〜夜8時から11時の二人の時間〜 Scenario #74
ごぶりんたいじ。


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カフラ村 見張り第1班
 さて。
 夕食もすみ、早速見回りとなった最初の組はランスとナミキ。
 無事見回りを終える事は出来るのだろうか?
■ランス To:ナミキ
 ・・・この村って、皆寝るのがやたらと早いなぁ。
 もう人が全然おれへん。
 ・・・・・・
 あー、その、えーっと・・・・
 ほ、ホシガキレイヤナァ
(↑棒読み)

■ナミキ To:ランス
 ……星が?

 ちょっとご不満なご様子(笑)。

 少し焦ってきたランス。改めて空を仰げば‥‥‥あら‥‥星がちょっと隠れてきた??
■ランス To:ナミキ
 (げ、あんまり見えてないやんけ)
 ん、っていうか、わいは・・・星見るのん好きやから・・・

 すこぉし。冷や汗かきかき。
■ナミキ To:ランス
 ふぅん、そうなの。
 まあ、ただで見れるからいいんじゃない。

 ただで見られないって、あるのですかい(笑)。
■ナミキ To:ランス
 そういえば、今夜はずっとふたりっきりなのよね。

 見張りもしかり。寝る時もしかり。
■ランス To:ナミキ
 んー、そやなぁ・・・・
 ・・・・!!
 ふ、二人っきり・・・!!
 (こ、このシチュエーションって、まさか・・・いわゆる「でぇと」ってやつやんけ!)

 思わずナミキの顔をまじまじと見つめてしまうランスであったが‥‥何を今更(笑)。
 って。健全なデートですめばまーったく問題無いのでは?(笑)
■ナミキ To:ランス
 ……………。

 ランスの動揺を増幅させそうな。ナミキのちょっと意味ありげな沈黙(笑)。
■ランス To:ナミキ
(な、何か言わんと・・・)
 あ、あのなぁ・・・・ナミキ・・・・
 お前、歳いくつなんや?

 おいおいおい(笑)。レディーに年齢を聞くのはタブーだぜ♪
 しかし、そんな問いにナミキは、
■ナミキ To:ランス
 ふふっ……何歳だと思う?

 特に怒っている様子はないようだ。
■ランス To:ナミキ
 うーん・・・・じゅ、18?

 真面目に考えて出した答えも、
■ナミキ To:ランス
 失敬な!!

 鉄拳制裁が待っていた(笑)。
 十分避けれるスピードであるその拳も、
■ランス To:ナミキ
 ぐはっ!!
 いつつつ、いちいちどつかんでも・・(泣)

 どうやら。わざと食らっているらしい(苦笑)。
■ナミキ To:ランス
 でもなんで急に年なんか聞きたくなったの?

■ランス To:ナミキ
 んん、それはやな・・
 いや、責任を取ると言ったからには、相手の事知っとかなあかん思てな。

 先ほどのおちゃらけた様子から一転。大真面目な顔でナミキに言う。
 って‥‥責任を取るって‥‥?(笑)
■ナミキ To:ランス
 ……ふむ。
 で、本当に責任をとるようなこと、する気あるの?

■ランス To:ナミキ
 大有りやで!

 ひたすら真面目に答えてはいるが。
 「責任をとるようなこと」って一体‥‥(笑)。
■ナミキ To:ランス
 大有り……ねぇ。
 ちなみにさっきの答え。
 あたし、15歳。

 意気込むランスに、ナミキの冷静な回答(笑)。
■ランス To:ナミキ
 へぇ、15歳ねぇ・・・
 ・・・・
 ・・・・・・・
 !!!!!
 な、な、な、な、なにぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!??

 思いっきり驚くのパート2。
■ナミキ To:ランス
 どう?
 まだやる気大有り?

 動揺を抑えきれないランスに。妖しい微笑のナミキ嬢。
■ランス To:ナミキ
 ぢゅ、ぢゅうごって・・・・
 うーん、そりあ・・そのぉ〜

 動揺中、動揺中、動揺中‥‥(笑)
 こういう時って。女の子の方が強いのかしら?
■ナミキ To:ランス
 そりゃあ、その?

