「生きる理由だって?
そんなことを考える程落ちぶれちゃいねえよ」(オディール・レインドット)
劇場 舞台袖 |
■ リュセラ To:ALL |
そういえば、これ。 |
騒動も収まった後、リュセラは仲間とエレックの前で、先程の紙を取り出した。
■ リュセラ To:ALL |
これ、実はさっきペンダントの中にあったんだけど |
■ ジーク To:リュセラ |
はぁ、やっぱりなにか入っていたんですね(^^; |
■ エレック To:リュセラ |
空じゃなかったのか!? |
■ ジーク To:エレック&リュセラ |
刺客の目の前でさすがに出すわけには行かなかった、ということですよ。 そうですよね? |
■ リュセラ To:ALL |
そ、そうだよ。 金目の物が出てきたら一人占めしようなんて、ぜんぜん考えてなかったよ。 |
他人の目を見ずに答えるのは、いつものくせ?
■ ジーク |
やれやれ(^^; |
■ エレック To:リュセラ |
……なるほど。 |
紙には、一言。
『この証持つ者を、セイル・フェバークが子と認める』冒険者達が思い出したことには、かなり歴史もあり、家督相続権を男子のみにしか求めないなど、かなり古めかしい因習も持っている家柄だったはずだ。
■ リュセラ |
『証』って、この紙切れじゃなくてペンダントの事よね。 |
■ ジーク |
セイル・フェバーク? 結構歴史ある貴族の現当主ですよねぇ・・・。 我が子と認めるということは・・・・もしかして・・・。 |
何気なくエレックを見ると、エレックは、突然のことに呆然といった風。
■ リュセラ |
(何だか、結構いい加減な話) |
盗まれたら終る、貴族の親子関係に溜め息。
全くだね(苦笑)
■ エレック To:ジーク |
まさか、こんな物が入っていたとは……。 馬鹿馬鹿しい。本当にこの私が? |
■ ジーク To:エレック |
この紙切れを信じるのなら・・・・・そういうことになりますね。 |
■ エレック To:ジーク |
信じられるわけないだろう? こんな紙切れ一枚で。 |
■ ジーク To:エレック |
そうですよねぇ(^^; でも少なくとも貴方を狙った人間はそれを信じているのかもしれません。 |
■ リュセラ To:ALL |
でも、フェバーク家に後継者が居ない話、聞いた覚えないな……。 |
■ ジーク To:リュセラ |
でももしかしたら当主の子供が現われたら、その後継者の座も危うくなるのかもしれませんよ? |
■ リュセラ To:ジーク |
エレックが、この紙切れを信じるならでしょ? |
■ エレック To:リュセラ |
まさか! もし仮に本当に血をひいているとしても、私は今のまま歌を歌い続ける方を選ぶよ。 しかし、これを狙ってきたということは、相手はそうは思ってくれていないってことか? |
■ ジーク To:エレック |
人間、欲に惑わされるとろくなこと考えませんからねぇ(^^; もし貴方がそう宣言したとしても、相手には理解出来ないことなんでしょう。 お金と権力に魅入られた人間とはそーいうものですし。 |
■ エレック To:ジーク |
……迷惑な話だな……。 |
■ ジーク To:エレック |
まったくそうですね(^^; |
そのとき、不幸な団員Dを救出したアップルとアシストが戻ってきた。
■ ジーク To:アップル&アシスト |
あ、お疲れさま。 そちらはどうでした? |
■ アップル To:ALL |
こちらも落ち着いたみたいだね^_^; 団員さんは無事だったよ・・・・?? |
■ アシスト To:ALL |
う、うん。怪我もなかったしね。で、こっちはどうなってるの? |
張りつめたというか、なんというか、妙な雰囲気を感じとって
■ アップル To:ALL |
みんな、何固まってるの??? |
■ イルミナ To:アップル&アシスト |
あっ...と、えぇ〜実は... |
かくかくしかじか。
アップルとアシストにこれまでのいきさつを説明する。
■ ジーク To:ALL |
さて、とりあえずしばらく刺客は送られてこないとは思いますけど、気を抜かないようにしましょう(^^ それとリュセラさん、フェバーク家のことを少し調べてきていただきたいんですけど・・・。 |
■ リュセラ To:ジーク |
いいよ。 家の場所や、今の後継者の話なら聞けると思う。 |
