SW-PBM #072 汎用ヒト型演劇人形 |
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茜屋の店先には張り紙が無数に張られていた。
「鍋、釜、薬缶修理」
「武器のお手入れ、装飾承ります」
「特注品製作依頼歓迎、納期応相談」
「子ネコ譲ります」
「借金のご相談はベイン商会までどうぞ」
「冒険者募集」
他、etc.
店の扉には営業中の札が掛かっている。
■ラヴィ To:ALL |
・・・・・ま、深くは追求しないとして さっさとこの荷物引き取ってもらいましょう。 |
扉を開けて中へ。
■ルリィ To:ALL |
にしても、本当にたくさんの張り紙ですね…。 いったい何のお仕事なんでしょう?? |
首を捻りつつも、ラヴィの後に続く。
■フィアルラ To:ひとり言 |
(仔猫譲ります、か……ネコ……) 欲しいなぁ……可愛いかなぁ……。 |
指くわえながら張り紙をじっと見てる(笑)
薄暗い店内には、様々な物が乱雑に置かれていた。
多くは武器──と思われる物であったが、用途が判らない物も多い。
長さ3m、長径1mはある巨大な棍棒。
細かい部品で複雑に作られた、小型のクロスボウ。
鉄板で出来た、人が入れそうな箱。
小動物を中に入れる鉄籠。
金具やベルトで接ぎ合わされた皮袋。
他、etc.
その中に、2人の男が居た。
1人は入口脇の机で居眠りを。もう1人は奥の鍛冶場で仕事をしている。
■フィアルラ To:店員 |
すいません、表のこの張り紙……『仔ネコ差し上げます』って書いてあるものなんですケド。 まだ貰い手がいない様でしたら、私が引き取りたいのでお話を聞かせて欲しいんですけれど。 |
既にここに来た目的を見失っている(爆)
■ルリィ To:フィアルラ |
…フィアルラさ〜ん、そおいうのは用件が終わった後に…(^-^;; |
■店員 |
んぁ? |
フィアの声に顔を起こす男。
眼鏡を掛け、背の割に痩せた男。歳は20代後半に見える。
■店員 To:全員 |
ああ、いらっしゃい。 引き取りの方ですか。……何を注文されてました? |
男は、立ち上がろうとして不意に動きを止めた。
見ると、その膝の上に白い仔猫が載っている。
──邪魔なので、机の上に移動。
■フィアルラ To:店員&ネコ |
わ……可愛いいぃ〜☆ あのっ、あのぉ、張り紙の仔ネコってこのコなんですか? もし、まだ引き取り手が決まってないんでしたら是非譲って欲しいんですけれどぉ。 |
言いつつも目は猫に(かなり興奮気味)。
もう貰ったつもりだったりする(を)
■ラヴィ To:フィア |
へ?ふぃ、フィア?? |
フィアの突然の凶行にとまどうラヴィ(笑)
■店員 To:フィアルラ |
張り紙の。譲る、と。 (仔猫とフィアを交互に見て) 成る程。 お嬢さんは運がいい。こいつは最後の一匹なんですよ。 もう少し来るのが遅ければ恐らく一生入手は困難。 では、どうぞ。 |
机の上の仔猫を、フィアの方にころんと転がす。
■仔猫 |
みぅ。 |
よく見ると、仔猫の瞳の色は真紅であった。
■フィアルラ To:店員 |
このコ、貰っていいんですね? ありがとうございますぅ。 |
ネコを抱き上げる。
■フィアルラ To:ネコ |
やぁん、可愛い〜(すりすり)。今日から私がママだよ〜。 |
■チーゼル To:フィアルラ |
…あの…ぉ …フィアルラ…さん? |
フィアルラから・・・正確には猫から微妙に距離を取りつつ(笑)
■ルリィ To:ネコ>フィアルラ |
かわいい〜(^-^) フィアルラさん、後から私にも抱かせてくださいv |
ネコの可愛さに完敗した者、1人追加(笑)
■フィアルラ To:店員 |
えっとぉ、名前とかは決まってるんでしょうか? |
■店員 To:フィアルラ |
ん〜、仮にルビーと呼んではいたけど。 |
■フィアルラ To:ルビー |
ルビー……綺麗な名前ですね。 よろしくね、ルビー♪ |
■ラヴィ To:フィア |
お〜い、フィアさ〜ん^^; |
