SW-PBeM Scenario #65

5章 真夜中の襲撃(者?)
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街道沿いの森  野営地

 月が天高く昇り、メルディス、キャンドルの当番の時間が終わった。
 交代でリシィアとクラウディアが見張りに立った。
■ クラウディア To:リシィア
いい月だね〜。
こんな月を見ると、前の冒険のことを思い出すよ。
墜ちた都市で野営をしながら見た月をね……。

 満天の星空を見上げ、クラウディアは懐かしそうに言葉を紡いだ。
■ リシィア To:クラウディア
墜ちた都市、ですか……私は、田舎を思い出します。
冒険者になってからは、こうして月を見上げる事なんて、一度も無かったですから……。

■ クラウディア To:リシィア
田舎ねぇ。なんだかうらやましいねぇ。
あたしなんか街育ちなもんだから……広い空にあこがれたりもしたけれどね。
かむしゃらに仕事していた若い頃より、今の方がおちついて月も眺められたりするんだよね(^^)

 しかし、そんな優雅な時間もそこまでだった。
 リシィアは、鋭い聴覚で自分たちに近づく獣の足音を察した。
 中型の四足歩行獣で、数はおおよそ4体前後か。
■ リシィア To:クラウディア
……あちらから、なにか近寄って来たみたいですよ。
皆さんを起こしましょう。

 近寄ってくる獣を刺激しないように、ゆっくりと寝ている人を起こしに行く。
■ クラウディア To:リシィア
……なんだって!?
どっちの方向だい?

 キャンプから数歩離れ、暗がりに目をこらす。
 暗闇を見通すクラウディアの瞳には、近づいてくる三匹ほどの狼が見えた。
■ クラウディア To:起きてきた人達
……狼だ。
3匹いるね、ここをねらって近づいてきているみたいだ。

 マトックを構えながら、小声で情報を伝える。
■ フィリス To:ディアさん
…狼ですか。焚き火もあるのに近づいてくるなんて、
よっぼどお腹が空いてるんでしょうか。

どうしましょう、ウィスプで威嚇してみましょうか?

■ メルディス To:ALL
狼3匹程度ならそう危険はないと思いますが・・・。
もし他にも仲間がいるようなら・・早いうちに退治してしまった方がいいでしょうね。

 そんな相談をしているうちに、狼はほとんど目の前にまで近づいた。
■クラウディア To:ALL
くるよっ!

 鎧の薄いメンバーをかばうように前に出る。
■ ユウル To:クラウディア&ALL
了解っ!一匹は止めるよ、まかせて!

 バスタードソードを構えて、狼を真剣な目つきでにら見つつ、クラウディアと同じく前に出つ。
■キャンドル To:ALL
じゃあ、一匹は、私がもらうわ。
最近、不調なのよね、この子(狼)相手に、少し勘を取り戻させてもらうわ

 キャンドルも同様に、利き腕にウィップを構え、前面に出た。

1ラウンド


 周りを囲む狼に対し、戦士達がルーンマスターを囲むように立ちふさがる。
 その壁に向かって、狼達が飛びかかった。

 仲間の盾となったクラウディア、ユウル、キャンドルは、鮮やかに狼の牙から身をかわす。

■ フィリス To:狼三匹
まずは足止め…かな。
『…地の精霊…阻む力を…』

 強力な呪文をうち破ることが出来ず、狼達は地面から飛び出した土塊に次々と足をとられ転倒した。
 リシィアの呪文を受け、クラウディア、キャンドル、ユウルを不可視の鎧が包み込む。
 メルディスの呪文は三人の武具に魔力を与えた。
■メルディス
万能なるマナよ!かりそめの魔力をかのものに与えん!
エンチャントウェポン!

 チェルニは、誰かが怪我をしたときのために呪文の準備をしている。
 唸りを上げるマトックが、狼Aをを捕らえ、軽々と狼を吹き飛ばす。
■ クラウディア To:狼A
悪いけれど、あたしらもあんたたちに喰われてやるわけにはいかないんでね!

