SW-PBM #071
四大魔術師の館

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他の冒険者パーティ達と別れ、ガタリの先導で彼の研究室に移動した。
デリダの研究室と違って、整理整頓がキッチリされた、まさに研究室といった趣の部屋だ。入り口の扉以外の壁面は、所狭しと羊皮紙の束ねたものや魔法のアイテムが並べられている。
■ガタリ To:ALL
さて、デリダの転送失敗から君達を危ない目にあわせたことを、まずはお詫びしよう。

ガタリはなにやら呪文を唱えると、部屋の中央に大きな机と椅子が煙とともに現れた。その上には、人数分のお茶の準備ができている。
■ガタリ To:ALL
君達の時代の食器に合わせてみたが、ぜひワシら古代王国時代のお茶を飲んで楽しんでもらいたいな。そうしながら、君達の質問にできうる範囲でお応えしよう。

■ランバート To:ガダリ
ありがとうございます。
そう言えば、先ほどあなたの研究は「時間の保存」とか言われていたと思いますが、どういった研究なのでしょうか?

と聞きながら、お茶をすする。
■ガタリ To:ランバート
うむ。詳細になると難しい話なのだが、非常になじみのある話じゃな。人間、誰しも一度は不老不死に思い至る時があるじゃろ。それと、「無限」という単語にもな。ワシは、こういう概念が本当に存在しているのか、ということを考えておるのじゃ。

と聞きながら、ガタリも茶をすする。干からびた肉体に潤いが必要だとは思えないのだが。
■ガタリ To:ランバート
そこで、まずは物質の保存ができるかどうかの実験から始めたのじゃ。今飲んでいるお茶は、お主らの言うところの古代王国時代のお茶を冷却して乾燥させたものを粉末にして保存してみたのだがね。なかなかの味じゃろう?

■ギャスパー To:ガタリ
変わった香りだけど、結構行けるぜ。

■ランバート To:ガタリ
うーむ。まったりとして、渋くもなく、お<茶>の味が<ちゃー>んと保存されている一品ですな。
この乾燥保存のお茶を、少し頂いても良いですか?

■ガタリ To:ランバート
分けてやってもいいのだが、これを元の茶葉に戻すにはちょっとしたコツがあってな。誰でも何処でもおいしいお茶というわけにはいかんのだ。すまないのう。

とはいえ、茶葉だけなら分けてくれるようだ。
■ランバート To:ガタリ
ありがとうございます。
好奇心旺盛な依頼人ですので、元の茶葉に戻して飲めるかどうかは、この際問題では無いようです(^^;;

■アシスト To:ガタリ
それで、研究はどのくらいまで進んでるの?オレは「無限」っていうものは存在しないと思うんだけど。
限界はないように見えても、どこかに終わりが存在するんじゃないかな?。

■ガタリ To:アシスト
では、おぬしは何故「無限」という言葉を知っておるのかな?概念があるのなら、その正体を見極めたいのじゃ。幸いにして、ワシらの存在そのものが「無限」みたいなもんじゃからな。

■ランバート To:ガダリ
あなた達4人の関係はどういった関係なのでしょうか?
親戚関係とは思えないのですが、魔法の研究仲間なのですか?
いや、なんでドゥルーズさんのような性格のかなり異なる人と、同じ建物の中で生活(?)しているのかなぁ、と思いまして。
この建物は、昔の共同仕事場兼共同住宅みたいなものなのでしょうか?

■ガタリ To:ランバート
ただの友達じゃよ。ドゥルーズも昔は、意固地ではなかったのじゃがね。アヤツが離れを占拠して、交流を最小限に留めた理由は詳しくはわからんよ。もっとも、お互いに詮索しないのも、我々の取り決めじゃったからな。

■ランバート To:ガタリ
なるほど。
そういえば、ここの建物の構造はこれで良いんでしょうか?
デリダさんに、自動マッピング地図を貰ったんですけど・・・

そう言って、マップを確認して貰う。
■ガタリ To:ランバート
ほうほう、よくできとるわい。早めに普通の羊皮紙に移しておくことをお薦めするよ。
しかし、あれだな。ドゥルーズの住んでいる区画の情報がないの。あやつめ、勝手に増改築しておるらしいで、ワシも今どうなっておるか知らないのじゃ。

■ランバート To:ガタリ
しょうがないですね。
とりあえず「ドゥルーズさんの居住区は勝手に増改築しているために、判別不能」とメモしておきましょう。
「変人注意!」も書いておいた方がいいかな?(^^;;;

そう言いながらランバートは、手持ちの羊皮紙に自動マップに描かれた地図を写しはじめる。
■ギャスパー to:ガタリ
あ。そういやぁ、精霊との戦いのときに、役に立つ助言をアリガトよ。
例を言うのを忘れていたぜ。

それはそうと…。この地図の中で、あんたらの住まいや研究に使っていて、他人には入ってほしくない部屋はあるかい?
ダンジョンの中を調べてこいって依頼を受けたんだけど、まだ住人がいるとなりゃ、そこには入らないよう伝えておくけど。


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シナリオ編集:倉沢真琴 kushida@terra.dti.ne.jp