| ≪ 海の男と樽少女 ≫ |
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船倉にて |
あちこち船内を見て回っていたリグ。
B2Fに戻ってきたところ、奥の倉庫(地図の(7)参照)に荷物を運び込んでいる船乗りたちの姿が目に入った。
■リグ To:船乗りたち |
こんにちは♪ |
■船乗りA To:リグ |
おわっ!? …びっくりした。 ………おめえ誰だ? |
■リグ To:船乗りA |
わたしはリグテヴィ・ムーンライト。 リグって呼んでね。 |
■船乗りB To:リグ |
な、なんでおなごがこんなところにいるんだ? |
■リグ To:船乗りB |
ローゼさんとガイアちゃんに今回の航海の手伝いを頼まれたからだよ。 よろしくね。 |
■船乗りA To:リグ |
あ、なるほど、例の冒険者か。ああ、よろしくな。 |
■船乗りC To:リグ |
………。 可愛い…。 |
■船乗りD To:リグ |
………。 |
■リグ To:船乗りたち |
(……ポッ) えっ、可愛いって言われるの慣れてないから、なんか恥ずかしいなぁ。 (テレテレ) お兄さんたちも筋肉隆々でカッコイイね。 |
■船乗りC To:リグ |
えっ、そそそ、そうかな? 俺カッコイイなんていわれたの生まれてはじめてだぁ…。 |
■船乗りD To:リグ |
………。 |
しばらくみんなして、テレテレ。
■リグ To:船乗りたち |
ところで、それって重そうだね。 何が入ってるの? |
■船乗りA To:リグ |
ん〜内緒だ。 っていうと気になるか。 実は俺たちにもよくわかんねえけど、なんか草がいっぱい入っているんだよ。これじゃダメか? |
■リグ To:船乗りたち |
そういえばキースさんが香料や薬草を運んでるっていってたっけ。うん、なっとくなっとく。 |
■船乗りB To:独り言 |
ふーん、そうなっているのか…。 |
■リグ To:船乗りB |
あ〜、その言い方は納得できないなぁ。 本当は何が入ってるの? おしえておしえて |
■船乗りB To:独り言 |
あ〜何でもない何でも。 つーか、俺たちもよく知らないんだよ。 色々積み込まれているけど、中身についちゃちゃんと教えてもらってねーし。 |
■リグ To:船乗りB |
そうか、ちょっと興味があったから聞いてみたかったの。 疑っちゃってごめんね。 |
■船乗りB To:リグ |
…いや、気にしなくっていいよさ、別に。 |
■リグ To:船乗りたち |
お兄さんたちは昔からこの船に乗ってるの? |
■船乗りA To:リグ |
まあ、昔といえば、昔からかな? …ローゼさんとは何年かは一緒にやっているけど。 |
■リグ To:船乗りA |
じゃあ、お兄さんたちも昔は海賊だったんだ。 |
■船乗りA To:リグ |
…ああ、そういうことになる。 |
■リグ To:船乗りたち |
ハイネルさんてどんな人だったの? |
■船乗りC To:リグ |
ハイネル船長か…。 豪快で、正義感が強い人だったかな…。 弱者を泣かすヤツは許さない! みたいな… |
■船乗りD To:リグ |
……………。 |
■船乗りA To:リグ |
正義感が強すぎて、やっかいごとも多かったけどな。 おこぼれも少なかったし…。 |
■リグ To:船乗りたち |
仕事の邪魔しちゃってごめんね。 一通り船の中は見ちゃったから、手伝ってあげる。 |
■船乗りB To:リグ |
はっはっはっ!! いいよいいよ おなごにはちょっと無理だぁ! |
■リグ To:船乗りB |
え〜、そんなこと無いもん。 ちゃんと手伝えるよ。 |
■船乗りB To:リグ |
ハハハ…。 じゃ、これ持ってみ。 |
と、船員Bは持っていた木樽を床に置く。
■船乗りC To:船乗りB、リグ |
ちょっと、女の子にそんな…。 (リグに向かって)あんまり無理しないでね。 |
■リグ To:船乗りC&B |
うん、無理しないようにがんばるね。 (樽を両手で持ち上げようとつかむ) うんしょっと……… う〜ん、結構おも〜い。 (が、持ちあがらない) |
■船乗りB To:リグ |
アッハッハ、それ見たことか。 |
■船乗りC To:船乗りB、リグ |
そんな勝ちほこんないでも…。 こんなもの女の子が持ち上げられるわけが… |
■船乗りD To:リグ |
………。 |
■リグ To:船乗りたち |
な〜んてね、ほらっ! (笑顔で軽々と樽を持ち上げた。) |
■船乗りC To:リグ |
!!? |
■船乗りたち To:リグ |
(あっけにとられている) |
■リグ To:船乗りB |
(持ち上げた樽を船乗りに手渡す。) はい、ちゃんと手伝えるでしょ(^-^) |
■船乗りB To:リグ、船乗りたち |
………(あんぐり)。 …!あ、ああ。 ……………じゃ、じゃあお願いするか?(仲間たちに) |
■船乗りA To:船員B |
そ、そうするか。 し、しかし…信じられん…。 |
■船乗りC To:リグ |
す、すごいね、リグちゃんてば…。 |
■船乗りD To:リグ |
………。 |
■リグ To:船乗りたち |
(^-^) それじゃあ、よろしくね。 ・・・って、そういえば、お兄さん達の名前聞いてなかった。 |
■船乗りC To:リグ |
あ、…お、俺、シーザックっていうんだ!! |
■船乗りA To:シーザック、リグ |
で、俺がエイジン。 (船乗りBを指して)こいつがビーター。 (船乗りDを指して)あいつがディムっつーんだ。 よろしくな。 さて、それじゃもう一働きすっか! |
■リグ To:船乗りたち |
出航までもう少しだってキースさんが言ってたから、がんばろうね。 |
■船乗りたち To:リグ |
おうよ!!! |
リグはそのまま船員たちにまざってしばらく荷運びにせいを出すのだった。
そして、数時間後。ファーストウインド号はオランの港を出港した。