SW-PBM #078
幻の珍獣を探せ!?

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■ 
一行は、足音がするほうに急いだ。
確実に、足音に近づいているのが分かった。
と、ふと気付くと、足音が消えているのに気付いた。
戸惑う一行の前に、一人の剣士が現れた。
■ 剣士 To:ALL
…おまえら、どうして俺のあとをつけてくる?

■ホルト To:剣士
なぜって、それはあなた(がた)と話をしたかったからですよ。
そちらの思惑を無視して追い掛けた非礼はお詫びします。
はじめまして、私はホルト・オレーフと言います。

■コリューン To:剣士
私は、コリューンだよン♪ あなたのお名前は?

■剣士 To:コリューン&ホルト
……ガイトだ。
話…?、おまえらもこれが目当てなんだろ?

と言い、懐から白い毛を取り出す。
■バジル To:ガイト

まさか、怪我させたの?

■ガイト To:バジル&ミルト&おじいさん
なるほど、やっぱりか。
で、さしずめそちらは、案内人って所かな?

■ミルト To:ガイト
違います。
それよりシロをどうしたんですか?大丈夫なんですか?

■ガイト To:ミルト
シロ?

■ホルト To:ガイト
例のホワイトタイガーの名前ですよ。そして、二人はその飼い主。
因みに、私たちをあなたの元へ導いてくれたのは彼女(=ポム)です。
にもかかわらず、本来、あなたがたに先行しているはずの我々がこうしている理由は、つまり、そういうことです。

……よろしければ、もう少し詳しくお話ししたいと思うのですが?

■ガイト To:ホルト&ALL
飼い主?
虎を飼おうなんて、酔狂な人間がそんなにいるわけがないだろ?
まあ、できれば、このまま引き返してもらえると嬉しいんだけどな。

「先行しているはずの」の部分でちょっと苦い顔をしたものの、そう言うとガイトは剣の柄に手を置いた。
■コリューン To:ガイト
ところが、その酔狂な人間ってのがここに2人もいたんだよ。世の中、広いんだか狭いんだか〜。
・・・・でさ、とりあえず剣から手を離してくれない?斬り合いより、話し合いの方が、お互い楽っしょ?
引き返すかどうかは、それから決める事さ〜ね。

■ ヴィクトール To:ガイト
そうだよ、オレ達だって別に喧嘩しに来た訳じゃないんだし。
オレ達の言うことが信じられないなら、近くのガルト村に行って話を聞いてくれば嘘じゃないって分かるはずだよ。

■ガイト To:コリューン&ヴィクトール
俺としては、こっちのほうが得意なんだがな(^^;;
まあ、あんたら全員とやりあうのは確かに無謀そうだ。

と、柄の頭をたたいて、柄からは手を離す。
■ポム To:ガイト
物騒だなぁ…
あたしはポムって言うんだけど
なんなら後でみんなで村へ行ってもいいぜ
二人は村の人間で、ホワイトタイガーを飼っているのは村人達も知ってる事だ。

■ポム To:ガイト
飼い主のミルト達が行方不明のシロを探している。
しかも心配で心配で、いてもたってもいられない程仲がいいんだ
あんたも仲がいい友達が行方不明だとして探さずにいられるか?
つまりそんな気持ちの人達がここにいるって事さ

■ガイト To:ポム
そんな話を信用しろって言うのか?
俺は、おまえらと同じく、ホワイトタイガーを生け捕りにする仕事を請け負った。
ここに、れっきとした手がかりがある、それだけだ。

■ポム To:ガイト
それと虎が行方不明なのは二三日前って話しじゃない
何かあったって可能性を言いたいんだけど
どう思う?

■ガイト To:ポム
さあな。
まあ、飼い主がいるって言うんなら、俺達がホワイトタイガーをラドリオさんとこに届けてからにしてもらえないか?
おまえらが、そのホワイトタイガーの飼い主って言うのと一緒にいるって事は、ラドリオさんの依頼を果たす気はないって事だろ?

■ホルト To:ガイト
それは、出来ません。道々虎を人目にさらすような真似をすれば、飼い続けられなくなるのはほぼ確定的になりますからね。
二人に殆んど自由のない選択を強いることにもなりますし、フェアじゃありません。

あと、確かにブレディ氏の依頼は果たせないでしょうが、別に依頼を放棄するつもりはありませんよ。
首尾良く虎を保護出来たら、代わりにオランまでご足労願うつもりでいます。

■ホルト To:ガイト
――とはいえ、この場でいかに言葉を尽くし、費やしたところで、にわかには信用できないのも成程もっともな事です。
しかし、一つお訊きしたいのですが、虎が二人に飼われているのが明らかになった場合でもなお、虎を連れ去るつもりなのですか?
他に疑問があれば何でも訊いて下さい。

■ガイト To:ホルト
ふむ、もしそれが本当でも、正確に言えば、飼われていた、だろう?
第一、今、行方不明なのだろう?
俺達が捕まえた場合、そのホワイトタイガーが飼われていたかどうかなんて事を確かめる必要は感じないな。
おまえたちが捕まえた場合は、そっちが好きにしたらいい。

■ミルト To:ガイト
そんな…。

■ポム To:ガイト
ミルトと居たのは、飼われていたって言うほど昔の話しでもないぜ
虎がミルト達を忘れてない限り、野生じゃない
特に何かあって帰れなくなってる場合は、飼われていた、じゃないと思うな

■ガイト To:ポム
「何かあって帰れない」なんて場合こそ、すでに、「飼っている」状態ではないと思うがな。

そうなのかとポムは首を傾げた。
■ホルト To:ガイト
……良く分かりました。
ですが、牧場から家畜が逃げ出したからと言って、その家畜を自分のものにしても良いという法はありません。
あなたのそれは、盗人の所業です!!

