チャダイ村 村人の家 |
リシィアとユウルは、エルフに襲われたという村人から詳しい話を聞くべく、家を訪ねた。
■ シルグ To:おおる |
あんた達、何とかしてくれよ。 俺と、息子のリュッケの傷を見てくれよ。 こっちは何もしてないのに、いきなりだぜ? 最近、村の狩りの道具が盗まれたって事件も起こってるし、こっちは堪ったもんじゃねえよ。 |
■ ユウル To:シルグ |
うん、がんばるよ。できるだけの事はするからね。 |
■ リュッケ To:ユウル |
うん、おねーちゃん、がんばってね! |
■ ユウル To:リュッケ |
ありがと。がんばるよ♪(頭なでなで) |
■ リシィア To:シルグ |
はい。勿論、事態を解決出来る様に、全力を尽くさせて頂きます。 ……傷はまだ痛みますか? 痛みが酷いようでしたら、マーファ様のお力を借りて、治療させて頂きますけれど……。 |
リシィアが傷を見ると、火傷の様な傷らしいことは見て取れたが、それ以上は分からなかった。
■ シルグ To:リシィア |
ああ、多少はな。 |
■ リシィア To:シルグ&ユウル |
……これも、先程の方と同じく火傷……ですよね。ユウルさま、どう思います? |
■ ユウル To:リシィア |
う〜ん…魔法を受けたための火傷、と考えていいんだよね。 森へ近づけさせないための威嚇にしては、きついような気もするなあ。 村人をいきなり魔法攻撃…よっぽどの理由があるんだろうね。 |
■ リシィア To:シルグ&リュッケ |
それでは失礼して、魔法を使わせて頂きますね。 傷痕は消えないかも知れませんが、痛みは治まると思います。 |
リシィアの祈りに応え、淡い光がシルグ&リュッケの傷を治していく。
■ リュッケ To:リシィア |
すごい! 痛いのが無くなっちゃった! |
■ シルグ To:リシィア |
これが神様の奇蹟って奴か……。そげぇな……。 ありがとうよ。 |
■ リシィア To:シルグ&リュッケ |
痛みが消えたみたいで、なによりです(^^) 私はまだ未熟なもので、余り何度も使う事は出来ないのですけれどね。 |
■ ユウル To:シルグ |
襲われたのって、森の中でいきなりなんだよね。 何日ぐらい前で、時間とか場所とか…あと、相手の人数とかも教えてもらえる? |
■ シルグ To:ユウル |
あれは、四日ぐらい前の夕方だったな。 場所は、本当にすぐそこだ。村から少し出て、森にはいるか入らないかって辺りだよ。 リュッケに弓を教えてたら、いきなり森の中から魔法か何かが飛んできやがったんだ。 まさか、こんな近くで襲われるなんて思ってなかったから、チビを連れて急いで逃げてきたのさ。 だから、人数まではよく分からなかったけど、そう多くは居なかったんじゃないかな? 居たとしても、二人か三人って所じゃないかな。 |
■ リシィア To:シルグ |
その時に、エルフの姿はごらんになられましたか? 先程、狩りの道具が盗難にあう事件があった、とおっしゃられましたが、 その時にも、どなたかがエルフの姿を目撃されましたか? |
■ シルグ To:リシィア |
誰も見て無いなあ。 でも、エルフって、姿を消すような魔法も使えるんだろ? |
■ ユウル To:リシィア、シルグ |
森の中で襲われたんじゃないんだ。 森へ入った人間を襲ってるってわけでもでもないのか。 ますます村人を無差別攻撃って感じだね…。 そういえば弓で攻撃されたって話は聞かないね。 狩り道具が盗難にあってから、それで攻撃されたなんてことがあるの? |
■ シルグ To:ユウル |
そう言えばそうだな。 どうせ、こっちは魔法が使えないと馬鹿にして掛かってるからだろ。 |
■ ユウル To:リシィア、シルグ |
魔法ばっかり使うエルフ…エルフってそうなのかなあ。 リシィアは、不自然だとかって思う? 襲われたのは4日前、だよね。 怪我したのは10人くらいって聞いてたけど、攻撃にあったのはシルグさんたちがはじめて? それとももっと前からあったのかな 襲われたって話が出たのは、正確にはいつ頃? そのときから襲ってくる正体はエルフだってわかってた? |
