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SW-PBM #76 墓碑銘 |
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サダイヴォン寺院・右側通路 |
右側の通路を進んでいると、一つの柱の影に黒い紙屑のようなものが溜まっている。
屋内に風はないが、それはたまにヒラヒラと動いている。
イヴはそれを気にも留めずに歩いていく。
■アルテナ |
…ん? |
■シャノン |
おや? 何でしょう? |
■ユウル To:シャノン |
な、何?(どきどき) |
■ガイ To:ALL |
なんだ〜ありゃ?? |
それは黒い蛾だった。
柱の影にある何かに群がっている。
イヴは一行が歩を止めると自分もその場で立ち止まる。
■レヴィック To:ALL |
なにかあるの? ああ、あれ?蛾の群れ?なんなのかしらねぇ。 |
■フィオン To:レヴィック |
(嫌な予感・・・) ”蛾が好むもの”があるんじゃない? あまり近づかないほうが・・・ |
レヴィックが近づくと大半の蛾が一斉に飛び立つ。
蛾が飛び去った後には、黒いドレスを着た8歳くらいの少女の上半身が残った。
切断面からは背骨のようなものが覗き、滴る血で床に黒い血溜まりができている。
少女は暫く目を閉じたままうつぶせに倒れていたが、目を覚ますとレヴィックを見上げ、尋ねる。
■ユウル To:ALL |
!!(う、動いたよお〜(>_<))……な、なに、あれ?もんすたあ? |
■アルテナ To:ユウル&シャノン |
アンデッド!…!…シャノン……? |
ちらとシャノンを見てみる(笑
■フィオン |
ああ・・・。 (嫌なもの見ちゃったなぁ・・・) |
■ガイ To:ALL |
おい!動きやがったぜ! |
ガイは、危険を感じたのか、すばやくモールを構える。
■少女の上半身 To:レヴィック |
………名前は? |
■レヴィック To:少女 |
……レヴィックよ、レヴィでいいわ。お嬢ちゃんは? |
レヴィックはしゃがんで、なるべく少女の目線に高さを合わせて答える。
■アルテナ |
………落ち着け……。 |
■フィオン |
(上半身だけ・・・。それでもしゃべって、動いて・・・。 アンデッドなの? アンデッドが平気で転がってるこの寺院って・・・。 婆さんもイヴも一体何者なのよ?) |
■ガイ To:レヴィック |
おい、レヴィック!、安易にちかずくんじゃねぇ! まだ何者か、わかんねぇんだぞ! |
■シャノン To:おおる |
敵です! 悪です! 倒すべきです! |
■アルテナ To:シャノン |
待てというに。 |
アルテナはシャノンの頭を軽くはたく。
■シャノン To:アルテナ |
な、何をなさるんですか!? アルテナが、今こいつのことをアンデットだって言ったんじゃないですか。 アンデットは不浄の存在です。 ファリス様に仕える者として、許すわけにはいきません。 |
そこへ後ろからフィオンがさっと近づき、シャノンを羽交い締めにします。
■ガイ To:シャノン |
まあ、待てよシャノン・・・。 |
■シャノン To:ガイ、フィオン |
待てません! 放して下さい! |
■フィオン To:アルテナ |
センス・オーラはしてみたの? |
■アルテナ To:フィオン |
ああ、気合の入った演技でもなければ人形でもない。 言ったとおり、アンデッドだ。 だが、敵意があるかどうかまではわからん。 |
■シャノン To:アルテナ |
存在自体を許容できないのです! |
■アルテナ To:シャノン |
お前の勇者が話を聞こうとしているのだ。 神官なら勇者の行動を見守るのも役目だろう? |
■フィオン To:シャノン |
そうよ。今ここで事を荒立てるのは良くないわよ。 お婆さんとイヴの素性だってよくわからないんだし・・・、もうちょっと慎重に行かないと・・・。 ねっ? |
フィオンはシャノンの耳元でボソボソと説得する。
■シャノン To:おおる |
(巨悪を倒す前の瑣事には目をつぶれと言うことでしょうか……。 ………………納得できませんが…………) ………………分かりました…………。 |
