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Sword World PBM #64
モノクロームの吐息 |
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ダロンの家 |
■コリューン To:ガンダルフ |
じゃ、ガンダルフさんが今回の事件で気づいた事はある? |
■ルキシュ To:セリン |
ねぇセリンちゃん。この人本当にセリンちゃんのお祖父さんなの? |
■セリン To:ルキシュ |
……………… |
セリンは少しためらいがちに頷いた。
■ガンダルフ To:ALL |
以前会ったのはもう5年ほど前のことじゃからの〜。 あのころはワシもヤングじゃったからして。 |
■アンリ To:ギャスパー&ラス |
・・・5年で外見ってそんなにかわるもんなの? |
■ギャスパー To:アンリ |
結構変わるぜ。5年も前だと、俺もセリンと同じ位の大きさだったかな? |
嘘か本当かわからないようなことを真顔で答える。さすがに声は、多少低めてはいるようだ。
■ルキシュ To:ガンダルフ |
ところでガンダルフさん。夕べどこ行ってたんですか? ボク達夕べ酒場に顔だしたんですけど、おられなかったみたいで。 |
言いつつガンダルフに向かって盗賊ギルドの合図を送ってみる。しかし、ガンダルフはそれに気付かなかったように答える。
■ガンダルフ To:ALL |
ワシも色々あるからの〜。 |
■ギャスパー To:心の声 |
(けっ、不良中年のなれの果てが、好き勝手言ってやがる) |
■アンリ To:ルキシュ |
どっちにしろ、このおじいちゃん反応示さないと思うよ。 だって、知らなかったらもちろんだけど知ってても返す必要はないんだもん。 おじいちゃんの目的がなんなのかはわかんないけど利害がぶつかるなら あえて自分がギルドに属しているなんて教えるようなことしないもん。 |
ルキシュの袖をひっぱってしゃがんでもらってから ガンダルフには聞こえないようにルキシュの耳元で囁く。
もちろん、顔には楽しげな表情を浮かべ あくまでも子供がお友達に内緒話でもしているかのように見せかけて。
ルキシュもアンリに習うように、悪戯っ子のような笑みを浮かべる。
■ルキシュ To:アンリ |
そっか。うーん、ボクってば勉強不足……。ありがとアンリ。 ガルかどうかわかればいいな〜っと思ったんだけど、浅はかだったね。 |
■アンリ To:ガンダルフ |
そういえば、おじいちゃんって何している人なの? 冒険者?泥棒さん?賢者ごっこ?ご隠居ごっこ?精霊とお話したりするの? |
■ガンダルフ To:アンリ |
うむ、あれじゃ、さすらいの名探偵じゃよ!すごいの〜。 というわけで、ワシは帰らせてもらうとするかの〜。 |
それだけ言い残して、ジジイは帰る。
■アンリ To:独り言 |
おじいちゃん、結局何しに来たんだろ?(汗) |
コリューンは、氷の精霊の方に意識を集中し始めた。何とかコンタクトを取ろうとする。
■コリューン To:氷の精霊 |
こんちは〜☆ こんな所で何してるの? |
コリューンが何やら魔法を使い始めたのを見たギャスパーはセリンの方に向き直る。
■ギャスパー To:セリン |
よう、セリンって言ったよな…。俺はギャスパーだ。 |
セリンを怯えさせないよう、少し距離をおいて腰を下ろす。
■セリン |
……… |
しかし、セリンは腰を下ろしたこと自体に対して怯えたように少し身体を下げた。
と………
■氷の精霊 |
コォォノォヤロォォォォォォ、チィィィカヅゥクンジャァァァァァナイワァヨォォォォォォ |
コリューンが話しかけようとした精霊が、不意に、精霊使いにしか聞こえない怒りの声を上げた。
もっとも、精霊使いでなくとも、不意に部屋の温度が数度下がり、ギャスパーのズボンの表面にぴしぴしと白い霜のようなものが付着し始めたことで、何かおかしいことは分かる。
■ギャスパー |
うわぁ! |
慌てて立ち上がり、ズボンの霜を払おうとする。
■ギャスパー To:コリューン&セリン |
コリューン、おまえの仕業か? …それともセリン、あんたが何かやったのか? |
■ルキシュ To:ギャスパー&セリン |
こらこらギャスパー! そういう言い方したらセリンちゃん怖がるでしょ。 大丈夫だよセリンちゃん、このお兄さん噛みついたりしないから。 |
等と言っているが、ルキシュの顔も寒さでひきつっている。
■ギャスパー To:セリン |
あ… わりぃ、脅かすつもりはなかったんだ。勘弁な。 |
ギャスパーはセリンに向かって頭を下げる。
そして、ルキシュはどうしていいかわからない、と言ったようにコリューンを見つめた。
■ルキシュ To:コリューン |
だ、大丈夫? |
■コリューン To:ルキシュ&ギャスパー |
私はね。スパ〜君のパンツは大ピンチっぽいけど。 |
■ヘルムンス To:ALL |
どうやら、氷の精霊が我々をセリンさんに近寄らせたがっていないようです。 急に部屋の温度が下がったのはそのせいでしょうね。 今度は私もコンタクトをとってみましょう。 |
精霊語で氷の精霊に話しかける
■ヘルムンス To:氷の精霊 |
我々があなたに対する礼を失していたならば、謝罪いたします。 我々はあなたに対しても、そしてもちろんセリンさんに対しても危害を与えるつもりはありません。 ただ、この家で何があったかを知りたいだけなのです。 もしここで起きた事件についてご存知でしたら、話していただけないでしょうか? |
■氷の精霊 |
ウゥゥゥルセェェェェ、コォレイジョォォチィカヅイタァラァァァァ、シャァァァァベェェットニィィィィシテヤァァルゥワヨォォォォォ |
精霊はいきり立っていて、落ち着いて話が出来る状態ではなさそうだ。もっとも、そこいらの精霊から意味のある話を聞き出すのも本来難しいことだが。
■ヘルムンス To:ALL |
・・・どうもまともに話しができるような状況じゃあなさそうです。 「こっちに来るな」以上の意味のあることはつかめませんでしたね。 |
■ギャスパー To:ヘルムンス |
わかった、近寄らないようにするよ。 …で、近寄っちゃいけない精霊ってのは、どこにいるんだい? |
辺りをきょろきょろと見回しながら、精霊らしきものを探している。
■ヘルムンス To:ギャスパー |
残念ながら、そこまでは私も見えないです。 ・・・表現するのが難しいんですが、「そこに在るのが感じられる」というだけですから。 ただ、近寄ってはいけない場所というのは、まさにセリンのことだと思いますけどね。 |
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