- Diva the Soul Saver - 魂のディーヴァ

Chapter 1

銀の網亭

 銀の網亭には、打ち合わせや宴会に使える個室が用意されている。個室が足りなくなったという話を聞かないあたり、いくつあるのか定かではない。一説によると随時拡張されているらしい。
 それはともかく、一行が個室に集まっていると、料理と酒を持っておやじが入ってきた。
■おやじ To:ALL
 よお、料理を持ってきたぞ。

 そう言うと、おやじはトレイをテーブルに置いた。
■おやじ To:ALL
 そう言えばシーアンは実家に帰ってるんだったか。

■バジル To:おやじ
 うん。なんでもお友達が大変なんだって。
 だからアイシャが寂しがっちゃってさ。なんか甘いものでも食べれば元気出ると思うんだけど、なんかいいの無い?

■アイシャ To:バジル
 ありがと〜。さびしいけど…だいじょぶだよ〜。(にこっ)
シーアンが帰ってきたら、いっぱいお話できるように、お仕事がんばるの〜(^^)

■ポム To:おやじ
あっ、あたしも甘いの欲しいぞ♪
バジルはいいのか?
ラウルもどうだ?

■ラウル To:ポム
おうっ。もちろん。オレにも頼むわ。

■バジル To:ALL
 へぇ。ラウル、甘党なの?
 もちろん僕も食べるさ♪

 それにしても、次の仕事はあんまり地方には行きたくないねぇ。
 シーアンがいつ戻ってくるかわからないし。あとお墓掘る仕事も嫌だ〜

■ポム 
うにうに

■ルタード To:バジル&ラウル
 まあ、この前みたいな、墓を暴くような仕事は、そうはないじゃろうけどもの。

 前回の仕事とその顛末を思い出して、苦笑いを浮かべる。
■ルタード To:みんな
 とりあえず、ここにこうしていても仕方ない。
 食事をして一息ついたら、さっそく仕事の依頼書でも見に行こう。
 実は一つ、目を付けているものがあっての。
 それならおそらく、そう遠出はしないじゃろうし、墓暴きもないはずじゃ。

■ミュン To:みんな
 そうですね。 なんかやってればアイシャの気がはれるでしょうし^^

■ラウル
???

■ポム To:ラウル
ええっと、この前受けた依頼でだな簡単に話すと(^^)h
何度も墓場で棺を掘ったり埋めたりするはめになったり
アンデットがいっぱい出てきたり
それを使うとんでもない魔法使いが出てきたり
予想外の事も起きて何かといろいろ大変だったんだ
だから暫くは墓場に関わる事はごめんってヤツだ(にやりん)

■バジル To:ポム&ラウル
 そ。ついでに狼が出てくるのも勘弁だな

■ラウル To:ポム&バジル
ふーむ……なるほどなぁ……。

■おやじ To:ルタード
 何か目を付けているのがあるなら、さっさと取りに行った方がいいんじゃないか?
 俺がこっち来る前でも1〜2枚くらい減ってたからな。

■ポム To:ルタード&みんな
だったら早く行こうぜ!
食べた後じゃ無くなっちゃうかも知れないじゃないか

■ミュン To:みんな
 じゃあみんなで見に行きましょうか^^

■アイシャ To:ミュン
 うん♪

銀の網亭・1階

 一行が1階に降りてくると、確かに数枚依頼書が減っている。
 だが、さっきルタードが目を付けて置いた依頼書はまだ残っているようだ。
■バジル To:ルタード
 うわ、ほんとに減ってるね

■ポム To:ルタード
どれだルタード?

■ルタード To:ポム
 ええと、おお、あるある、まだあるぞ。
 まったく、ご主人が脅かすから、いらん冷や汗かいてしもうたわい。

 ルタードは、お目当ての依頼書を、壁からペリとはがしてみんなに見せた。
■ルタード To:みんな
 これなんじゃけども、どうかな? いなくなったのはこの街の衛視隊員みたいじゃから、オランからそう遠くに出かけねばならんということはないじゃろう。
 お堅い依頼で、少々刺激には欠けるかも知れんがの。

■バジル To:ルタード
 うん。うまくすればオランから出ないで済みそうな依頼だね。
 衛視って街の治安を護るのがお仕事の人達でしょ?
 ならお手伝いするのも悪くないんじゃない?

