SW-PBM #070
人形屋敷の奥方

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■ご近所(5km先)のキコリ小屋/アイシャとミュン 
シーアン達が屋敷内を調べている頃、アイシャとミュンははるばる森の反対側まで約2時間かけて、ご近所のキコリ小屋を訪ねた。ちなみに出掛ける前にカテリーナの様子を見に行こうとしたが、エレに厳しく止められたので諦めた。そう言えば、その時のエレの口調は珍しく怒った感じであったが・・・。
■お爺さん To:アイシャ、ミュン
何処のどなたさんかな?

出て来たのは白髪のお爺さんであった。
年に似合わず体つきはガッシリとし、足取りもしっかりしている様である
■アイシャ To:お爺さん
こんにちは。えっと、アイシャというです。
今オズマルガンさんのお屋敷でお世話になってるです〜。

■フッケ To:アイシャ、ミュン
わしはフッケじゃ。
ほう、あの森の奥にあるお屋敷から来なすったと。
で、お前さん方はわしに何の用かね?

■アイシャ To:フッケ
ええと、最近、森やお屋敷で不審な人物を見かける事があるらしいんです。
それで、もし何か知ってることがあったら教えて欲しくて来たんです〜。
お隣さんっていってもだいぶ離れてるけど、フッケさんは何か被害にあったりしてないですか?

■フッケ To:アイシャ、ミュン
なるほどな・・・。
じゃが、わしの所は特に変わった事は無いな。

■アイシャ To:フッケ
そうですか〜。被害がなくて良かったです〜(にこっ)

■フッケ To:アイシャ、ミュン
そうじゃな。平穏が何よりも一番じゃよ。

■アイシャ To:フッケ
お屋敷の人とは親しいんですか?

■フッケ To:アイシャ、ミュン
いや、森でおうた時に挨拶をする程度じゃ。
そこのお屋敷の方とは、二三度しか話した事が無いのでな。
ここ一年は話す機会も無かったしのぉ。

■アイシャ To:フッケ
あや、カテリーナさんに会ったですか?

■フッケ To:アイシャ、ミュン
名前は知らん。嬢ちゃんのようにメイドらしい若い娘じゃったよ。
今年になって何度か見かけたメイドの娘さんは、挨拶しても何も言わずそのまま行きよったがな。
姉妹でも、随分と違うもんじゃなぁ〜。

■アイシャ To:フッケ
・・・?
(メイドらしい若い娘?今年になって見かけたのはエレ?挨拶しない??)
えぇっと、今年になって見たのはこんな人でしたか〜?

アイシャはエレの特徴をフッケに話してみた。
どうやら今年になって見かけたのは、年齢(二十代後半位との事)や特徴がエレとピッタリ符号する。
■アイシャ To:フッケ
あぁ、きっとエレです〜(^^)
挨拶しないなんて変ですね〜(エレ、そんな風には見えなかったけどなぁ)
エレは確かにお屋敷で働いてるのだけど・・・、前に見た人はアイシャもわからないの〜。
今はお屋敷にはいないみたいです…。
前に来てた人と姉妹だってどうしてわかったですか?

■フッケ To:アイシャ、ミュン
二人とも、よう似とったんじゃよ。年の頃は全然違うがの。
ありゃ〜、多分姉妹じゃろ。でなけりゃ他人の空似じゃな。

■アイシャ To:フッケ
そんなに似てたですか〜(エレに聞けば何かわかるかな〜)。
エレと似てる他に何か、前に見た人の特徴を教えてもらえますか?
年はアイシャと同じくらいだったんですよねぇ?
帰ったらエレに聞いてみたいんです〜。

■フッケ To:アイシャ、ミュン
うーむ、二人とも背格好も顔立ちも似とったしのぉ。
髪も同じ赤毛じゃし・・・、わしには一瞬同じ娘さんに思えたんじゃよ。
雰囲気とそっけない態度で、こりゃ違うなと思った位じゃからな。
それに前に挨拶しとった娘さんは元気が良かったからのぉ。
そうじゃ、丁度嬢ちゃんと同じ位の年頃じゃ。

■アイシャ To:フッケ
じゃあ、フッケさんが会った屋敷の人はその2人だけで、カテリーナさんには会った事ないんですねぇ。
あ、カテリーナさんは屋敷の奥様で、エレと2人で暮らしてるんです〜。

■フッケ To:アイシャ、ミュン
ん?ではわしが会った内の一人はそこの奥様という事か?
しかし、よー似とったのぅ。

■アイシャ To:フッケ
うーん、カテリーナさんは、アイシャより年上なので別の人だと思うです〜。
じゃあ、カテリーナさんが住む前に、あの屋敷に住んでた人たちの事は何か知ってるですか?

■フッケ To:アイシャ、ミュン
前と言うと、バイエリッシュ家の事かいの?
流行り病で当主が亡くなった事くらいしかわしは知らんよ。

■アイシャ To:フッケ
森では変なことないですか?

■フッケ To:アイシャ、ミュン
特に無いと思うがのぉ。
強いて言えば〜・・・・そう、今年になってから森で人に出会う事が多かったのぅ。
見かけるのは必ず若い男か女じゃが、どいつもこいつも挨拶に応えず、何も言わずに行きよるわい。
全く、近頃の若いもんは・・・・・。

■アイシャ
挨拶してくれないなんて寂しいですね。挨拶は大事なのに〜。
(カテリーナさんが言ってた森で見た不審人物って、その人たちの事かな…?)
えっと、何人も一緒にいたんですか?どんな人たちだったか教えてくれますか?
外見とか服装とか知ってるだけで良いんです〜。

■フッケ To:アイシャ、ミュン
一緒では無いのじゃよ。
一人じゃ。見かけた若いもんは皆いつも、一人で森を歩いとった。

そうさのぅ〜、確か・・・小柄な金髪の娘と黒い長髪の女、後は体つきの良い浅黒い肌の男に茶髪の背の高い男じゃな。
他に見かけたのはその四人じゃよ。

にしても不思議に思うたのは、初めての森なら迷う事もあろじゃろ?
それを皆が皆、真っ直ぐ屋敷の方(オランも同じ方向)に歩いて行きよったんじゃ。


■アイシャ To:フッケ
屋敷のほうへ・・・?
その人たちが来た方には何があるんですか?

■フッケ To:アイシャ、ミュン
いや、特に何も無いはずじゃ。
森の中を散歩でもしとったんかのう?

■アイシャ To:フッケ
あ、そうだ。この辺で猫を見かけたことがありますか〜?

■フッケ To:アイシャ、ミュン
猫?この辺りでは見かけんな。

■アイシャ To:フッケ
そうですか〜。
えっと、いろいろとありがとうでした(にこっ)
とても助かったですの〜。

■フッケ To:アイシャ、ミュン
そうか。わしも久しぶりに話ができて楽しかったわい。
気を付けて帰るんじゃぞ。

■アイシャ To:フッケ
は〜い。ほんとにありがとうなの〜。

アイシャは笑顔で手を振ってフッケの家を後にした。
■アイシャ To:ミュン
アイシャ、頭いっぱいになっちゃったの〜^^;
帰ったらエレやみんなと話さなくちゃ〜。


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シナリオ編集:倉沢真琴 kushida@terra.dti.ne.jp