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SW-PBM #071 四大魔術師の館 |
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宿屋で耳栓を無事（？）手に入れ、準備万端でジャンク屋の軒先をのぞく冒険者たち。店先には、見るからにゴミとしか思えないものばかり並んでいる。
たとえば、少し薄汚れた安楽椅子（のようなもの）、ちょっと曇った姿見（のようなもの）、ずいぶん古そうな燭台（のようなもの）。
そして、店内からは「名もなき狂気の神」にささげられているような騒音が聞こえてくる。そこには、ギターをかき鳴らす男がいた。
| ■ジャンク屋 To:ALL |
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よぉ、なんか見たことがある顔がいるぜ。客ぢゃねーな。 あんたらか、依頼書みてやってきた後輩どもは。 |
ギター（？）の演奏を止めることなく、店主と思われる男は声をかけた。
| ■アルティア To:ジャンク屋 |
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あーあーあー、えーとーあーなーたーがーじゃんくやさんでーすーねー。 いーらーいーしょーみーてーきーまーしーたー。 |
| ■ジャンク屋 To:アルティア |
| ふぅん、イカした後輩ができたもんだ。俺様に挑んでくるとはね。 |
| ■カルソニック To:ジャンク屋 |
| 『イカれ』てるの間違いやないか、おっさん。 |
| ■ランバート To:カルソニック |
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・・・なるほど。＜イカ＞れると、＜イカ＞すをかけている訳ですね。 やはり、人間の駄洒落は奥が深い。 |
耳栓をしていてもしっかり駄洒落は聞き分けるランバートであった(笑)
| ■アルティア To:ジャンク屋 |
| えへへ、それほどでも〜(´▽｀)。 |
| ■ギャスパー To：ジャンク屋 |
| へぇ、あんたも冒険者上がりなのかい? |
| ■ジャンク屋 To:ギャスパー |
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あん？おやじさんは何も言わなかったのかい？ ちょっと前まで、あそこの店に出入りしてたんだぜ。 |
ちょっと拍子抜けしたような顔をするジャンク屋。
| ■えでん |
| にゃー。にゃー。にゃー。確かに聞こえない。 |
| ■ジャンク屋 To:アルティア |
| まっ、いいや。じゃ、さっそく潜ってくれ。 |
すると「えーと、地図はどこに行ったかな？」とごそごそ探している様子だ。
| ■ジャンク屋 To:ALL |
| まっ、いいや。ダンジョンの地図がどっかにいっちまったが、場所はだいたい覚えてるし。今回のお仕事は、そこに潜って、奥に何があるか見てきてくれればいいよ。 |
| ■アルティア To:ジャンク屋 |
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へへへ？そ、それだけですか〜？ いやその、どんな物が落ちていそうとか、どんな罠がありそうとか、どんな敵がいそうとかいう情報はないのですか〜？ あああ、あと地図、「まっ、いいや」で片付けないで下さいよ〜（;´Д｀） |
| ■カルソニック To:ジャンク屋 |
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本当に何もなかったらどうするんだ？ ただ、モンスターが居る巣窟だったりしたら・・・・ |
| ■ジャンク屋 To:アルティア＆カルソニック |
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だ〜か〜ら〜、どんな物が落ちていて、どんな罠があって、どんな敵がいるのかってのを調べてくるのがお仕事なの。 地図は……ティトがどっかにしまってるはずなんだが、見当たらん！ |
| ■アルティア To:ジャンク屋 |
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むむむ、しょうがないですねぇ〜。 では覚えている分だけでも教えてください〜。 |
ジャンク屋の店主は、記憶を頼りにダンジョンの入り口について語った。ダンジョンのくせに村からすぐのところにあるようだ。
| ■ジャンク屋 To:ALL |
| そうそう、最初の通路まっすぐ行ったところに部屋があって、その部屋の左右の壁にドアがあんだけど、右側は行かなくていいから。 |
| ■アルティア To:ジャンク屋 |
| ななな、なんでですかぁ〜？ |
けげんそうな顔をする冒険者たちに向かって続けて言った。
| ■ジャンク屋 To:ALL |