めっちゃ不満げ。
(ト書き)シャノンが大人しくなったのを見て、フィオンは羽交い締めをやめます。
■レヴィック To:ALL |
(ええと…なんだか後ろが賑やかなんだけど(^^;理由が想像つくから困るわねぇ) 大丈夫よぉ〜(多分…ね。) |
と、後ろは振り返らないまま、片手を上げてひらひら〜♪相変らずしゃがんだままである(笑)
■ガイ To:ALL |
・・・・。 あいつ(レヴィック)は、どういう神経してやがんだ〜? |
■アルテナ To:ガイ&レヴィック |
勇気があるというか、脳天気というか…… |
■ユウル To:ALL |
ほ、ほんとに大丈夫なのかな〜 |
■レヴィック To:少女 |
ゴメンなさいね、ツレが騒がしくって(^^; で、お嬢ちゃんは誰ちゃんなのかしら。なんでこんなところに? |
■少女 To:レヴィック |
レヴィック502-520………224番が空いてるわ。 ……準備ができたら迎えに行くから……。 |
■レヴィック To:少女 |
502-520??224番?なんのことかしら?(^^; (うーん、あんまり迎えにこられるのは歓迎したくないカモ…。) |
レヴィックの質問には答えずにそういうと、少女は自分の血の中に残った一匹の蛾をつまみ食いして、柱の影に潜っていく。
後に残った血溜まりも、柱の影に吸い込まれるように消えていった。
イヴはレヴィックと少女とのやりとりが終わるまで、ずっとその場で止まっていたが、再び歩き出した。
レヴィックもやれやれという感じで立ち上がり、皆のほうへもどります。
■レヴィック To:ALL |
ごめんなさいね、寄り道しちゃったわ。 |
■ガイ To:レヴィック |
・・・楽しかったか(笑)・・・。 おめぇ・・次はもう少し慎重になったほうがいいぞ。 |
■レヴィック To:ガイ |
うーん、あんまり会話は弾まなかったわねぇ……。 って、大丈夫よ。アレが坊ちゃんか、ヤローかジジイだったりしたら相手にしないから。 |
どう大丈夫なんだか根拠はなんにもない。それ以前に慎重にしろと言う答えにはなってない。
■フィオン To:レヴィック |
・・・それだけ? いいの?少女の事イヴに聞いてみないの? (もっとも聞いたところで、まともな答えは期待出来なさそうだけど) |
■レヴィック To:フィオン、イヴ |
ええと、とりあえずは皆の足止めちゃったしねぇ。ゴメンなさいはいっとかないと(笑)(後が怖そうだから……。) イヴちゃんにはこれから聞くけど……答えてくれるかしら? |
■イヴ To:レヴィック |
・・・・・・・・パトリシア。 |
イヴは振り向かずにそれだけ答えた。
■アルテナ |
(パトリシア?) |
■レヴィック To:イヴ、シャノン |
パトリシアちゃんね、ありがとう。 あ、それから……シャノンちゃん。……逃げられちゃったみたい、ゴメンなさいね。 さ、行きましょうか。 |
シャノンがアンデット〜と気にしていたようなのでフォローのつもりらしいシャノンの肩を軽く叩くとイヴに続いて歩くよう促します。
■シャノン To:レヴィック |
大丈夫です。 次の機会には必ずや! |
■レヴィック To:シャノン |
え、ええそうね、次にはね。(…で、次も悠長にお話なんてしてたら怒るわよねぇ、きっと(^^;) |
■シャノン To:レヴィック |
それにしても、なんなのでしょう……。 消えてしまったアンデット……イヴさんは、あいつのことを知っておられたようですし。 |
■レヴィック To:シャノン |
そうねぇ……ま、少なくともここ自体、あんまり普通じゃないことだけはイヤってほど分かったんじゃなくて? 今のところは危害はないみたいだけど……。 |
■ユウル To:レヴィック&ALL |
準備とか迎えとか言ってたけど…いったい何のことだろうねえ。 できればもう会いたくはないなあ…。 |
■レヴィック To:ユウル |
そうねぇ。アタシも迎えにこられるのは遠慮したいかしら。 |
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