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「ニッキがドロドロという感じ」 |
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| 遺跡−広間にて |
ニッキの荷物を漁ることにして、一旦広間へと戻ってきた一行。
部屋ではアトラスだけでなくラッドル達……約一名を除く……も起きていた。
| ■ ラッドル To:ALL |
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大変です。 ニッキが……ニッキがどっかへいってしまいました……。 |
| ■ アトラス To:ALL |
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おいがちょっと小用をたしにいっていた間にニッキどんがどっかへいってしまったでごわす。 もうしわけない! |
さすがのアトラスも頭を下げて今は真面目である。
| ■ ヴィクトール To:ラッドル&アトラス(?) |
| えぇっ!?あの状態のまま何処かに行っちゃったの?? |
揃えたようにきょろきょろと右に左に首を振って、ニッキの失踪を確認するヴィクターとリッキー。
| ■ アルト |
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……っつ こりゃ、まずいかもしれないねぇ…… |
| ■ フェリオ |
| 二人くらい起こしとけば良かったかな……。 |
| ■ アトラス To:ALL |
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外にでていないのは間違いなかばってん……。 |
| ■ ヴィクトール To:ALL |
| う〜ん、困ったねぇ。何処行っちゃったんだろ? |
| ■ ラッドル To:ALL |
| で、あなた方は何をされておられたのですか? |
| ■ ヴィクトール To:ラッドル&ALL |
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えっ、オレ達? オレ達は、レダさんに会いに行ったんだけど今は疲れてるみたいで会えなかったんだ。ね? |
そういいつつ、仲間の方を振り向きつつ同意を求める視線を送るヴィクター。
| ■ ラッドル To:ALL |
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え? レダって数百年前に死んでいたんじゃないんですか? どうなっているんです? |
| ■ アルト To:ラッドル |
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まぁ…裁判官なんてお堅い肩書きの人間は学院の導師の次くらいにはしぶとく長生き、って私の説はやっぱり正しかったって事だね、うん。 |
何やら満足げに頷いているアルトだが……いつの間にそんな説を唱えたんだ?
| ■ アルト To:ALL |
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っと… とりあえず、詳しい話はまた後にして、今は一刻も早く彼を捜しに行かないと。 彼が、もし今もまだロプトーとやらの影響を受けてるんだとしたら……… |
そういいつつ、ちらりと、さっき通ってきた裁きの間へ続く通路の方を心配気に見る。
| ■ アフル To:アルト |
| うん、像がっ!! |
その言葉を聞くやいなや、裁きの間の方に駆け出すアフルであった。
| ■ ラッドル To:ALL |
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ふむ。 なにやらやばそうですね……。 話は後にしますか。 |
| ■ アルト To:ラッドル |
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悪いね。 心配が杞憂に終わってたら、また後からじっくりゆっくり説明させてもらうよ。 っと…それから、悪いついでにもう一つ。 |
問答無用でラッドルの肩をぽんと叩くと、アルトも裁きの間へと駆け出す。
| ■シェル To:アルト&エスニャ |
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そうだね。レダさんの像が壊れるとマズイよ。急ごう! それからエスニャさんは宝石のこともあるから、一緒に来て! |
| ■ エスニャ To:シェル |
| は、はい! |
同じく問答無用でエスニャの手をつかんで、裁きの間へと走り出すシェル。
| ■ フェイス To:シェル |
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おお〜…シェル、カッコイイ〜…。 って、感心している場合じゃなかったっ、急げ〜!! |
| ■ フェリオ To:シェル |
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うーん、まるで駆け落ちしようとしてかっさらったみたいだなぁ。 頑張れ、シェルヽ(´ ▽ `)ノ でもちょっと速度が速すぎる気が……。 |
フェリオも見守りつつ走っていった。
ところで見守りつつ走る事なんて可能なんだろうか……。
| 遺跡−裁きの間にて |
一行は、とにかく急いで裁きの間へと戻ってきた。
ちなみに、14の部屋から5の部屋を経由して北へ向かい、そして右へ曲がって部屋へついたところである。
ちなみに、他の学院生、人足などは広間に残って貰うこととしたようである。
| ■ アルト To:アフル |
| ぜぃ、はぁ………り、リーダー、足はやっ…… |
そういいつつ、裁きの間前で足を止めると、大きく息を吸った。
| ■ アフル To:アルト |
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あ、ごめんごめん(^^;; でも、とりあえずは間に合ったのかな…? |
| ■ アルト To:アフル |
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ん…そう願いたいねぇ。 それじゃ、ひとまず今回の騒ぎの穏便なる閉廷を祈りつつ…と |
一行は扉を開けて中に入っていった。
やはり、中にも誰もいなかった。
| ■シェル To:アフル&アルト&エスニャ |
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ふぅ…二人とも早いねぇ。 レダさんの像が無事だといいけど…。 …あ、エスニャさん、急がせちゃったけど、大丈夫? |