■ リシィア To:ユウル |
魔法を使うというのには、不自然さは感じません。 ……ですが、森の住人であるエルフ達が、そんなに火の魔法を使うのでしょうか? 火を使えば、当然火事になる可能性があると思うのですが……。 わざわざそんな危険を冒さなくても、弓を使うなり、他の魔法を使えば良いことですよね。 |
■ シルグ To:ユウル |
ああ、実際に、耳のとんがった華奢な奴らが呪文を使ってきた所を何人もの村人が見てる。 |
■ ユウル To:シルグ |
相手がエルフってのは間違いないんだね。ふむ〜。 じゃあ、なにか声を聞いたって人はいる? 「森へ入るな!」とかなんとか、警告みたいなものとかさ。 村人に対して攻撃以外のアプローチは全然ないわけ? 誰か話し合いした人とか確かめにいった人とか、いないのかな。エルフと親しかった人とかが行ってない? |
■ シルグ To:ユウル |
さあ? そもそも、何を話してるかわかんないしな。 それに、森のエルフと親しい奴か……あんなお高くとまった連中と仲良くしてる奴はいないんじゃないかな。 |
■ リシィア To:シルグ |
……何を話してるか分からないというと、エルフ語でしょうか……。
話が戻りますけれど、盗難事件について、もう少し伺いますね。 |
■ シルグ To:リシィア |
村の外れ、森の側の辺りだよ。 村の共有財産だから、村のもんみんなで管理してるんだ。 だから、鍵なんかつけてないな。 |
■ リシィア To:シルグ |
共有財産……ですか。すると、数も少なくは無いのでしょうね。 無くなった数はどのくらいだったのか、分かりますでしょうか? |
■ シルグ To:リシィア |
ああ、確か……キツネ用の罠が五つと、ウザギ用の小さいのが三つだったかな。 さすがに、根こそぎ盗まれたわけじゃないけどな。 |
しかし、盗まれた罠の行方は未だ分かっていないらしい。
■ リシィア(心の声) |
プライドが高いエルフが盗みをするのでしょうか……? 多くは無い量を、少なからず危険を冒してまで……。 |
■ ユウル To:シルグ |
罠ってどんなの? 人間相手に使えるようなもんじゃないのかな? |
■ シルグ To:ユウル |
そりゃ、使って使えないこともないな。 |
■ リシィア To:リュッケ |
ところでリュッケくんは、襲われた時、エルフの人の姿は見ましたか? それからもう一つ……それ以前にエルフの人と森などで会った事は有りました? |
■ リュッケ To:リシィア |
えっと、見たよ。 耳の長い人だった。 その前にエルフを見たことはないよ。 |
■ ユウル To:リュッケ |
ね、その耳の長い人、どんな顔してたか覚えてる? 怒ってた? それとも、笑ってた? |
■ リュッケ To:ユウル |
うーん……わかんないや。 |
■ リシィア To:シルグ |
突然、魔法で攻撃されたなら、当然そうかも知れませんね。 それでは、エルフの事に限らなくても良いのですけれど、最近なにか変わった事などは有りましたか? 噂話など、確かな話でなくても構いませんので、なにか有れば教えて下さい。 |
■ シルグ To:リシィア |
そうだな、村長の家に不幸があったぐらいかな。 家の外のもんが話すことでもないし、詳しい話は勘弁してくれ。 |
■ リシィア To:ユウル |
そろそろ戻りましょうか? もう、聞く事は特に有りませんよね? |
■ ユウル To:リシィア |
うん、そうだね。戻ろっか。 |
■ リシィア To:シルグ&リュッケ |
色々聞かせて頂いて、ありがとうございました(^^) とても参考になりました。 私達は、これで失礼しますね。 |
■ ユウル To:シグル&リュッケ |
どうもお邪魔しました。(ぺこり) リュッケ君、がんばってくるからね♪(なでなで) じゃあね〜 |
■ シルグ To:リシィア、ユウル |
ああ、頼むよ。 このままじゃ、安心して暮らせないからな。 |
■ リュッケ To:リシィア、ユウル |
お姉ちゃん達、頑張ってね! |