SW-PBM #072 汎用ヒト型演劇人形 |
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奥に続く通路を抜けると、広い部屋に出た。壁は剥き出しの煉瓦積み。作業台や材料置き場、工具類が所狭しと置かれていたが、整理整頓はされていた。
一番奥の壁に、馬車が通れそうな程大きな穴が見える。
穴の向こうは裏路地らしい。
■マーク To:ALL |
ここだ。ここに壱号を固定していたんだ。 |
一際大きい作業台を指して説明。
作業台の上に残されたのは、欠けた敷板や留め金具。
周囲の床に、細かい木屑や金具が散乱していた。
■フィアルラ To:ひとり言 |
ここでお人形を作ってて、あっちの穴から人が入ってきて盗んでいった、と……。 |
■フェリオ To:独り言 |
しかし……でかい穴だなぁ……。 こんな大穴開けて気付かれずにとはね……。 |
崩れているのは煉瓦2個分の厚みを持った壁面。
■ヴィトリス To:フェリオ? |
いやいや、全く、その…あれですね〜。 |
と言いながらさり気に穴および周辺を観察。
■ルリィ |
んー。いったい、どんな風に壊されたんでしょうねぇ…。 |
ルリィも穴に近寄る。
■ラヴィ |
裏路地から侵入してきたわけね・・・。 |
穴の向こうに出て、周囲を見回すラヴィ。
見た所、荷馬車が通り抜けるには狭過ぎる道幅である。
調べた所、煉瓦表面には何かが擦れた擦過傷が残っていた。
崩れ具合から考えると、室内から路地裏方向に強く押し出されたらしい。
■ルリィ To:独り言 |
あれ? どうして室内側から崩れてるんでしょう? …となると犯人は外からじゃなくて……。 |
フィアは、作業台周辺から穴の周りまでを調べた。
■フィアルラ To:ひとり言 |
あ……なんだろ、これ? |
作業台の脇に落ちていた物に気が付く。
スポンジ屑が付いたケーキの敷紙が1枚。
拾ってじーっと眺める。
"PB"と銘が入っていた。
■フェリオ To:フィア |
ん? なんかあったんか? |
■フィアルラ To:ひとり言 |
これ……『Princess Bakery』さんのだ……。なんでこんな所に……?? |
■ラヴィ |
(店名まで言い当てるとは・・・やるわね(w) |
ルビーが鼻を近づけたかと思うと、ぺろぺろとやりだす。
■フィアルラ To:ルビー |
ルビー、めっ。汚いかもしれないでしょお? おなかが空いてるなら後で買ってあげますから。 |
■ルビー To:フィアルラ |
みぅ。 |
■ルリィ To:フィアルラ |
『Princess Bakery』って……銀の網亭近くの、あのパン屋さん…? あそこのケーキって美味しいですよね〜v |
■フィアルラ To:マーク |
マークさん、ここでケーキ食べたりとかしましたか? |
■マーク To:フィアルラ |
いや。そういう事は前の部屋か2階でしか。 ここ最近食べた憶えも無い。彼女か? |
■フィアルラ To:マーク |
え? 私、ここでケーキなんて食べてませんケド? |
ボケてみる。
■フェリオ To:フィア |
ラヴィじゃないのか? |
ボケで返してみる。
■ラヴィ To:フェリオ |
なわけないでしょ・・・。 v(・o*)\(-_-)ぺち |
いやいや突っ込んでおく(笑
■ルリィ To:フィアルラ |
フィアルラさん、違いますってば。 彼女っていうのは、きっとマークさんの彼女のことですよ(謎笑) |
ボケかわざとかは微妙なトコロ。
■マーク To:ALL |
一人、女性の職人が居るんだ。 |
■フィアルラ To:マーク |
あ……あは、ははは、は(ぽりぽり)。 えっと、その職人さんっていうのは? |
■マーク To:フィアルラ |
エアリィという名で、今朝私を起こして……。 |
バタン。
タッタッ タッタッ、タ。
扉の開く音に続いて、こちらに駆けて来る足音が響く。
姿を見せたのは、短い髪の20代女性。
■マーク To:ALL |
彼女だ。 |
慌てた様子の彼女。
■エアリィ To:ALL |
人形を載せた馬車です〜。目撃談を聞きました〜。大変です、所長〜。 |
■フィアルラ To:エアリィ |
えっ? どんな話ですか? |
■フェリオ To:エアリィ |
(おお、、こんな工房に若い女の子がいたとわ!!) |
別の意味で興味深々な奴一匹。
■エアリィ To:マーク |
……こちらの方々は〜? |
■マーク To:エアリィ |
人形奪還を引き請けてくれる冒険者の人達だ。 |
■エアリィ To:ALL |
白猫さんも居るんですね〜。 わ〜。 |
■フィアルラ To:エアリィ |
ルビーって言うんです♪ 可愛いでしょ? |
