「口は禍の門、舌は身を切る刀」(日本のことわざ)
劇場 舞台 |
がらんと広い空間に、冒険者とエレック、そして刺客の女が残された。
リュセラが、女が武器を隠し持っていないかの確認すると、ブーツの中よりダガーを発見した。
表面には、うっすらと何かが塗ってある……。
どうやら、毒薬のようだ。
そして、はがされた変装の下からは、以外と若い素顔が現れた。
■ 刺客 To:リュセラ |
なんか恥ずかしいな。 |
■ リュセラ To:刺客 |
知らない顔ね。 それと、こんな危ない物は没収。 |
ダガーを取り上げ。
塗られていたダークブレイドは拭い落とす。
■クレフ To:ALL |
さて、…なんだか、組織がらみの犯罪って線も出てきましたねぇ…(-_-;) |
■ ジーク To:クレフ |
組織がらみというか、相手は彼女達に仕事を頼めるほどの人間ってことですね。 |
■ 刺客 To:おおる |
まぁ、個人であたし達に仕事を頼むなんて、よほどの金持ちか馬鹿ぐらいだしね。 |
■ リュセラ To:刺客 |
馬鹿なのは誰なんだか。 あなた、ここの盗賊ギルドのメンバーなんでしょうね。 |
■ 刺客 To:リュセラ |
なんだ、よく見たらお仲間じゃない。 なら、これも失敗じゃないわよね。うんうん。 |
■ リュセラ To:刺客 |
そういう問題? |
■ ジーク To:刺客 |
ところで貴方はエレックさんの殺害が目的だったんですか? 脅しや、怪我を負わせて舞台に立たせなくするのではなく。 それと先ほどの液体はいったい? |
■ リュセラ To:ジーク |
……ガルガライスのお茶でしょ? |
■ 刺客 To:ジーク |
毒よ。 どんなモノかは、ただでは教えたくないな。 |
■ ジーク To:刺客 |
まあそうでしょうね(^^; |
■ イルミナ To:刺客 |
あなたは私達に情報を売って取引をしたいのでしょうけど、あなたは何か勘違いしているわ... あなたには身の安全の保証を得る権利はないのよ。 あるのは助かるかもしれない可能性だけ... 協力的な態度を示さないのであれば、可能性はゼロ...ね。 もう一度聞くわ...あの毒はどういったものだったの? |
■ 刺客 To:イルミナ |
……分かったわよ。 致死性の毒薬よ。 依頼内容は、こいつを殺すこと。 これでいいかしら? |
■ イルミナ To:刺客 |
そう...依頼内容は彼を殺すことだと言ったけど、他に追加依頼はなかったのかしら? 私達が彼の護衛についていることはあなたもわかっていたのでしょ? それなのになぜ彼に最も接近しなければならない方法を選んだのか疑問だわ。 それとも私達のことなど相手にもしていなかったと言うことかしら? |
■ 刺客 To:イルミナ |
……あなた、どこまで知ってるのかしら? 直接的な手段に出たのは、正直に言えば、あなた達を見くびっていたと言うこともあるわ。 |
■ イルミナ To:刺客 |
私達がどこまで知っているかということは今問題ではないわ。 さっきも言った通り、あなたは協力的、かつ知っている情報を全て明かさなければ助かる可能性を自ら捨てることになるのよ。 今情報を隠して、隠しとおせればいいけれど...今後あなたが情報を隠していたことがわかれば当然あなたの処遇は変わるわ。 それがもし彼の命に関わるようなことにでもなればなおさらよ。 ...それを踏まえてもらった上で聞くわ... 依頼主がしびれを切らしたといったけど、依頼はいつからだったの?それといつまでに彼を殺せと命じられたの? 後、実働部隊は本当にあなた一人? |
■ 刺客 To:イルミナ |
そんな事言ったって、話したからって生きていられる保証もないのよね。 |
■ イルミナ To:刺客 |
それを求めるのはむしが良すぎるわ ただ、あなた自身は彼に恨みを持っている訳ではないようですからね 事件解決後には開放できるようにライストンさんには取り計らうつもりよ |
■ 刺客 To:イルミナ |
……。 依頼があったのは、今年の初めかな? 詳しい時期は知らないけど、あたしが仕事に就いたのはその頃よ。 期限は今年中。ただし、必ず事故に見せかけるように、って事だったわ。 実働部隊も、あたし一人よ。 |
ちなみに、今は8の月。
■ ジーク To:刺客 |
貴方一人ですか? ・・・・・少なくとももう一人いるはずなんですが。 それとも貴方の知らないところでその依頼主とやらが別の人間を動かしている、ということですかね? |
■ 刺客 To:ジーク |
さあ? あたしは知らないけど。 ……もしかして、アレかな? 妙に素人くさい小さい男が時々この周りをうろついてたけど。
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■ ジーク To:刺客 |
そう、おそらくその人ですね。 となると・・・・貴方の依頼主も大分焦っているようですね。 |
■ 刺客 To:ジーク |
そうね。 殺すつもりなら、あんなのを雇ったって無駄なだけだろうに。 |
■ 刺客 To:イルミナ |
それが、急に直接手を下しても良い、ってなったんだけど、条件が付いてね……。 ほら、そいつがしてるペンダント。 そいつを盗ってこいっていうのさ。 |
■ ジーク |
ペンダント? |
■ イルミナ To:エレック |
エレックさん。あなたのそのペンダント...形見だって話でしたよね? いつも持ち歩いているようですけど、外出時もかしら? あなたがそのペンダントも持っていることを知っている人物を限定することはできますか? あと、あなた身内はいないようなことを言ってましたけど...ここに来る前にお世話になった方は? そのペンダントちょっと拝見させてもらってもいいかしら? |
■ エレック To:イルミナ |
こいつの尋問じゃなかったのか? …………。 |
エレックは、服の上からぎゅっとそのペンダントを握り締め、ゆっくりと記憶の奥深くへ入っていくように目を閉じた。
■ エレック To:イルミナ |
このペンダントは、物心ついてからこれまで、はずした事は無いよ。 なんとなく、自分が自分であることを示す唯一の品のようでね。 私を育ててくれた女性が、どうやら本当の母でないことは薄々感じていたよ。 やさしい人だったが、いつも何かにおびえているようだった。 そのははが常々言っていたことが、このペンダントをみだりに他人に見せ無いということだったんだ。 その真意は測りかねたが、言いつけはなるべく守ってきた……はずだ。 だから、このペンダントのことを知ってる人間はまずいないと思って良いと思う。 |
エレックは、懐からゆっくりとペンダントを取り出すと、そっとイルミナの手にのせた。
イルミナが調べるが、別段変わったところは無い。
仕方がなく、ジークに渡し代わって調べて貰う。
■ ジーク |
・・・・・・脅えていた? ふむ?このペンダントに何か秘密が? |
言いながら、ペンダントをいじってみる。
■ エレック To:イルミナ |
しかし、あの時君には見られてしまったからね。 いまさら隠していても仕方がないだろう。 |
■ イルミナ To:エレック&ALL |
必要以上に干渉しないという約束...守れなくてごめんなさいね でも、今回の件はやはりこのペンダントに謎が隠されているようです しかし、このペンダントの存在を知る第三者がいないとなると、考えられるのはあなたの育ての母親か...実の親ということになるのかしら...でも、そんな... 後はどこかの組織がらみか...ちょっと情報が足りなさ過ぎるわね とにかくこのペンダントがなんなのか...情報を集める必要がありますね (エレックを見て) ...でも...あなたの過去に更に踏み入ることになってしまうわね... |