SW-PBM Scenario #61

ファリスの村

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銀の網亭

いつものように、冒険者達は再び幸せの木に集った。 仲間を集めて祝杯を揚げようとしているその時、一人の男が飛び込んできた。

■男 To: おやじ

す、すまん。水を一杯……


黒い髪の中年の男。かなり息が乱れている。

■おやじ To: カレブ

どうした?大丈夫か?
……っと、お前はカレブ!久しぶりじゃねぇか!一体何してた?


どうやら、おやじの知り合いのようだ。
カレブは、おかみの持ってきた水を一気に飲み干してしゃべり出す。

■カレブ To: おやじ

昔話は後だ。お前がオランで冒険者の宿を始めたってのを思い出してな。 信頼できて小回りの利く若いのを 5、6 人紹介してくれ。


■おやじ To: カレブ

なんだ藪から棒に……。そりゃ、うちは冒険者の店だからな。 丁度仕事に出てた奴等が帰ってきたとこだ。信頼できる奴等も沢山いるぜ。


■カレブ To: おやじ

そりゃいい。聞いてくれ。
オラン近くの村がダークエルフに襲われている。俺はそこから逃げてきた。 これから王宮へ行ってオラン軍の出動を要請するつもりだ。 ただ、軍隊も組織だ。手続きだの何だの時間がかかる。 だから軍が動くまでの繋ぎに、身軽な奴等に偵察に行って欲しい。


■おやじ To: カレブ

……危険だな。ミイラ取りがミイラってことも有り得る。


■カレブ To: おやじ

だから冒険者に頼むんだ。俺達の時代を思い出してな。


おやじとカレブは、暫く無言でにらみ合った。
■おやじ To: カレブ

「危険を買うのが冒険者の仕事だ」か。 くそっ、俺があと 10 年若けりゃ行ってたよ。


■カレブ To: おやじ

同感だ。


おやじが振り返る。
■おやじ To: 冒険者たち

野郎ども!早速仕事だぜ!



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