SW-PBM #078 幻の珍獣を探せ!? |
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ミルトを馬車に乗せた一行は、森の中の道を急ぎ、夕方前にはガルト村に到着した。
途中、先行したはずのガイト達のパーティの痕跡にも気をつけていたが、特に見当たらなかった。
一行が村に入って行くと、森から帰ってくる村人達とすれ違う。
皆、一目でよそ者とわかる彼らに、奇異の視線を向ける。
■ミルト To:ALL |
あっちの村外れにあるのが僕の家です。 |
■ ヴィクトール To:ミルト |
あの家なんだ。 ところで・・・。 |
きょろきょろと辺りを見回しながら。
■ ヴィクトール To:ALL |
なんかオレ達目立ってるみたいだね。 |
■ ミルト To:ヴィクトール&ALL |
すみません、よそから村に来る人って物を売りに来てくれる人ぐらいしかいませんから。 |
■コリューン To:ミルト |
別に謝る事ないよ。よくある事だし。 ところで、宿屋はどこ? とりあえず、泊まる所を確保しときたいんだけど。 |
■バジル To:ミルト |
そうそう、僕達の村なんて、余所者に対してはもっと態度悪いもん。 |
■ミルト To:バジル&コリューン |
そうなんですか? 宿屋なら、この道をちょっと行った所にあります。 |
■バジル To:ミルト |
依頼の事やなにやらで、村の人に話を聞きたいんだけど、この様子ではあんまり気軽に質問とか出来ないかなぁ? |
■ミルト To:バジル&コリューン |
そんな事は無いと思いますけれど… |
■バジル To:ミルト |
ならよかった。 じゃ、ひとまず宿屋まで案内してもらえないかな? ミルト君の知り合いだってわかった方が宿屋の人も安心かもしれないしね♪ |
■ホルト To:ALL |
……あの、結局ミルト君の家には厄介にならないんですか? |
■コリューン To:ホルト |
さすがに、この人数で押し掛けちゃ迷惑なんでない? 宿屋があるなら、そこを使うに越した事は無いよ。色んな人に会えるかもしれないしサ。 |
■ポム To:みんな |
あたしはどっちでもいいぜ♪ 宿に泊まればミルトに迷惑かけない♪ 家に泊まればミルトと話しが出来る♪ どうするヴィクター?(にやりん) |
■ ヴィクトール To:ポム&ALL |
う〜んと、どっちがいいのかな・・・。 確かに迷惑かけちゃうかもしれないけど、でもせっかく泊めてくれるって言ってくれたんだから断るのも悪いかなって思う。 なるべく迷惑かけないようにオレ達が気を付ければ良いんじゃないかな?夕食とかはオレ達が作るとかして。 |
■ バジル To:ヴィクトール |
おいしくないご飯作っちゃったりして、却って迷惑かもよ(笑) |
■ ヴィクトール To:バジル |
あ、う・・・(苦笑) |
■ポム To:みんな |
そういえば、誰が作るんだ? 得意なヤツいるか? |
改めてみんなを見回す。
ミルトの家に荷馬車を置いた一行は、まず、ミルトの世話をしてくれていると言う老猟師のところを訪ね、話を聞いたところ、以下のような情報を手に入れた。・森の様子が特に変わったと言うことは無い事・虎に関しての噂は、全く聞いていないこと・ガイト達は荷馬車を含めて、全く見ていないこと
■ バジル To:ヴィクトール&みんな |
特にめぼしい情報は無いようだね・・・・・・。 ガイトさん達はいったいどこに行っちゃったんだろう。 |
■ ヴィクトール To:バジル&みんな |
ホント、何処行っちゃったんだろう。 オレ達だってすごく目立ってたんだから、村に立ち寄ったんなら目立たないわけないよね? |
■ポム To:みんな |
案内なしで森に入ったのか? 情報はどこで仕入れたんだろ? あたりも無しに適当に森へ入るなんておかしいぞ |
■ ヴィクトール To:みんな |