■ルビー To:エアリィ |
みぃ〜。 |
■エアリィ To:フィア&ルビー |
欲しい〜。 自分も〜。 |
■フェリオ To:エアリィ |
始めまして、お嬢さん。 俺はフェリオ、よろしくな。 |
フェリオの格好を見て、
■エアリィ To:フェリオ |
虹色マント〜。 素敵〜。 |
■ヴィトリス |
(素敵…なのかな???) |
■フェリオ To:エアリィ |
人形について詳しい話をそこらの喫茶店の中で二人で……。 |
とりあえずいつものとおり。
■フィアルラ To:フェリオ |
む〜……。 |
そっとフェリオの後ろによって、お尻をつねる。
■フェリオ To:フィア |
あいてっ! じょ、冗談だってば……。 |
エアリィが聞いた話によると、布が掛けられた大きな荷物を載せた荷馬車が、商業地域に停まっていたという。
更に、それは丁度壱号くらいの大きさで人型に見えたらしい。
■フェリオ To:エアリィ |
怪しいな……。 でも布がかぶせられてたんじゃ特定は出来ないしな。 商業地域のどの辺に止まってたのかな? 誰かの店の側とかそういうのわかんない? |
■エアリィ To:フェリオ |
赤い石の建物の横だったと〜。 聞いたのは〜。 |
■ラヴィ To:マーク |
赤い石の建物ね・・・どこか判ります? |
■マーク To:ラヴィ |
MAD研究所、か? |
■ルリィ To:ALL |
大きな手がかりとはいえ……それがおとりの可能性もありますけど、ね。 えっと、その話って誰から聞いたんです? |
■エアリィ To:ルリィ |
衛視の〜。 女の人〜。 |
■ラヴィ To:エアリィ |
・・・・どんな人? 名前はなんていうのかしら? |
■エアリィ To:ラヴィ |
聞いてないの、お名前〜。 背はこの子くらい〜。 |
フィアが基準に選ばれる。約156cm。
■エアリィ To:ラヴィ |
聞いたことの無い歌を歌ってて〜。金色の髪で〜。 |
少し息継ぎ。
■エアリィ To:ラヴィ |
それでその人、何処か体調悪いのかも〜。 |
■ルリィ To:独り言 |
聞いたことのない歌、って……西方の言葉かな?'-') |
■フィアルラ To:ALL |
体調が悪い? ……何かあるんでしょうか。 |
■ラヴィ To:エアリィ |
どうして体調が悪いと思ったの? |
■エアリィ To:ラヴィ |
聞いてたの〜。 「体調良いですか〜」 って〜。 一緒に居た人が〜。 |
■チーゼル |
…ん〜…体調悪い…か。 悪そうな人に「体調良いですか」って聞き方は、あまりしないような…。 |
■マーク To:ALL |
急いで行けば、取り戻せるかも知れない。 エアリィ、この人達と先に行ってくれないか? |
■エアリィ To:ALL |
任せて下さい〜。 商業地域への近道なら〜。 はい〜。 |
■フィアルラ To:ALL |
あ、私はちょっと盗賊ギルドの方に行って情報を集めてみようと思うので、そちらは皆さんにお任せします。 時間も限られてますし、手分けした方がいろいろできますからね。 |
■エアリィ To:フィアルラ |
猫さんは一緒に来ないんですか〜。 |
■ヴィトリス To:ALL |
え〜と……じゃ、僕もこの鍋届けにちょっとマーファ神殿に先行って来ていいですかね? |
■ルリィ To:ヴィトリス |
あ、じゃあ鍋は宜しくお願いしますね(^-^) |
■ラヴィ To:ALL |
そーね、手分けして行きましょう。 |
■エアリィ To:ALL |
では、出発〜。 |
■ルリィ To:エアリィ |
その前に――ちょっと聞かせてください。 あの…エアリィさん、この場所でケーキ食べました? |
■エアリィ To:マーク |
あったの〜? ケーキ〜。 |
非難の目でマークを見るエアリィ。
食べて無さそうである。
■ラヴィ To:フィア |
あら・・・じゃ、やっぱりフィアが・・・。 |
■フィアルラ To:ラヴィ |
食べてませんよぉ。 キャンディは口にしてましたけど……。 |
カラメラの袋を見せる。
ラヴィにもおすそ分け。
■ラヴィ To:フィアルラ |
あ、アリガト・・・。 |
とりあえず受け取るが口にする気はないらしい。
■フェリオ To:エアリィ&マーク |
ん? エアリィちゃんが食べたんじゃない? マークさん、他にケーキ食べそうな人います? ここで。 他の工員とか知り合いとか……。 もし誰の物でもないとしたら……犯人の物って事ないかな? |
■マーク To:フェリオ |
他に出入りしたと言えば、職人のダントンと学院のニノアさんの2人だけだが。 2人共、食べながら仕事はしない。──はずだ。 |
■ルリィ To:独り言 |