 微笑みながら、その先を促す。
■ランス(心の中)
 (ランスの親父の声で)
 『ランスよ・・・己も男なら・・・いつか、護るべきモノが必ず出来る筈や・・』

 悩むランスの心に、かつて父親より言われた言葉が響いている。
■ナミキ To:ランス
 ……???

■ランス To:ナミキ
 (親父・・・そうや・・・今がその時なんやな・・・わいは・・・わいは・・)
 ナミキ・・・家族なんかはどないしとんのや?

 少し冷静を取り戻し、真面目な目つきでナミキを見る。
■ナミキ To:ランス
 へっ!?

 ……な、なんでここで家族のことがでてくんのよ。


■ランス To:ナミキ
 そら、お前・・・15いうたら家族がおっても全然不思議やないやろ。 お前の事、心配してはらへんのか?

 あくまでも真摯に。ナミキの事を思って故の発言らしい。
■ナミキ To:ランス
 あいつらがあたしの心配しているわけないでしょ!!


■ナミキ To:ランス
 ……あ。
 べ、別に家族なんて関係ないでしょ。もうあたしだって冒険者なんだし。
 家族があたしの心配をしているなんてことはないわ。
 親子の縁は切ったしね……。
 ……ってなんでこんなこと話さなきゃなんないのよ。

 すこぉしではあるが、声のトーンが落ちてきている。
■ランス To:ナミキ
 何やて・・・?
 親子の縁を切った?

 むむっと、眉間にしわを寄せ、ナミキの目の前に。
■ナミキ To:ランス
 あぁ、もう!! そんなとはどうでもいいでしょ!!
 もう家族のことについては聞かないで。
 あたしにはもう、家族なんていないんだから……。
 ……つーか、それ聞きたかっただけなの?

 あまり触れられて欲しくない箇所のせいか、ナミキは少し不機嫌だ
■ランス To:ナミキ
 んな事いうから、お前をほっとかれへんのや・・

■ナミキ To:ランス
 ほうっておけないって……。
 なあにそれ。口説き文句のつもり?

■ランス To:ナミキ
 ・・・・
 わいのおふくろは・・・・
 わいがまだガキの頃に死んでしもうたんや。

 少しうつむき加減になるランス。
■ナミキ To:ランス
 そう……。
 ……。
 ほかに家族は?

 当たりを。沈黙がつつむ。
■ランス To:ナミキ
 兄弟はおらん。親父は、わいが15の時に離れ離れになって、それからは
 どこにおるかわからん・・・。

 ランスは夜空を見上げ、記憶を紡ぎ出すように話を続ける。
■ランス To:ナミキ
 わいはな、ガキの頃は・・・おふくろが生きてる頃は
 おふくろによくシバかれてたんや。親父がおるときは
 大丈夫やったんやけど、親父は一旦狩りに出たら中々帰って
 帰って来よれへんから、それはもう・・・エグかったで・・。
 一番エグかったんは・・そう、あれはわいの10の誕生日やった。
 おふくろに「お前なんか生まん方がよかった」って言われてなぁ。
 自暴自棄になったわいはその日の夜・・・・・
 ・・・・・
 ・・・・・
 ・・・・・
 ・・・・・
 ・・・・・
 その日の夜、わいは自分の家に・・・火ぃつけたんや・・・。

 ランスはその言葉を、絞り出すような声ではなし、項垂れる。
■ナミキ To:ランス
 !!……。
 …………。

 いつもはポーカーフェイスでキめてるナミキ嬢も。この告白には流石に動揺を隠せないようだ。
■ナミキ To:ランス
 ……何で……何で、そんなことあたしに話すのよ。
 あんたも思い出すのつらいんでしょ?
 そんなに無理して……。

■ランス To:ナミキ
 ふ・・・わいは・・わいは、この事だけは忘れる訳にはいかへんのや。
 わいは・・・わいの犯した罪を償わなあかんからな・・・・。
 ・・・・
 ・・・
 ・・