う〜ん、もしかしてまだこっちに着いてないのかなあ?(悩) |
■ポム To:ヴィクター |
あたし達より前に出てか?それらしいヤツ等追い抜かなかったよな? |
ポムは更に首を捻る
■ポム To:みんな |
村から街道に向けて1、2時間歩いた場所だからな〜 もしかしてオランで十分に仕度して、村には入らなかった可能性もあるのかな |
■コリューン To:ポム&ALL |
どうだろね〜(?_?)?? でもサ、やっぱり土地の人に案内を頼むのが普通なんでない? いっくらオランで仕度したって言っても、限界があるにゃ〜★ |
■ ヴィクトール To:みんな |
だとすると何かどうしても村の人に見つかっちゃいけないような理由でもあったのかなぁ? 意外とまだオランでのんびりしてた〜なんてことはないよね。 |
■コリューン To:ALL |
もしくは、道に迷ってるとかね。まず違うだろうけど。 まぁ、今は気にしてもしょうがないかもしんないにゃ。 |
■ ヴィクトール To:コリューン&みんな |
あ、うん、そうだよね。 気にしたって分かんないもんは分かんないもんね。 |
■ホルト |
(……もしくは彼等が良い人ではないか、とか…) |
■ バジル To:おじいさん |
虎はおじいさんにもなついているんですか? 虎って大きくなったら沢山食べそうだけど、御飯あげるの大変じゃありませんでした? 僕、馬を飼ってるんですけど、これが食べるのなんのって。 自分の食費より馬の食費の方が遥かに掛かってしまって大変なんですよ〜 |
■ おじいさん To:バジル |
ああ、虎と言うと怖がるかもしれんが、可愛いもんじゃよ。 この森は結構豊かな森だからな、頑張ればそれぐらいは何とかなる。 |
■ バジル To:おじいさん |
そうですか。 僕もこういう所で馬を飼えば苦労はしないんだろうなぁ。 |
■ポム To:おじいさん |
虎はミルト以外にも村の人……人間を友達って思ってるのかな? |
■おじいさん To:ポム |
村の皆には結構なついておるがの… 人間を、と聞かれると分からんの |
■ ヴィクトール To:おじいさん |
ミルト君にも聞いたんだけど、シロがいなくなっちゃった理由って、やっぱり特に何も思いつかないのかな? |
■ おじいさん To:ヴィクトール |
ああ、そうじゃな… こんなに長い間帰ってこないと言うのは初めてじゃからな… 森の中で帰ってこられない状況になっているのか… |
■コリューン To:おじいさん |
・・って事は、前からちょくちょく村の外に出かけてたんですね? 一人・・じゃないや、一頭で? |
■おじいさん To:コリューン |
ああ、そうじゃよ。 曲がりなりにも虎じゃからな、まあ、大丈夫だろうと思っておったんじゃが。 |
■コリューン To:おじいさん |
(虎、野放し。剛毅な村だ・・) ・・あ、えっと、シロちゃんのお散歩コースって知ってます? |
■おじいさん To:コリューン |
いや、すまんの。 |
■ポム To:おじいさん |
この辺りの森に関して気になる言い伝えや、昔話ってないか? 例えば何か隠されてるとか…何か恐いモンが出るとか…人が消えるとか…… |
■おじいさん To:ポム |
いや、そんな話は聞いた事が無いの。 最後に虎が出たのも、もう数年前の話になるしの。 |
■ ヴィクトール To:おじいさん |
へぇ〜、虎が出たのってそんな昔なんだ。 オレもっとよく見かけるのかと思ってた。 |
■おじいさん To:ヴィクトール |
ああ、村の者もあまり、そっちのほうには立ち入らないようにしてるからの。 |
■ ヴィクトール To:おじいさん |
そっか〜、そうだよね、やっぱりちょっと危ないもんね。 |
■ バジル To:ミルト |