■ ジーク To:リュセラ |
よろしくおねがいしますね(^^ |
■ アップル To:エレック&おーる |
エレックさん。エレックさんご自身には、そういった記憶とかはないんですよね?。 この話がただのデマだってことを犯人たちに証明できれば、もう狙われなくなるとおもうんですよ・・・。 |
ちょっと考えて、
■ アップル To:おーる |
ペンダントは”物心ついたときから持っていたってお話ですよね・・・ ライルトンさんだったら、何かご存知かもしれません。 |
■ エレック To:アップル |
私が団長の元に来たのは、そこまで小さな時じゃないよ。 団長も、このペンダントのことは知らないさ。 |
■ アップル To:エレック |
そうですか... |
■ アップル(心の声) |
少なくともエレックさんは、ライストンさんのことは疑ってない、というわけね・・。 |
ああ、純真なアップルちゃんはどこへ・・・(嘆
■ アシスト To:ALL |
もし真実だったとしてもさ。 誰かはわかんないけど、向こうはエレックさんのペンダントを狙ってるわけだよね? エレックさんにその気は無いみたいだし、ペンダントを渡しちゃえば向こうも狙っては来ないだろうけど。 それは無理でしょ? |
エレックをに視線を向ける。
■ エレック To:アシスト |
ああ、それは出来ない。 |
■ アシスト To:ALL&エレック |
だったら、皆の目の前でペンダントを破壊しちゃうってのはどうかな? ニセモノを作って……そう、今度の公演の劇の最中に。 そーゆうシーンってない? |
■ エレック To:アシスト |
……そんなシーンは無いが、話を上手くいじれば、作ることは可能だと思う。 偽物か……上手く騙せるようなものを作れるのかい? |
■ アシスト To:エレック |
ええと、それは……(’’; |
リュセラをちらりと見て。
■ アシスト To:リュセラ |
リュセラさん出来る? |
■ リュセラ To:アシスト |
1,2個くらいなら頑張ってみるけど……。 でも、公演は1回限りじゃないんだよね。 |
1日1公演が2週間だから、と指折り数えて計14回か。
■ リュセラ To:エレック |
それに、「壊した事」にするなら、一生ペンダントは隠し続けないといけなくなりますけど? |
■ エレック To:リュセラ |
それは、今までと同じ事ではないかい? 今までも、隠してきたつもりだが。 |
■ リュセラ To:エレック |
つもり、だけじゃ駄目です。ちゃんと隠さないと。 |
■ イルミナ To:ALL |
水を差すようで悪いんですけど... そのフェバーク家に関わりのある方が二回以上公演を見に来たら偽者だとばれてしまうんじゃないかしら? いっそのこと、フェバーク家に赴いてこちらの意志を書面かなにかで示すというのは駄目かしら? 危険かもしれないけど、それが確実だと思うんですけど... |
■ エレック To:イルミナ |
ふむ。 素人考えで申し訳ないが、本気で私の命を狙っているというのなら、その程度で納得してくれるのかな? ……劇などでは、飛んで火にいる夏の虫、と言うシーンのよな気がするんだが。 |
■ イルミナ To:エレック&ALL |
そうですか... 彼女(刺客)の話が本当だとすれば、エレックさんの暗殺依頼には今年いっぱいという期限がありましたよね? ここは、まず相手の情報を仕入れるのが先かしら... 一先ず、何か行動を起こすのは止めにして情報収集とこれまでどおりの警護に努めます? |
■ アップル To:ALL |
わたしもそう思うな。・・跡取りのことなんて、今、はじめてでてきたお話だし。 すこしでもいいんで、確かな情報がほしいって思う。 |
■ ジーク To:ALL |
まあ、なんにせよその後継者って人が黒幕と決まったわけではないですからね(^^; |
■ イルミナ To:ALL |
そうですね。それじゃ、新たな情報の入手に取り組みつつ、これまで通りエレックさんの警護に努めることにしましょう。 エレックさんもこれまで通り、いえ、これまで以上に充分注意して生活するようにお願いします。 そうでないと、どこかで油断してしまうと思いますから。 |
■ エレック To:おおる |
分かった。 ……君たちに従うよ。 気をつけよう。 |