SW-PBM #078
幻の珍獣を探せ!?

BACK INDEX NEXT

■ 
一行はラドリオの案内で、屋敷の裏手のほうにある珍獣動物園にやってきた。
牧場のような広さの敷地に川が流れ、遠くには丘が広がっている。
所々に、大きな檻が建っている。
■ ラドリオ To:ALL
基本的に危険の無い生物は放し飼いにしているんだ。
さすがに、人を襲いかねないような猛獣は檻に入れているがね。

■ バジル To:ラドリオ
襲っちゃうような恐い動物も沢山いるんですか?

■ラドリオ To:バジル
沢山、と言うほどはいないな。
やはり、そう言う動物は捕らえられる事がめったに無いからね。

■ バジル To:ラドリオ
そういう動物を捕まえる時も、僕達みたいな冒険者に依頼したんですか?

■ラドリオ To:バジル
ああ、その手の情報が入った時はよく依頼するよ。
以前、猟師に頼んでいたときもあったんだが、やはり、殺してしまうことが結構あってな。

■ホルト To:ラドリオ
猟師にとっては獲物を殺して皮を剥ぎ、あるいは肉をとる事こそが本業ですからね。
敢えて生け捕りにするとなれば普通は罠か、……おそらく毒でしょう。
まして、相手が猛獣となれば難度も上がりますし、下手に手負いにすると逆襲を食らいかねません。
彼等だって命は惜しいでしょうから、いざという時の判断が殺しに傾くのはまぁ、仕方がないことです。

ラドリオの先導で歩き始めた一行は、くちばしと水かきを持った褐色の獣が流れている川の中を泳いでいるのに気づいた。
■ ラドリオ To:ALL
こいつは、変わった生き物でな。
毛皮とくちばしを持っているのに、水かきまで持ってるんだ。

■ バジル To:ラドリオ
へぇ〜。くちばしと水かきがあるのに獣なんて珍しいですね
鳥なら持ってるのいくらでもいそうですけどね〜

■ポム To:バジル
これってカモノハシだろ
くちばしがカモみたいだし、きっとそうだぜ(^▽^)h

■ ヴィクトール To:ポム
あ、そっか!これがカモノハシなんだ。
本で読んだことはあったけど。そっかぁ、これが本物なんだぁ。

■ラドリオ To:ポム
うむ、その通りだ、良く知ってるね。

■ポム To:ラドリオ&バジル
えへへ
オスは後ろ足のけずめに毒があるから気を付けなきゃなんだ♪

ちょっぴり得意げである(笑
■コリューン To:ポム&ALL
ポムっち、物知り〜☆
毒があるような生き物には見えないけどにゃぁ。ちょっとお間抜けさんな顔してるにゃ〜。

■ ヴィクトール To:コリューン
おっきくて強そうな動物より、一見弱そうな動物の方が身を守るために毒とか武器が必要なんだよ。

■コリューン To:ヴィクトール
蛇は?

いじめっこ
■ ヴィクトール To:コリューン
う、うーんと蛇は・・・蛇は・・・。
あっ、ほら蛇ってニョロニョロしてるから!・・・きっと。

謎な理論だった。
コリューンは、何も言わずにリッキーに助けを求めるような視線を向けた。
リッキーは諸手をあげてふるふるっと首を横に振った。
どうやらお手上げーっという意味らしい。
■ホルト To:ヴィクトール、コリューン
……獲物を捕らえるため、っていうのは?
もっとも、これも完全な答えにはならないかもしれないけれど…

■ ヴィクトール To:ホルト
あ、そっか。うん、きっとそうだよ!
ホルト兄ちゃんって物知りなんだね。

コリューンは、リッキーと同じ仕草をするのみだった。
カモノハシが泳ぎ去っていくのを見送った一行が川に沿って上流のほうに行くと、高さ1mほどの土の塚に頭を突っ込んでいる動物がいた。
■ポム To:ラドリオ
あれは確かアリクイっていったっけ?

■コリューン To:ラドリオ&ALL
蟻を食べるんだっけ(?_?)??
じゃ、餌は・・・・・・・・・・・・・・(T_T)

とても嫌な想像をしてしまったらしい
■ ヴィクトール To:ラドリオ
あのさ、さっきのカモノハシもそうなんだけど何処らへんで見つけたの?
こうゆう珍しい動物がいるのって、やっぱりずーっと西の方?

■コリューン To:ラドリオ
あ、それ、私も知りたいですぅ。

■ ラドリオ To:ヴィクトール&コリューン
このアリクイはミラルゴの草原には結構住んでいるらしいよ。
さっきのカモノハシもミラルゴの奥地の湿地で捕まったと聞いているから、やはり、オランの近くならミラルゴが一番珍しい動物が多いんだと思うがね。

■ ヴィクトール To:ラドリオ
そっかミラルゴなんだ。
いーなー、オレも今度ミラルゴに行ってみたいなあ。

■ポム To:ヴィクター&みんな
あたしも一度行ってみたいぜ♪

■ アルスワ To:ヴィクトール&ポム
良いところですよ
ヒマがあれば案内して差し上げますよ

■ ヴィクトール To:アルスワ
ホント!嬉しいな。一回、遠くの方に行ってみたかったんだ。

■ポム To:アルスワ
にに〜、アルスワはミラルゴをよく知ってるんだ♪

■コリューン To:ラドリオ
カモノハシ達も、冒険者に依頼して捕まえたんですか?