■フィアルラ To:店員 |
そだ、ネコ戴きに来たのが用事じゃなかったんだ。 えっと、銀の網亭から預かり物があるんですけど。 |
■店員 To:フィアルラ&ALL |
その、袋の事かな? |
■フィアルラ To:店員 |
はい。全部で6袋……。 |
■ラヴィ |
あぁ、やっとこの荷物から開放される・・・(嬉泣 |
袋の中身を確認しつつ。
■店員 To:独り言? |
これは、リンガストンの片隅でしか採れない希少な石でね。 これを材料に加えた武器は価値が高まるんだ。 思ったより早く届いたなぁ。 |
感激の様子。
■ラヴィ To:店員 |
武器は価値じゃなくて使いやすさだと思うけど・・・。 予算があれば一振り打ってもいいわね。 |
■店員 To:ラヴィ |
使い難いよ、これで作った物は。 重くて脆いんだ。 でも、独自の光沢が出てね。重量感もあるし、錆びにくくもなる。 |
そういう品を欲しがる客も居ると云う。
■ラヴィ To:店員 |
あら、残念。 |
■チーゼル To:店員 |
んと、まぁ、重量感はちゃんとあった方がいいですしね…。 …でも、どうなんだろうな… ん〜…機会あったら、ちょっと、軽く振らせてみてもらえますか? |
■店員 To:チーゼル |
注文を請けて、これから作る所だから……。 ああ、確かロックさんの武器屋に行けば一振りは在庫があるよ。 |
■店員 To:ALL |
ところで君達、この用事が済んだら暇になるのかな? |
■フィアルラ To:店員 |
あう……何かご用件でも(汗) 実は私たち、他にお仕事を受けに行く途中でして……。 |
聞くだけは聞いてみよう、な感じ。
■店員 To:フィアルラ |
途中でマーファ神殿の近くを通らないかい? 軽い物を1つ、運んでくれれば助かるな。 |
■ルリィ To:店員 |
(また頼みごと…。まぁ『2度あることは3度ある』って、ことわざにもありますけどね(苦笑)) えっと。それは至急のもの、でしょうか? |
■店員 To:ルリィ |
昼までには。いや、11時頃で無いと困るかな? まだ9時前だからゆっくりでいいよ。 |
■フェリオ To:店員 |
マーファ神殿に軽い物……武器屋から? 物が何なのか聞きたいな〜。 軽くて柔らかい捨て子とかじゃないよな……。 |
■店員 To:フェリオ |
危ない物では無いよ(^^; ちょっと待っててくれ。そこに置いてあるんだ。 |
一旦席を外して、すぐ戻って来る。
奥の棚から持って来たのは、一つの鍋。
浅過ぎず、そして深過ぎない絶妙の深さ。銀光を放つ薄手の鉄板は柔らかな曲線を描き、持ち易い取っ手が2つ、対称に付いている。
何よりも特徴的なのは側面に刻まれたマーファの聖印。
■ヴィトリス |
(へ〜、なかなか使い良さげな……。 しかし、わざわざ鍋に聖印刻まなくっても…) |
■ラヴィ To:ヴィトリス |
なんだか嬉しそうね、ヴィトリス。 ・・・鍋持ってく? |
■ヴィトリス To:ラヴィ&ALL |
そうですね。鍋ぐらいでしたら喜んで持たしてもらいますよ。 |
手にもって感触を確かめる。
■店員 To:ALL |
これを、神殿宿舎の厨房に。 お願い出来るかな? |
■フィアルラ To:店員 |
う〜ん……分かりました、お引き受けします(いざとなったら分かれて行動すればいいんだし)。 お昼前までにお鍋を届ける……。これは、『お料理に使います』って言うことでしょうか?(笑) |
■店員 To:フィア |
他の使い方は止めて欲しいよ(笑) |
■ヴィトリス |
(ごもっとも……) |
■チーゼル |
…ぇ… …ぁ、そっか。 ここにあるんだからてっきり武器に使ったのかと思った…。 |
■ルリィ To:チーゼル |
お鍋の武器仕様って…(^-^;; |
鍋で棍棒みたいに相手を叩く?
それとも一撃必殺手料理を作って、それで相手にダメージを与える?
……なにやらいろいろ想像してみるルリィだった(笑)
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