■ポム To:ルタード
この消息不明ってのが気になるけど、いいぜ
1200ガメル+能力給だって、アイシャ♪

■アイシャ To:ポム&ルタード
 能力給ももらえるの〜?わ〜い♪
 えっと、行方不明の人を探すんだよね。アイシャもいいよ〜。

■ラウル To:ルタード
オレもいいぜ。

■ミュン To:ルタード
僕もそれでいいですよ。

■ルタード To:みんな&おやじ
 それでは、これで決まりということで、さっそく衛視隊の詰め所とやらで詳しい話を聞くこととしようかの。
 ご主人、わしら、この依頼書の話、聞いてくることにしますわ。

■おやじ To:ルタード
 今から行くのか?
 まあ、場所はその裏に書いてあるから適当に探してくれ。

■アイシャ To:みんな
 うら〜?(のぞきこみ)
 あ、ほんとだ。なにか書いてあるよ〜。

 アイシャが依頼書の裏を覗き込むと、表の文字と同じく定規で引いたように几帳面に書かれた地図が見えた。
 場所は銀の網亭からさほど離れてもいない。
■ポム To:ルタード&みんな
う〜個室にある料理〜とお酒〜(;;)
これからくる甘いもの〜(TT)
腹が減ってはお仕事できぬってよく言うじゃないかぁ
食べてからじゃ駄目なのか?

■ラウル To:ALL
うーん。食べてからじゃあもう遅いんだろうが……。
でも、せっかくの料理が冷めちゃうのもなあ。
今日のうちに話聞きに行かなきゃいけないわけじゃないよなあ?
だったら、明日でもいいんじゃねぇか?

■ルタード To:ラウル&みんな
 うむ、確かにこれから参るのでは、ちとあわただしいかも知れんの。
 食事を放っていくというのもなんじゃし。
 ……よし、明日にしよう。

 ルタードは依頼書を懐にしまい込む。
■ルタード To:おやじ
 ご主人、やっぱり仕事の話を聞きに行くのは明日にします。
 で、食後の甘味を欲しがっているのが数人いますので、いまからご注文よろしいですかな?

■ポム To:おやじ
さっき、バジルが聞いていたけど
甘いものでおすすめある?
あっ、それがなんだか言わなくていいや♪
来てからのお楽しみにするぞ♪
だけど、みんなで食べるからいっぱいか大きいヤツで頼む〜♪

■おやじ To:ポム
 そういえば、うちのかみさんが昨日コケモモのジャムをずいぶんたくさん作ってやがったな。パンケーキでも焼いてくるか。

■ポム To:おやじ
あ〜!おやじ〜っ、来てからの楽しみにするって言ったじゃないか〜
教えたらだめだって(;;)

■おやじ To:ポム
 ああ、すまんすまん。詫びと言っちゃなんだが、とっておきの………

■ポム To:おやじ&みんな
もうこれ以上は聞かないぞ
先に戻ってる〜

■おやじ To:ポム
 ………って、行っちまった。
 ………………ポム一人でほっとくと、食いもん全部食っちまうんじゃないか?

■バジル To:おやじ
あ、ほんとだ。負けちゃいられないや!。待ってよポム〜。

■アイシャ To:ポム
あやや。アイシャも行くよぅ。待って〜。

■ルタード To:ミュン&ラウル&おやじ
 それではわしらも、部屋に戻って食事の続きといこうか。
 恐れ入りますが、ご主人、焼き菓子は頃合いを見計らって部屋にお持ちいただけますかな?

■ミュン To:おやじ
 (小声)僕の分は、少しでいいですから。

■おやじ To:ミュン
 分かった分かった。
 じゃあ出来たら持っていくよ。

 その後、おやじが持ってきた巨大なパンケーキと七色のジャムは確かに美味しかったが、ポムですら当分甘いものは食べたくないと思うくらいの分量だったことを言い添えておく。
 ちなみに、当分というのはおよそ2時間くらいである。


ゆな<juna@juna.net>