■ ヴィクトール To:ガイト
そうだよ、そんなの勝手すぎるよ!
ラドリオさんだって、きっとそんなこと望んでなんかいないよ。

■ ガイト To:ヴィクトール&ホルト
自分のものにするなどとは言っていないだろう。
とにかく、俺達は依頼を果たす。
その後に、おまえらがどうするかはそっちの勝手って事だ。

言い過ぎてるかなと少し済まなそうに
■ポム To:ガイト
悪ぃ、飼い主の事情とかを知っちゃったんでな
つまり、考えは変らないって事で
共同はありえないってヤツか
残念だけどそれも間違っちゃいないな
ただ、単純に行けないけど、こちらも依頼放棄してない事だけは覚えておいて欲しいぜ♪

しっかり相手の目を見て言った。
■コリューン To:ガイト
・・そう言えばサ、あなたのお仲間はどうしたの? 壊れた馬車の修理にでも行ったわけ?

■ガイト To:コリューン
さあな、言う必要はない。

と、その時。
ガイトの後方から魔術師風の青年が立ち上がった。
その音を聞いたガイトは身を翻し、走り始めるっ。
と、同時に、青年は呪文を唱えようとする。
■ポム 
仲間!やっぱりいたんだ!
ミルト、おじいさん、魔法が来る気をしっかり持つんだ

■ホルト To:仲間
心配要らん、ただの〈暗黒〉だ!
《……万物の根源にして万能なるマナよ…》

ホルトは青年の魔法を看破すると、急ぎライトの詠唱に入った。
■ ヴィクトール To:
うわ、何かホルト兄ちゃんってば格好いい〜。

久々の(?)ソーサラーへの憧れキラキラ視線だった(謎)
■コリューン
・・そんじゃ、私も何かすっか。

にま〜。
■コリューン To:ガイト
でんでんでんぐり返って、バイバイバイ〜♪

走り始めたガイトへコリューンのスネア(達成値17)が飛ぶ。
ガイトは見事すっころんだ(w
ヴィクターはミルトとおじいさんを茂みの中に逃げ込ませる。
ポムは竪琴を構えながら、隠れられそうな茂みに飛び込む。
ガイトはなんとか立ち上がった、しかし、ほとんど位置は動いていない。
■ホルト
《……に白光を満たし、彼の許より暗闇を退けよ!!》

その瞬間、バジルのチャーム(達成値14)がガイトに飛ぶが、ガイトは何とか抵抗に成功する(達成値14)。
同時に、ホルトのライトと青年のダークネスが同時に発動し、打ち消し合った。
アルスワはミルト達が駆け込んだ茂みを守るように立っている。
■ホルト To:仲間
むっ!? ……〈眠りの雲〉が来る! 頼む!!
《……マナもて大気よ変ぜよ。…》

■コリューン To:青年
静かな湖畔の森の中〜♪

コリューンは、青年を中心にサイレンスを唱えた。(達成値14)。が、残念ながら、青年は抵抗に成功した(14)。
■ ヴィクトール To:青年
やあぁー・・・っと、うわぁ!?

ヴィクターは青年に走りよってタックルする(達成値9)も、軽く避けられてしまう(17(6ゾロ))。
ポムは、茂みの中でアーリーバードを奏で始める。
ガイトは青年に走りより、剣を構える。
その時、後ろから声が聞こえたかと思うと、ホルト、バジル、コリューンを巻き込んでサイレンス(達成値12)が飛んで来た。
ホルト(11)が声を封じられたものの、バジル(14)、コリューン(13)は抵抗に成功した。
魔法が飛んできたほうを振り返ると、そこには弓を持った女性が立っている。
■ガイト To:女性
ミルシェっ、段取りとちがっ…。

■女性(ミルシェ) To:ガイト
うるさいっ
あんた達が頼りないからでしょ。

しかし、サイレンスがかかっているのでガイトには聞こえない(笑)
バジルは、青年に向けて、バインディングを唱えた(達成値11)、が、森の精霊の機嫌が悪かったのか、抵抗されてしまった(15)。ホルトは魔法を唱えようとしたが、声を封じられている。
同時に、青年のスリープクラウドが、同じくホルト、バジル、コリューンに飛ぶ(達成値15)。ホルト(13)、バジル(14)、コリューン(14)は眠りの世界に入ってしまった。ポムのアーリーバードもサイレンスの中までは届かない。
アルスワは戦況を見守っている。
コリューンは、すやすやと寝息を立てている。
ヴィクターはホルトに駆け寄って、揺り起こした。
ポムは、手近にあった小石をバジルに投げつけて起こした。
ガイトと青年は、5mほど後退してサイレンスの効果範囲を出た。
■ミルシェ To:ALL
ミルシェ、どうして出てくるんだ。

アルスワは起こしには行かず、さらに辺りの様子に気を使っている。
その時、ミルシェは弓を空に向けると、矢を放った。
矢は、甲高い音を立てながら飛んでいく。
■ミルシェ To:ALL&ガイト、青年
ちょっと待ちなさいっ
全く、ガイトもケルスも融通って物を知らないの?


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シナリオ編集:倉沢真琴 kushida@terra.dti.ne.jp