| 右側のドアからつながってる部屋な、底抜けだった。部屋の真ん中まで行ったら、床がごっそり抜けてな。まぢで、やばかった。一人ぢゃムリそうなんで、お前さんらに行ってもらうことにしたんだ。 |
| ■アルティア To:ジャンク屋 |
| ふうむ、つまりはその穴の中を探してこいというわけですねぇ〜。 |
| ■アシスト To:アルティア |
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違うでしょ（＞＜） 左側を調べてきてって言ってるんだってば。 |
| ■ジャンク屋 To:アシスト |
| そうこと。床が抜けたほうは、いっても仕方がなさそうだから無視でいいよ。左側の扉の先にも同じようなトラップあったらヤバそげなんで、現役のお前さんがたに頼むってことさ。 |
| ■ギャスパー To:ジャンク屋 |
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おいおい、いくら近くのダンジョンだって、その説明はねぇだろう？ あんたが見た範囲だけで言いから、かわいい後輩が死なずに済む程度の情報は頼むぜ。 |
| ■ジャンク屋 To:ギャスパー |
| すまん。それ以上は全くわからん。そうそう、あれ、自然にできたものじゃないぜ。 |
| ■アシスト To:ジャンク屋 |
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村の近くにあるんだから、たぶん危険なモンスターはいないと思うけど。 って、誰も手をつけてない遺跡なの？ 地図があるって言ってたからてっきり……。 |
| ■ジャンク屋 To:アシスト |
| 地図ってな、最近ふらっとやってきた魔術師から買った。ヤツも1人じゃ潜れそうにないっていうからな。中の財宝とトントンだ、とか言って結構フッカケられたがね。 |
そのとき、ジャンク屋は何かを思い出したようだ。
| ■ジャンク屋 To:アシスト |
| そうだ！地図ってな、入り口の場所を記したもんと、内部の様子を書いたもんの2枚あったんだけどさ。内部の方、半分以下にちぎれてたんだよな。それで買い叩いたんだっけ。 |
どうやら、内部を記した地図は、ジャンク屋のたどり着いた最初の部屋までしか情報がなかったらしい。
| ■カルソニック To:ジャンク屋 |
| んで、この洞窟から出てきたお宝はどういう配分になるんや？ |
| ■ジャンク屋 To:ALL |
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お前さんらが不必要なら鑑定額で引き取るよ。基本的には見つけたものはお前さん達のものでいい。 ついでに報酬も決めておこう。一人500ガメル。全部前金だ。 |
| ■ギャスパー To:ALL |
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へぇ、全部前金とは気前がいいね。 俺はその条件でokだけど、みんなはどうだい? |
| ■ランバート To:ＡＬＬ、ジャンク屋 |
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私は、良い駄洒落を考える為の修行と思えばどんな条件でも構いませんが、一つ、ジャンク屋さんに質問があります。 見つけたものは私たちのもの、報酬は前金で、しかも地図は買い取り。 私たちが、中がどうなってるかの報告をするだけで、あなたにはどういったメリットがあるんですか？ 今ひとつ、今回の依頼の目的が見えないのですが？ |
| ■ジャンク屋 To:ランバート |
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メリット。うーん、メリットねぇ。じゃ、こうしよっかな。オモシロそうな地図を手に入れた。だから、中が知りたい。でもって、行ってみた。だけど、1人じゃ厳しかった。かといって、いまさらパーティを組む気もさらさらないし、組むとしたら昔の仲間を優先する。 って、ことで、お前さん達に、目の変わりになってもらうってことだ。全額前金なのは、危険手当だと思ってくれ。おやじんとこの紹介だから逃げないと思ってるし、逃げたら逃げたでおやじから金をふんだくればいい。これほど身元のしっかりしている冒険者はいねーよ（笑） それに、その辺の商品をみてわかるだろ。フツーのアイテムじゃオモシロくないんだよ。お前さん達が要らないと思うガラクタを買い取れればそれでいいのさ。 |
ジャンク屋の主人は楽しそうだった。
| ■ジャンク屋 To:ALL |
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そうそう、ダンジョン行くときに、弁当もってくか？自慢じゃないがうちのカミさんの作る「トリさん弁当」はワイルドでデリシャスだ。 そのうち戻ってくるから、持ってくならちょっと待っててくれ。 |
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