あ、そうだ。 よかったら台所とかトイレとか、案内してもらえるかな? お夕飯のお手伝いもしたいから、台所の使い方とかもできれば知りたいな。全員でぞろぞろ行くときっと大変だから、僕に教えてもらえればあとのメンバーには僕から教えておくよ。 |
■ ミルト To:バジル |
あ、はい、わかりました。 |
■ ヴィクトール To:バジル |
ん、あ!案内してもらって来るの? じゃあオレ達はもうちょっとここでおじいさんから話聞いてるね。 |
と言いつつ、仲間達に「おじいさんに(目的のこと)ちょっと話してみるねー」っと目線&リッキーのゼスチュア?で訴えてみる(笑)
ミルトとバジルはおじいさんの家を出て、ミルトの家に戻った。
■ おじいさん To:ALL |
ふむ、で、何かの? 何か、ミルトに隠している事でもあるのかね? |
■ ヴィクトール To:おじいさん |
うわっ、おじいさんってば結構鋭いんだ・・・。 実はちょっと言いにくい話なんだけど、じゃあもう言っちゃうね。 オレ達、本当は・・・本当はね、シロを、ホワイトタイガーを捕まえて来てくれって頼まれて、それでオランからここまで来たんだ。 あ、でも誤解しないでね!オレ達もそのオレ達にそのことを頼んだ人もシロがミルト君のところで飼われてたなんて知らなかったんだ。 だからオレ達も最初ミルト君に会って話を聞いたときに凄くびっくりしたんだけど・・・。 |
■ おじいさん To:ヴィクトール |
なるほどの…、どこから聞きつけて来たかは知らぬが、シロをの… で、君達はどうするつもりなのかの? |
■ ヴィクトール To:おじいさん |
正直、どうしたらいいのかよく分かんない。こういう場合の時のこと、何も言われてなかったし。 でもシロを無理矢理連れていくってことはしたくないんだ。 だからシロをちゃんと見つけたらミルト君にもこのことを話して、それから色々決めていきたい。 |
■コリューン To:おじいさん |
都合の良いこと言っちゃえば、ミルト君がシロちゃんの世話係としてオランに来てくれるのが一番良いんだけどね。 おじいさんは、どう思う? やっぱり、このまま村で暮らすのがミルト君達の為だと思う? |
■おじいさん To:コリューン |
世話係とな…、という事は、おまえさんがたの依頼人はシロを飼うつもりなのかの? どちらにせよ、それを決めるのはミルト自身じゃよ。 わしが言ったところで大人しく聞くような坊主ではないしの。 だが…、今の状態が自然とは言わんが、シロをオランに連れて行く、と言うのには余り賛成はできんの。 |
■ポム To:おじいさん&みんな |
村に来る前に依頼人に逢って、動物達が暮らしている環境を観た この依頼人はお金持ちだけど動物好きで悪どい感じではないし、動物は暮らしていた環境で飼っていたし、大勢の見世物にするつもりもない 正直あたしは後を考えると、今回オランに行ってみるのは、シロやミルトにとって悪い話しじゃないと思ってる |
■おじいさん To:ポム |
ふぅむ… |
■ポム To:おじいさん |
シロが見付かったら実際依頼人に会って、話し合ってもらえたらって思うんだ 出来ればその時、おじいさんも一緒だといいと思ってる あたし達のリーダーは神官で正義感が強いから、 シロとミルトを尊重する方針で決まっている。 だけど、他の冒険者はそうじゃないかも知れないし… |
■おじいさん To:ポム |
他の冒険者とは言っても、君達以外にシロを捕まえに来てる冒険者がいるのかの? |
■ポム To:おじいさん |
実を言うとあたし達の他にも、もう一組冒険者がシロを捕まえる為にここに来てるんだ 依頼人の話しだと話しの判りそうな感じだから、シロがそちらに捕まっていたら交渉しようと思ってる |
■おじいさん To:ポム |
ふむ、なるほど。 |
■ポム To:おじいさん |
だけどそれは今回の話しだ シロは珍しいホワイトタイガーだから、今後どんな冒険者が捕まえに来るか判らない。 今回と違う目的の依頼う受けている可能性だってある 例えば毛皮が欲しいなんて言うヤツだ |