ニノアさん…? へぇ〜。あの人もこの人形作成に関わっていたんですか.。o〇 |
名前を師匠から聞いた事があった。
魔術の塔に研究室を持っているとか。
■フェリオ To:マーク |
ふんふん……だとするとこのケーキの出所、謎ですよね。 犯人が残した可能性もあるんじゃないかな……やっぱ。 |
■マーク To:独り言 |
犯人からの挑戦状か? |
■フェリオ To:マーク |
何よりここの壁、内側から壊されてるみたいだし。 外から叩いて破片が外に広がるってことはないしね。 でもそうすると犯人は路地裏じゃなくて別の所から入ってきて、 そして機械に乗るか運ぶかしたんだろうけど……何処から入ったんだろ? 犯人が侵入した場所って分かりませんか? 何処かの扉の鍵が外れてた、とかでもいーんですけど。 この大穴は逃走経路ではあるけど侵入経路ではないと思う。 |
■マーク To:フェリオ |
謎だな。戸締りは常日頃心掛けている。 |
■エアリィ To:マーク |
表の扉、開いてましたよ〜。 今朝は〜。 |
無言のマーク。
■フェリオ To:エアリィ&マーク&ルリィ |
んじゃそっからかな……。 ま、今は馬車の事とか時間ないんでとりあえずそっちからいこうか。 俺は……ちょっとケーキ屋さん?行ってくるわ。 えーと、フィ……じゃなくてルリィ、案内してくれねえか? 場所しらねえんだよな、俺。 後フィア、それ貸してな。 |
フィアの持ってる敷紙貰う。
■フィアルラ To:フェリオ |
あ、はい。 |
■ルリィ To:フェリオ |
はい、解りました(^-^) 同行者がフィアルラさんじゃなくて申し訳ありませんけど(苦笑) |
■フェリオ To:ルリィ |
ああ……いや別に不満な訳じゃないんだけどな。 ただまだルリィの事よく知らないし? って訳で聞きこみついでにその店でケーキでも買って 二人で御互いの事を話そうか、、。 食べるなら奢るよ。 |
さりげなく食べ物で釣る。
■ルリィ To:フェリオ |
…えっと……(しばし宙を見上げ) はい。有難うございます(にこっ) |
釣られてみたり。
■フィアルラ To:フェリオ |
フェ〜リオ、さん? 私も欲しいなぁ♪ 帰りに買って来て貰えます? ルビーの分も合わせて、2ピースで良いですから。 |
話し方にちょい、トゲがあるカモ。
■フェリオ To:フィア |
え゛……あ、いや……。 ……はい、分かりました、ごめんなさい(TwT |
■フィアルラ To:フェリオ |
??? なんで謝るんですか? それじゃこれ、お金です。折角だからみんなの分も一緒に買ってきてくださいね。 |
100ガメルほど預ける。
■フェリオ To:フィア |
ああ、いや良いよ。 前の仕事で結構儲かったしさ、奢るよ、みんなにね、みんなに。 |
■ルリィ To:フェリオ |
…あ、っと。 フェリオさん、そのケーキの敷紙ちょっと私に見せてくれます? |
敷紙を手に取り、スポンジ屑からケーキの種類を読み取る。
付着した粗目砂糖。
ほのかなバニラと、合わさったレモンの香り。
木目細かな桜色のスポンジ。
■ルリィ To:独り言 |
こ、これは……っ!! あの幻のケーキ、『春の初恋』!? 私もまだ食べたことありませんのに…っ。 でもこれが報酬なら、誰だか分かりませんが…その方が悪人さんに荷担したのも頷けますね…。 |
なにやら深〜く納得している。
■フェリオ To:ルリィ |
……よ、良くわかんねーけどなんか凄いケーキなんだな。 なら聞きに行けば分かるかも? っと、そろそろ出よか。 |
何やら引き気味。
■ルリィ To:フェリオ |
はぅ…いえ、その……(^-^;; (ちょ、ちょっと興奮しすぎましたね…(汗)) |
そんなフェリオの様子を見て、少し焦る。
■ルリィ To:フェリオ>ALL |
そ、そうですね。行きましょうかっ(^-^;; あ。集合場所は銀の網亭でいいですよね? |
■フィアルラ To:ALL |
はぁい、分かりましたぁ。 |
■ヴィトリス To:ALL |
そうですね。お待ちしてます。 |
自分が遅れることは考えてない。
■チーゼル To:ALL |
あ、んと、了解です。 時間、どのくらいかかるかちょっと見当付かないですけど。 |
■ラヴィ To:ALL |
みんな寄り道しないようにね。 特にフェリオ君。ルリィちゃんと二人きりだからって変なとこいっちゃダメよ? |
■フェリオ To:ラヴィ |
いやぁ、それはルリィしだ……げふげふ……。 そんな事する訳ねえって、大丈夫だよ! という訳で行って来るぜ、さー行こうすぐ行こう。 |
ルリィを引っ掴んで逃げる様に出発〜
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