 この朝はみなそれぞれ別行動を取ることになったのだ。
 それぞれ時は流れて、今は昼前の銀の網亭。
 ギルドで思いがけず時間がかかったようだ。ようやくカルソニックが戻った。そのすぐ後に、アシストが戻ってきた。婆さんの所で茶飲み話に付き合わされてしまったらしい。時刻は 11:00 頃になっている。
■アシスト To:ALL
ごめん、ちょっと遅くなっちゃった。
ゴリーエフは今のところ、表立ったトラブルは抱えてないみたい。
口と暴力で全部解決してるみたいだから、たくさん恨み買ってるだろうけど……。
たぶん、今回のコトには関係ないと思う。

 ユウルは、みんなに以下のことを報告した。
 カルソニックは以下の情報を皆に話した。
■カルソニック To:ALL
・・と、まぁこんな所だ。様はギルドが保護する対象だから喧嘩はふっかけんなよ、だとさ。
と、いう訳で俺は初回の面談はパスするぜ。
あ、他にもギルドと繋がってる人間が居るんであればバレた瞬間ギルドを敵に回すってさ。

 平静を装ってはいるが飲み物を持つ手に力が入っている。
■ユウル To:カルソニック、ALL
面談パス、は了解。それにしても…私達は別にゴリーエフ氏の商売を邪魔をしに行くわけでも、喧嘩しに行くわけでもない…はずなんだけどなあ(笑)もしもゴリーエフ氏が面会させるのを拒んで、強引に事を運ぼうとするとギルドと喧嘩することになるんだろうね。
ビアトリスさんの依頼がどういうかかわりをもつのかわからないけど、まずは正面から攻めてみて、だめな時にまた考えよう(^^ゞ

■アシスト To:ユウル&カルソニック
なんてゆーか、話を聞けば聞くほどタダじゃ済まない気がしてさぁ(^^;
あの婆ちゃんの話と今の状況を考えると、売り飛ばすとかそーゆーのじゃなさそうだけど・・・・・。
家庭教師までつけてるってコトは、まさかお嫁さんにでもするのかな?

■ヴィトリス To:アシスト&カルソニック&ALL
……それじゃロリコン………
って、しかし、その…半月前にエレミアにいったギルドの用ってなんだったんでしょうね?
半月前っていうと、マルセリーナさんがゴリーエフさんに引き取られたころ…でしたよね…たしか…
……ビアトリスさんがいた町ってどこでしたっけ?

あと、七つ顔の邪魔をするなって…その人が何をしてるか分からないと邪魔のしようも……って七つ顔って誰?
まぁ、ビアトリスさんとマルセリーナさんを会わす事は問題無いみたいですし、ま、いいですか。

■カルソニック To:ヴィトリス
あァ、七つ顔ってのはゴリーエフの館から出てきた教師さ。俺の元変装の教官や。つっても教官が誰を教えてるのかは不明やがな。

■リッキ(独り言)
…お化けじゃないんだ……(>_<;)

 何かホッとしている様子。
■リッキ To:ヴィトリス&ALL
……あ、ビアトリスさんがオランに来る前に住んでたのはクーラフクってにぎやかな町なんだって。ゴリーエフさんとはそこで会ったそうだよ〜。
オランとエレミアの間にある町だから、エレミアに行った時に立ち寄ったのかなぁ?
何しに来てたのかは、ビアトリスさん知らないみたいだけど。
出身はクーラフク近くの、ウィスチューラっていう小さい町なんだって。あたし、聞いたことないや(^^;)

■ユウル To:ALL
七つ顔の仕事は家庭教師兼マルセリーナ嬢の見張り、もしくは護衛とか?
ことがうまく運ばない場合、彼女の仕事の邪魔をすることになっちゃうかもね。

■リッキ To:ALL
もしそうなったら……どうしたらいいのかなぁ?
ギルドと喧嘩してでもマルセリーナちゃんを連れてきた方がいいのかな…
でも、ビアトリスさんはとりあえず話したいって言ってるんだよね。
短い時間なら、内緒にしてくれないかなぁ。

■コリス To:ALL
ふーむ…
まあ、ゴリーエフ氏に断られると決まったわけでもありませんし、断られたら、その時に考える事にしませんか?

 と、先ほどからユウルとカルソニックの話を書きとめていたメモをペンでつつく。
 相談が終わった頃、お盆を持ったおかみが近づいてきた。その上にはパン粥とお茶が載っている。
■おかみ To:ALL
お話中、邪魔してごめんね。ビアトリスさんが、みんなのことを心配してるのだけど……
彼女に何て言ったらいいかしら?あんまり心労かけたくないのよね。ご飯も食べられない位、気分が悪いみたいなの。

■ユウル To:おかみ、ALL
そんなに具合が悪いんですか?
それじゃ一緒にいって貰うのは無理だなあ…
あまり心配させるのもなんだし、私たちに任せてゆっくり休んでいて下さい、って伝えてもらえばいいかな?

■アシスト To:ユウル&ALL
休んでてもらうのがベストかもね。
出来るんなら今すぐにでも行きたいところだけど……

■ヴィトリス To:ALL
そうですね。休んでてもらった方がいいと思います。
出発の方は僕は今すぐでも…昼食後でもどちらでもかまいませんよ。

■おかみ To:ALL
あぁ、みんなもお腹すいてるわよね。今日のランチはスズキの蒸し焼き香草風味、ポークとパプリカのピカタ、ライ麦パンのハムチーズサンドよ。

■リッキ To:おかみ
うわぁ……全部おいしそう♪

 瞳をきらきらさせておかみを見つめるリッキ。
■おかみ To:リッキ
スズキは今が旬よ(^^

■ユウル To:おかみ、ALL
なかなか美味しそうだね〜。
今日のチケット取りの人数はそれほど多くなかったから13:00につけば十分だと思うよ。
14:00より前にいっても早く会えるわけでもないし、ここはランチを食べてからいかない?

■リッキ To:ユウル&ALL
うんうん、さんせーいっ!
腹が減っては……何とかって言うしね♪

■ヴィトリス To:ALL
そうですね。確かにスズキの蒸し焼きは魅力的ですね。

■コリス To:ALL
私も食べてからで構いませんよ。

■おかみ To:ALL
じゃ、今持ってくるわね。ビアトリスさんにもゆっくりしてるように伝えるわ。




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