■おじいさん To:ポム |
ふぅむ……… 分かった。 とりあえず、ミルトが君達の依頼人の方に会うと言うなら私もついて行かせてもらうとしよう。 |
■ホルト To:ALL |
……やはり、早いうちにミルト君に現状を正しく理解して貰う必要があるのでは? まがりなりにも、シロの所有権を主張できるのは彼だけです。 我々としても依頼人に対しての立場と責任がありますし、ただの依頼不履行でない理由が要ります。 私としては今回の仕事は飽くまで狩りの依頼であって、盗みの依頼でないと理解していますし、事実関係さえはっきりできるのなら、と。 また、他のハンターに対した時、我々がとるべき態度というのもあります。 今の半端な状態のままで遭うのは非常に良くない。 ミルト君の依頼を請けると決まればその辺りもすっきりすると…… |
■ ヴィクトール To: |
う〜ん・・・。 |
■ポム To:ホルト&みんな |
確かに、なるべく早くミルトに状況を理解してもらいたいって思うさ ミルトの依頼だって、状況を理解した上で改めてお願いされたいさ ただ、知り合ったばかりのあたし達に、どうこう言われて信じてもらえるかな? よくない事は信じたくないもんだろ? どうだろ?おじいさん |
ミルトは信じてくれそう?と目が問い掛けている(笑)
■ おじいさん To:ポム |
ふーむ、それは大丈夫…じゃろう。 ミルトはかしこい坊主じゃからの。 |
■ ヴィクトール To:みんな |
それじゃあ話してみよっか、ミルト君に。 ちょっぴり不安だけど、オレ達がミルト君を信じなきゃミルト君もオレ達を信じてくれないもんね、きっと。 |
■ポム To:ホルト&みんな |
あと、他のハンターに対した時の場合って… ガイト達に対した時、シロが向こうにいる場合 ミルトの事を話して、ミルトが依頼人と話し合えるようにしてもらう ってのがあたし達のなんとか交渉出来る事だと思うだけど (ガイト達と戦ってシロを強奪なんて言い出さないよな(^^;) まぁ、どんな状況であれ、話し合ってよけいな争いは避けるべきじゃないかな |
■ ヴィクトール To:ポム&みんな |
うん、話し合って分かってくれるならそれに越したことはないもんね。 どうしても避けられないんなら仕方ないけど、出来る限りそうならないようにみんなで頑張ろう。 |
■ホルト To:ALL |
話はまとまったようですが……私としてはですね、虎を放し飼いにするなんて、元々尋常じゃない事なんです。 その上でミルト君が飼い主だと言うのなら、子供であろうとその責任やらを理解して貰わなければならない。 例えば、森でシロが人を傷付けたとして、それが正当防衛であったとしても、悪いのはシロで、その責任は普通、ミルト君にあるという事になります。 思い遣りに欠けるようですが、分かる、分からないと言うような事ではないし、信じて貰うよりないと。 また、これはミルト君への対応にも通じることなんですが、ガイトさんたちと話す場合、信用を得るためには何より一貫性が必要だと考えます。 ただでさえ彼等にとって私たちはライバルであり、疑わしい存在なんです。 下手な隠し事をしたり、あいまいな物言いをしようものなら、とても信じてはくれないでしょう。 だからその時のために、ミルト君がきっちり主張できるように、詳しい事情を話しておくべきではないかと。 分かりにくいかも知れませんが、私が言いたかったのはそういうことです。 |
■ ヴィクトール To:ホルト |
う〜ん、よく分かんないけど〜・・・分かったよ! |
「難しい話はよく分からないけど、言いたいことは何となく分かった。」と、そう言いたいらしい。
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