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Sword World PBM #64
モノクロームの吐息




ボラン村

 オランから歩いて5日。
 昨日あたりから妙に冷え込みが厳しくなり、今朝には雪が降り始め、村に到達する頃には数センチの雪が積もっていた。
 太陽も傾き、辺りは夕方の様相を呈している。
■ルゥミア
 雪………これ雪ですよね?……初めて見ました………

 驚きを隠しきれない様子を見ると、この村で雪が降るのはよほど珍しいことなのだろう。
■アンリ To:ルゥミア
 ふぅ〜ん。オレ、結構よく見たけどなぁ・・・。
 あ、そうそう!見て見て!!
 オレ、帽子買ったの!!あったかそうなの!!ほら、もこもこ〜♪

■コリューン To:ルゥミア
 私も雪って、あんまし見た事ないにゃ。キレイだよね〜☆

■ヘルムンス To:ALL
 私は何度も見たことはありますよ。
たまに見る分にはきれいで済みますが、雪の積もるなかで毎日過ごすとなるとなかなかやっかいなものです。

■ラス To:ALL
 うう…寒…
 …元々寒ィ村なのに、雪はめったに降らねェのか? ふうん。

■ギャスパー To:ヘルムンス&コリューン
 雪を初めて見る…?
 これも、冷気の怪物やらと、何か関係があるのかな?

ギャスパーの質問を聞いて、ヘルムンスはおもむろにあたりの精霊力を調べてみる。
■ヘルムンス To:ギャスパー&ALL
 ふむ・・・たしかに氷の精霊力が強く働いているようですね。
これが単にこの天気のせいなのか、その冷気の怪物とやらのせいかまでは、まだちょっと結論はだしにくいんですが・・・。

■ギャスパー To:ヘルムンス&独り言
 頼りにしてるぜ、大将。その調子で事件も解決してくれよ。

 それにしても冷えるぜ…。これだけ寒いと、楽器も一から調弦し直さないといけないだろうな…。

■ルキシュ To:ALL
 さ、むーい。マスラー買っておいて良かった☆ 雪かぁ、積もったらいいなぁ……あ、でもそしたら大変か。むにゅ。

■ルゥミア To:ALL
 あ、ごめんなさい。父のところに案内しますね。

マーファの礼拝所

 案内されるままにマーファの礼拝所に向かう。村自体は小さく、村の入り口からすぐに到着した。
■コリューン To:ルゥミアの父
 こんちは〜☆

 ルゥミアの父は、40代半ばくらいの中肉中背だ。髭などは生やしておらず、さっぱりとした印象を受ける。
 彼は一行をしばらくまじまじを見た後、ふと気を取り直したように立ち上がった。
■ルゥミアの父 To:ALL
 あ……いや、これは失礼。この礼拝所で司祭をしているウェストンだ。
 ………君たちが、娘の連れてきた冒険者なわけだね?

■ギャスパー To:ウェストン
 あなたに、マーファのお恵みがありますように…

 始めまして、冒険者のギャスパーです。
 おっしゃるとおり、ルゥミアさんから依頼を受けてきました。
 仲間達を紹介させていただきます。

 仲間の方を振り返り、自己紹介を促す。
■ルキシュ To:ウェストン
 初めまして、チャ・ザの神官、ルキシュ・パーシェって言います。
 よろしくお願いします☆

■ヘルムンス To:ウェストン
 ヘルムンスと申します。以後お見知りおきを。

■ラス To:ウェストン
 いやに熱い視線だな(笑) よほど冒険者が珍しいとみた。
 あ、俺はラス。よろしく頼むぜ。

■ウェストン To:ALL
 ああ…いや、この村では妖精族の方は珍しくてね。

■アンリ To:ウェストン
 はっじめまして♪オレはアンリっていいます♪
 よろしく〜!!

■ウェストン To:アンリ
 ああ、よろしく。君はもしかしてグラスランナーかね?噂には聞くが見たのは初めてだよ。

■アンリ To:頭のいい人
 うに?オレって珍しいのか?

■コリューン To:ウェストン
 私はコリューンだよ。ヨロシクね☆

マーファの礼拝所

■ウェストン To:ALL
 さて、君たちの部屋は用意してある。後で案内しよう。
 それから、村の者達には一応話してあるから、協力はしてくれるだろう。だが、皆あまり厄介事を好まないからトラブルになるような調査は避けてくれたまえ。
 まぁその前に食事だな。

■コリューン To:ウェストン&ALL
 もちろん、トラブルは起こさないつもりだよ。
 (保証は出来ないけどね・・・)
 それより、御飯♪ ご・は・ん〜♪

■アンリ To:ウェストン&ALL
 トラブルなんて(たぶん)起こさないよ♪ 遊びには行くかもしれないけど・・・ 雪だもんなぁ♪かまくらに雪だるまに雪ウサギに・・・カキ氷♪
 はぅ!お腹空いてきちゃったよぉ・・・。

■ギャスパー To:ウェストン
 食事の前に一つだけ。
 ルゥミアさんが村を離れたのが2週間近く前と聞いてますけど、そのあと、何か事件は起こっていませんか?

■ウェストン To:ギャスパー
 いやあれから被害は出ていない。
 ただ少し気になるのだが、村の宿に1週間ほど前から妙な男が居着いて何やら嗅ぎ回っているようだ。関係があるかどうかは分からんが。

■ギャスパー To:ウェストン
 そうですか。それを聞いて、一安心しました。

 宿の男の方ですけど、食事が終わったら、挨拶がてら、俺が宿の酒場に行ってみますよ。事件の原因がよくわからないうちは、色々調べてみないといけませんからね。

■アンリ To:ギャスパー
 あり?ギャスパー一人で行くの?頑張れ〜♪

 アンリの言葉を聞いて、ギャスパーは彼の頭をわきの下に抱え込む。
■ギャスパー To:アンリ
 おまえも付き合え!
 酒場なら、おまえの好きな酒もたっぷり飲めるぞ。(笑)

■アンリ To:ギャスパー
 じゃ、ギャスパーのおごりだね♪行く行く〜♪
 は!でも、せっかく雪が降っているんだから雪ウサギを作らないと!!
 あぁ!今日は忙しそうだ♪

■ギャスパー To:アンリ
 パーティーの借金王にたかろうとは、さすがシーフだな♪
 だが詰めが甘〜い! 俺の財布は、もうすっからかんさ。
 おまえさんの財布が頼りなのさ。

■アンリ To:ギャスパー
 えぇ〜!!おごりじゃないの?
 いってらっしゃい!ギャスパー。オレ、雪ウサギ作って待ってるから(笑)
 だって、オレもギルドで使っちゃったからほとんどないんだもん♪

 本当はギルドの後財布を開けてないので残金がいくらあるのかは知らなかったりする。

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ゆな<juna@juna.net>