■ナミキ To:ランス
 ランス……。

 しばらく沈黙した後、ランスは再び口を開いた。
■ランス To:ナミキ
 ・・・それで、わいが着けた火は、あっという間に燃え広がったんやけど
 わいは逃げる気は全然あらへんかった。
 この耳の事でよく苛められてたし、おふくろにさえ見捨てたられたんや。
 もう自分の事なんてどうでもええ・・そう思とった。
 段々と息が苦しくなってきて、目も段々霞んできとた時や・・・
 誰かが燃え盛る部屋の扉を破って、倒れてるわいを抱き上げた。 消えかかる意識の底でわいが見た、その誰かの顔は・・・
 それは、おふくろやったんや。

■ナミキ To:ランス
 ……。

 顔を上げ、じっとナミキを見るランスの視線に、言葉が詰まるナミキ。
■ランス To:ナミキ
 それが、わいが最後に見たおふくろの顔やった。
 なんだかんだ言うて、おふくろはわいを助けてくれたんや・・・
 家族の絆って、言葉なんかで表すことなんか無理やけど・・そうそう
 簡単に切れるもんやないんやないし、大切にせなあかんもんやとわいは思てる。
 ・
 ・
 ・
 ・
 わいは自分の大切な人に・・・同じような思いをさせたくない。

■ナミキ To:ランス
 ……大切な人ってあたしのこと?

■ランス To:ナミキ
 ・・・おかしいか?

■ナミキ To:ランス
 ……おかしいわよ。
 なんであたしなんかが大切な人になるのよ。
 まだ会ってからそんなにたってないのに。
 なんでよ。

 冷静を保とうとするが、少しの動揺は隠せないようだ。
■ランス To:ナミキ
 言うたやないけ・・・・最初見た時からほっとかれへん
 って感じたんやって。 ・・・・・・ その、つまりやなぁ
 惚れるのに時間なんて関係あらへんやろ。

 最初の一歩からすでに。
 ナミキの虜になっていたらしい。
■ナミキ To:ランス
 ……なるほど、ね……。
 あんたの言い分はわかったわ。
 でも、ちょっと待って。

 ランスがいってくれたことは正直うれしい。
 ……あたしもあんたのことは嫌いじゃないわ。
 でもね、あんたはあたしのことをまだよく知らないでしょ?
 逆にあたしもあんたのことはこの冒険内のことしか知らない。

 だから……そう、しばらく一緒に冒険を続けてみない?
 そのなかであたしのことが嫌になったら、さっきのあんたの言葉なかったことにしても構わない。
 ……むしろ、その可能性の方が高いからね。
 さっきの話の続きは、もし一緒に冒険をしていって、お互いを認め合うことができてからにしない?


■ランス To:ナミキ
 わいも最初からいきなりとかいうのは考えとらへんよって
 それはそれで別に構へんよ。せやけど、これからもずっと
 お前を護ったるさかい、それだけは覚えといてんか。

■ナミキ To:ランス
 了解。頼りにしてるわよ? ランス君。

 それにしてもあんたも物好きよねぇ、あたしなんかに。
 挑発したのはこっちだけど……。
 いきなりの告白。ちょっとびっくりしちゃったわよ。


■ランス To:ナミキ
 物好きって、人の事いえるんかいな(笑)
 わいも、今日ここまで言うてしまうことになるとは
 思てなかったんやけどな
 
 
 ・・・・
 さて、そろそろ見回りの続きでもやろか。

 少しさっぱりした顔で告げるランス。
■ナミキ To:ランス
 そういえば見回りしてたんだっけ。忘れてた。
 じゃ、頑張って見回りするとしましょーか。

 お願い。見回り忘れないで〜〜☆
■ランス To:ナミキ
 ほな、いこか・・・

 何事もなかったかのように見回りを再開するランスとナミキ。
 しかし、その二人の距離は心なしか‥‥縮まっているようだ♪

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 GM : shuu
 mail: shuu@ichinoseki.ac.jp