■ ラドリオ To:コリューン
いや、冒険者に依頼するのは今回みたいにちゃんとした情報が手に入った時だけだよ。
やはり、そういう動物を扱う行商人から買ったものが多いね。

■コリューン To:ラドリオ
そんな商売があるんですか(@_@;;
(ミラルゴからここまでって、商人さんも大変だろうけど、カモノハシもしんどいだろうなぁ)

■コリューン To:ラドリオ
そう言えば、ここは一般向けに公開しているんですか?

■ ラドリオ To:コリューン
一般向け、と言うか、知り合いに見物したいと頼まれた場合などは自由に見てもらってるよ。

■コリューン To:ラドリオ
じゃ、普段はあまり見に来る人はいないんですね。勿体無いなぁ。

■ ヴィクトール To:コリューン&ラドリオ
ホント、勿体ないよね。
きっとサーカスみたいにお客さんいっぱい来るよ。

■ アルスワ To:ALL
人がたくさん来るというのは、ここが自然とは違ってくるってことですね
それは動物たちには良くない事だと思いますよ

■コリューン
(飼ってるっていう時点で、既に充分自然じゃないと思う・・)

ラドリオの手前、さすがに声には出さない
■ホルト To:ヴィクトール
……私には動物の気持ちは理解できないけど、動物にとって見世物になるのが幸せだと思うかい?

■ ヴィクトール To:ホルト
あ、うん。そう・・・だね。

しゅんとしてちょっと反省。
■ラドリオ To:ホルト&ALL
うむ、その通りだよ。
第一、私はできるだけ自然な状態の動物たちが見たいんだ。
……飼っている時点で、自然とは違っている事はわかっているがね。

■コリューン To:ラドリオ&ALL
私は単に、ちっちゃいコがここを見たら喜ぶだろうなぁと思っただけですけどね。
ヴィッキー君も同じ様に感じたんじゃないかな。

■ホルト To:コリューン
……私たちは外部の人間だし、ここの素晴らしさを思えば、限られた人しか見られないのを残念に思うのはある意味とても自然なことだよ。
だけど、それはブレディさんがここを造った目的に反することになる……って、今更言わずもがなのことだったかな。

■ポム To:バジル&みんな
サーカスにいる動物が、みんな不幸だとも言い切れないと思うけどなぁ
どう思うバジル?
森でくらすより、ここの方が生きるのに優しいのかも知れないし
ラドリオさんが好きで、ここに居るコだっているかもな

■ポム To:リッキー
リッキーはヴィクターが好きかい?(にっこり)

「よせやい照れるぜ」とおサルの言語で言ったかどうかは定かではないが、照れ臭そうな仕草で鼻の辺りを擦るリッキーだった。
また、ラドリオについて歩き始めた一行の目に入った光景は、川の近くに大きな変な模様の岩が転がっているのに気がついた…
が、よく見てみると、体長1mはあろうかという大きな亀だった。
■ ラドリオ To:ALL
こいつはアザーン諸島のほうから手に入れた珍しい亀でな。
こんなに大きな亀は君達も見たことがないだろう?

■コリューン To:ALL
うひゃ〜☆ 乗ったら楽しそ〜♪

■ポム To:コリユーン
早く走るんだったらスリルもあるぞ♪

■コリューン To:ポム
もしかして、お空も飛んじゃう!? スゴか〜♪

■ラドリオ To:ポム&コリューン
ははは、歩くのは遅いし、空も飛ばないよ(^^;;
でも、この大きさだけで十分凄いとは思わないかね?

■ポム To:みんな
何食べたらこんなになるんだろ?

■コリューン To:ポム
牛乳っ!!

即答。
■ホルト To:コリューン
……。(チラ)

やや遅れて歩いていたのを、思わず背後から視線をやってしまったり。
■バジル To:ポム
う〜ん、ホウレン草?

■ポム To:コリユーン
エールじゃないのか
樽みたいに転がりそうなのになぁ

何かを連想したのか思い出し笑いを堪えている。
■コリューン To:ポム?
ほぇ? なんでエールにゃの(?_?)??

■ポム To:コリユーン
そりゃ、一緒に冒険したドワーフのルタードが
樽にも似た体型で、いかにもエールが詰まっていそうだったからさぁ(笑)

■バジル To:ポム
でも実際に詰まってるのは香草茶だったけどね(笑)

■ポム To:バジル
今ごろ愛妻茶がパンパンに詰まってるんじゃないか(笑)

■コリューン To:ポム&バジル
ドワーフさんかぁ・・・私が知ってるドワーフさんは・・オタマジャクシが詰まってるかも☆

クラウディアを思い出したらしい。
■ポム To:コリユーン
え?(^^;
カエルもか?

■ ヴィクトール To:
・・・そういうの食べればおっきくなれるんだ。

ぼそぼそと呟きながらしきりにメモをとっているヴィクター。

BACK INDEX NEXT

シナリオ編集:倉沢真琴 kushida@terra.dti.ne.jp