村長の家よりてくてくあるいてしばらくし、少し森に差し掛かった頃に狩人の小屋らしき建物が見えてきた。
　こぢんまりとしたその小屋には煙突が１本あり、何か独特の物を煮ている風な臭いが、『小屋に誰かいるかも？』といった雰囲気を醸し出している。
　小屋の大きさはさほど大きなものではなく、ここに住んでいる‥‥というよりも、準備などを整える程度の小屋であると推測される。
　村から歩いていった側には窓らしきものはなく、戸口が一つあるだけである。

　ちなみにゴブリンは？と言えば、腹が減っているのかずーるずーると引きずられているばかりである。

　近づいていくと、小屋からヒゲ面の若い(?)男がのっそりと現れた

　と、ざっと皆の紹介をすませようとすると‥‥

　と、ランスの発言を途中で遮り、小屋の中へと入っていきました。
　‥‥ほんの２分ばかりして。小屋の中から三人の男が現れました。
　最初にでてきたのは体格が良いヒゲ面男で、先ほど冒険者に対して応答した男です。あとの二人は少し小太りのぼさぼさ髪の男、中肉中背のどこにも特徴らしきものがないただの男がでてきました。

　あわただしく紹介を終えます。
　‥‥村長といい、この狩人といい。この村の人は少しせっかち？

　「それなり」も謎だが、「どの程度」かも謎だったりする。

　ほわわん、とちょっと小太りな男が言う。
　どっちもどっち、ちょっとズレてる。　しかし、エコー。今にも生命尽き果てそうなゴブリンの頭をぽんぽん♪と軽く叩きながら、

　あまりに無邪気なエコーな発言に、ちょっと引き気味狩人三人組。

　きっぱりと。レイン節。

　エコー、新たなる発見！　か？

　村長の依頼で着ているであろう冒険者が、早速「変わり者です」と挨拶した件について。ファンはコメントを控えたようだ。

　少し。拗ねたようにエコーから視線をそらす。
　怒っている風にも見えるが。実は照れた行動かもしれない。

　話題をそらすためかゴブリンを指差し、

　「たまに」なのか「よく」なのか。
　言葉って難しい。

　そりゃコボルトだって。
　今連れてきているのは、

　横取りされたことから、ちょっとぷんすか滑らか口調。

　思っても口に出さない。

　いや、そーゆー事じゃなくって(^^;

　とにかく。まだ人に関する被害はなさそうです。

　と。ここで少し言葉を濁します。

　その言葉に、すこし表情が曇ります。

　なにやら彼らなりの理由があるみたいです。

　地図に関しては。これがぎりぎりの妥協らしい。

　ここで。押し黙っていたランスが不意に口を開く。

　なんか。「意外！」な反応です。

　ぎくっ。たら〜〜‥‥‥‥と。
　少し汗が流れる三人組。

　と、三人ひそひそ相談中。

　まぁ、それは行って見て確認‥‥かな？

　目印は「猫」だそうで。

　だからゴブリンとコボルトはわんこじゃないってば。
　そんなこと言うと、わんこが可哀想だよ〜〜(;;)
　‥‥‥じゃなくって。
　どうやらエコーはアンリが動物大好き！だと思っているらしい。
　GMとしては。あながち間違いではないんじゃないかなーとか思ったり。

　さて、どうしよう？

　容赦なく。ぐいぐいと縄を引っ張っていく一行であった‥‥。