オラン市:帰還 |
ここは大都市、オランの正門前、ソフィティアが一人、街とは反対を見つめて誰かを待っていました。もう1週間になるでしょうか、衛兵達もすっかり見なれた光景のようです。
■衛兵B TO:衛兵A |
おい、あの娘またきてるぞ。 |
■衛兵A TO:衛兵B |
もう1週間じゃないか、「なんでもない」って言ってたけどやっぱりなんかあったんじゃないか? |
■衛兵B TO:衛兵A |
よし、俺がちょっと声かけてくるから、お前ここにいろよ。 |
■衛兵A TO:衛兵B |
あ、ずっり〜(^^; |
衛兵がソフィティアに向かって歩き出した時、丁度3台の馬車が入ってきました。
ソフィティアを見つけたのか、馬車の中からアフルが駆け下りてきます。
それを見たソフィティアも馬車に向かって駆け出してました。
■アフル TO:ソフィティア |
ソフィー!、戻ってきてたんだ。 |
■ソフィティア TO:アフル |
アフル! |
有無を言わさずソフィティアはアフルに抱き付きました……いや、勢い余って押し倒してしまいました。
■アフル TO:ソフィティア |
ちょ、ちょっと…(^^) |
■ソフィティア TO:アフル |
……おかえり。 |
■アフル TO:ソフィティア |
うん、ただいま… |
と、ソフィティアを抱きしめた後、周りの状況に気がついて(笑)慌てて二人立ち上がります。
■アフル TO:ソフィティア |
い、いつ、こっちに戻ってきたの? |
■ソフィティア To:アフル |
何時って、もう2週間も待ちぼうけよ。も〜、帰ってくるの遅いんだから。 |
不平を言っていますが、やはり久しぶりに会えて嬉しいようです。
■アフル To:ソフィティア |
2週間も? ごめん、そんなに早く戻ってくるってわかってたら、もっと早く終りそうな依頼にしたんだけど…(^^;; |
■ソフィティア TO:アフル |
無事に帰ってきたからいいわ。心配したんだから。(馬車をみる) みんないるんでしょ?行ってあげなきゃ。わたしはいつもの宿でまってるから。 |
■ アフル TO:ソフィティア |
え?あ、そうだ(^^;; うん、それじゃあ、できるだけ早く戻るから。 聞いて欲しい事もあるし… |
と、馬車の方に戻って行きました。
■ソフィティア TO:アフル |
わかったわ。それじゃ、宿で待ってるから夜には……来てね。 |
銀の網亭 |
アフルが前回の仕事(#49)を終え、銀の網亭に帰ってきました。
■アフル TO:おやじ |
あ、おやじさんただいま。 |
そのまま階段を上がり、ある部屋の扉をノックしました。
一方こちらは先ほどから、アフルがかえってくるのを待っていたソフィティアのいる部屋です。
■ソフィティア TO:??? |
は〜い。開いてますよ〜。 |
ドアを開けてアフルが入ってきました。
■アフル TO:ソフィティア |
ただいま(^^) |
■ソフィティア TO:アフル |
おかえり。長旅ご苦労様(^^) 疲れたでしょう?ちょっとまってて、飲み物貰ってくるわ。 |
と言うと、階下へお茶を頼みに行きました。
程無くしてソフィティアが戻ってきました。
■ソフィティア TO:アフル |
お茶もらってきたわ。どうぞ(^^) |
■アフル TO:ソフィティア |
ありがと(^^) で、里帰りはどうだった? |
■ソフィティア TO:アフル |
みんな元気だったよ。父さんに「大人になったな」って言われちゃった。あと、機会があったらアフルも遊びに来てって言ってたの(^^) |
■アフル TO:ソフィティア |
うん、今度はね(^^) で、さっき言ってた話なんだけど… |
と、懐に手を入れ、青い宝石がはめ込まれた指輪を取り出します。
■アフル TO:ソフィティア |
これ。 今回、行ってきた遺跡で見つけたんだけど、ソフィによく似合うかなって思ってもらってきたんだ(^^) で、つけて欲しいんだけど… その…、左手の薬指にはめてくれないかな…? |
■ソフィティア TO:アフル |
え、わたしの為に?ありがとう。うん、アフルからもらったんだもんつけるわよ(^^) 左の薬指ね? お母さん。あ、育てのお母さんも左手の薬指がどうのこうの言ってたんだけどなにも教えてくれないのよ〜。なにか特別な意味でもあるの? |
■アフル TO:ソフィティア |
うん、えーと、だから…ほんとに知らないの?(^^;; |
■ソフィティア TO:アフル |
……うん。 |
■アフル TO:ソフィティア |
そっか…それじゃあ(と、少し息を整えて) その指輪を、婚約指輪として受け取ってほしいってことなんだ。 |
■ソフィティア TO:アフル |
………………アフル、ありがとう。 婚約指輪、いえ貴方の婚約を、受けます。 |
■アフル TO:ソフィティア |
……ほんと? |
■ソフィティア TO:アフル |
えぇ。一つだけやらないとならないことがあるけど、それが終わったら……アフルと。 |
■アフル TO:ソフィティア |
やらなきゃいけない事って…、敵討ちの事…? |
■ソフィティア TO:アフル |
そう。わたしが冒険者になったのもそのため。だから、婚約指輪は受け取るわ、でもその先はちょっとだけ待って貰いたいの?どうしても心残りになるし、この眼帯もそれまで取らないって誓ってるから。素顔のわたしと……、その、結婚してもらいたい。 |
■アフル TO:ソフィティア |
うん、わかった(^^) そのかわり、一つだけ約束して。 もし、その山賊の手がかりを見つけても勝手に一人で行かないって。 |
■ソフィティア TO:アフル |
うん。ごめん。 |
ちょっとうつむき加減で答えます。
■アフル TO:ソフィティア |
うん…、で、この指輪、はめて見せてくれないかな? |
■ソフィティア TO:アフル |
えぇ。 |
テレながらアフルの手から婚約指輪を受け取り、言われた様に左手の薬指にはめ、徐にアフルに抱き付きつきました。
■ソフィティア TO:アフル |
アフル、わたし今すごく幸せ。 |
アフルは静かにソフィティアを抱きしめ返しました。
■アフル TO:ソフィティア |
うん…、俺も。 |
以下、検閲削除(笑)