 ユウルのバスタードソードが、狼Bを切り裂く。
 キャンドルの鞭も、見事に狼Cをからめ取った。
■キャンドル
流石、魔法のサポートがあると、いとも簡単に捕まるわね。

 ユウルの鋭い剣先が狼を傷つける。
 先程のダメージと合わせ、かなりの深手を負わせたようだ。

2ラウンド


■ フィリス To:焚き火&狼3匹
『…火精よ…来たりて…矢となれっ!』

 フィリスは、狼を攻撃するべく火トカゲの召還を試みた。
 しかし、その呼びかけに、何も応えはなく、たき火の炎が微かに揺れたのみだった。
■ フィリス To:たき火
……………あれ?(汗

 狼は、立ち上がり、威嚇のうなり声を上げる。
 一方、ウィップにからめ取られた狼Cは、鞭から脱出を試みたが、キャンドルの巧みな鞭さばきに、無駄な努力に終わった。
■キャンドル To:狼C
いい子だから暴れないのよ(微笑)

 メルディスは、辺りに見回し、さらなる狼の襲撃に備える。
 しかし、どうやらその心配はなさそうである。
 クラウディアが軽々とマトックを振り回すと、その一撃を深々と受けて、狼Aは倒れた。
■ クラウディア To:
よっしゃ!次!!


3ラウンド


 狼Bは、逃げようとしたが、そこへユウルがバスタードソードでとどめの一撃。
 哀れ、狼は返り討ちにあってしまいました。合掌。
 一方、鞭に絡まれたままの狼Cは、脱出を試みるが、無駄なあがきに終わった。
■ ユウル 
よしっ、撃破♪
何とか役目は果たせたな。

■ チェルニ
凄い……。

 出番無く、呆然と戦況を見つめる。
 メルディスが呪文を唱えると、杖の先端から光の矢がほとばしり、鞭に絡みつかれた狼Cを撃った。
■メルディス
万能なるマナ、意志の刃!我が前の敵を貫け!
エネルギーボルト!

 最後の仕上げに、振り下ろされたマトックが深々と狼Cに突き刺さった。


■ クラウディア To:ALL
……これで終わりかね?
みんな大丈夫かい?

■ フィリス To:ディアさん&ALL
はい、とくに怪我も…ないようですし。
狼さんの第二陣が待機していないといいんですけど…。
………大丈夫そうですね。ふぅ(^^;

■ ユウル To:ディアさん&ALL
こっちもかたがついたよ。
他に敵はこないみたいだし、終わり…かな?

 狼の襲撃は、あっと言う間に一蹴されてしまった。
■ チェルニ To:おおる
みなさん、凄いんですんねぇ……。
わたし、おろおろと見てるしか出来ませんでした……。

 尊敬の面持ちでハー……もといレインボーヘクサの面々を見つめる。
■ クラウディア To:チェルニ
♪力あわせりゃ橋架かる♪っというわけで、
レインボーヘクサにかかれば、
♪狼なんかこわくない♪……ってね(^^)

……でも、あんたがいてくれたおかげで、安心して戦えたっていうのはあるよ、ありがとさん。

■ チェルニ To:クラウディア
そんな、私なんて何もできないで……

 顔を真っ赤にして、手をブンブン振って力一杯否定する(笑)
■ メルディス To:チェルニ
俺だって一人では手に負えないですよ(笑)
仲間がいてこそです。

■キャンドル To:チェルニ
やっぱり、一人旅は危険なんじゃない?

■ チェルニ To:キャンドル
でも、もうすぐにオランにつけますし、何とか頑張ってみますぅ。
心配をお掛けしてしまって、すいません

■ フィリス To:チェルニさん&ALL
いえいえ(^^
さ、まだ夜明けまでには時間がありますし、もう一休みしましょうか。
…?…あ、そうでした、次の見張り順は私とユウルさんでしたね…。
というわけで皆さん、安心してお休みください〜。

■ ユウル To:チェルニ&ALL
やっぱり仲間の力って偉大だよなあ…あ、ちょうど見張り交代だっけ。 後は任せて、みんなもうちょっと休んでていいからね。

■ リシィア To:ALL
では……私はもう一度休ませてもらいますね……魔法を使ったので、少し疲れてしまいました。

■ クラウディア To:フィリス&ユウル
おや、もうそんな時間かい。
それじゃ後はよろしく頼んだよ。
こいつらの仲間が近くにいるかもしれないから、気をつけてね。

■キャンドル To:フィリス&ユウル
じゃあ、よろしくね。

 この後は、何事もなく朝を迎えたのだった。

 そして、一期一会。
 チェルニと別れた一行は、チャダイ村へと向かった。
 うーん、強かったなぁ。お助けキャラは、いらなかったね(^^;


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