| ■エスニャ To:シェル |
| ……だ大丈夫じゃないかも……。 |
シェルの敏捷度は18……。そりゃついて行くだけでもしんどいと思うぞ。
| ■シェル To:エスニャ |
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あ……(^-^;;) ゴ、ゴメン、ちょっと休んでて。(ポリポリ) |
| ■ アルト To:シェル&エスニャ |
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いや…エスニャも、なかなか大した走りっぷりだったよ。 見かけによらず、案外おてんばなんじゃ―――……ごほごほっ!! |
何やら本能的な身の危険を感じて、素早くエスニャから視線を逸すアルト……フェリオから聞いたんだろうか……。
| ■ アルト To:ALL |
| え、えーと、そんな事より…間に合った……のかな? |
| ■ ヴィクトール To:ALL |
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ここにはまだ来てないみたいだね〜。 ねぇねぇ、リーダー!とりあえず、ここで見張ってればいいの? |
| ■ アフル To:ヴィクトール |
| うん、ニッキさんがロプトーに操られてるんなら、レダさんの像を壊しに来るはずだからね。 |
| ■シェル To:ALL |
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よかった、レダさんの像はまだ無事みたいだね(^^) 今はここで見張ってるしかないよね。 |
注意して部屋の中を観察しつつも結構のんきなヴィクター。
部屋の中には特に怪しいものなどはなかった。
しかし、そのとき外からずるずるっといった何か引きずるような音が聞こえだした。
| ■ アルト To:ALL |
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!? この音は、一体… |
ひとまず、像の側に駆け寄って像を護る体制に入り、そのままその場で音の聞こえる方を警戒する一行であった。
| ■シェル |
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なにかいる…。 |
| ■シェル To:エスニャ |
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エスニャさん、ボクから絶対離れないで。 |
| ■ エスニャ To:シェル |
| は、はい! |
背中でエスニャをかばいながら像に駆け寄るシェル。像とシェルの間にエスニャがいる。
| ■ フェリオ To:シェル |
| おー……やるぅ。 |
| ■ フェイス To:みんな |
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ふふっ、シェル、エスニャさんをよろしく…。 じゃ、僕、様子を見てくるね…! |
ショートソードを抜き、ガードを固めつつ音の出ている方向に進んでいくフェイス。
| ■ フェリオ To:フェイス |
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ずるずるだから……陸上行動可能なタコとかイカとか? もしくはズルビチャヌル系のマッドサイエンティスト作成のモンスターとか? グラスランナーは美味しそうだからな……。 |
| ■ フェイス To:フェリオ |
| ははっ、おっけ…。 |
| ■ ヴィクトール To:独り言 |
| グラスランナーって美味しいんだ、知らなかった・・・。 |
フェイスを見送りつつちょっと本気で言ってみるフェリオ……。
そうつぶやくかつぶやかないかのうちに何ものかが角を曲がってやってきた。
そして……角を曲がってやってきたのはニッキ……いや……ニッキのなれの果てらしきものであった。
顔はホトンド溶け崩れ、口の辺りから20センチ近い牙が無数に突き出している……。
そして……右腕はもげたのか胴体部に溶け込んだのかなくなっていて、左腕は長さは倍近くあり、30センチ程の爪が7本伸びている。
下半身は不定形の肉塊で、黄色の膿のようなものを垂れ流している。
そして、その下半身からは脚のなれの果てなのか……しっぽみたいなものが飛び出ていた……。
| ■シェル To: エスニャ |
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!? エスニャさん、見ちゃダメ! |
背中でエスニャの視界を遮るシェル……しかし肉塊は大きすぎて遮れきれなかった……。
| ■エスニャ |
| いやー! |
| ■ アルト |
| っ………酷い…… |
| ■ フェイス To:みんな |
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……………。 …フェリオだ〜いせ〜か〜〜〜い………。 ! っていうか、ニッキ………ニッキなの!? |
ちょっと青ざめた表情をしながら目の前の怪物に話しかけるフェイス。
| ■肉塊 |
| ……… |
しかし……肉塊の反応はなかった。
| ■ フェリオ To:フェイス |
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はは……予想大当たり〜……。 御褒美は彼の熱い抱擁ってか……洒落にならねえなぁ。 |
| ■ ヴィクトール To:ALL |
| 珍しい病気じゃ・・・ないよね? |
ニッキ(?)の状態をその場で観察で出来る限り調べるヴィクター。
残念ながら何も分からなかったが……。
| ■ アルト To:ヴィクトール&フェリオ |
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病気、っていうか……煮えたぎった油を頭からかぶった挙げ句馬車に5回くらい轢かれたって感じだけど…… ………ヴィクター、フェリオ、治療は出来ないのかい? |
| ■ ヴィクトール To:アルト |
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わかんないよ、オレあんな症状の人、診たことないもの。 怪我とか病気とか、あと毒なら治せるんだけど・・・。 |
| ■シェル To:ALL |
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ほんとにニッキさんなの? …なんでこんなことに…。 |
ニッキにセンス・オーラしながら、ニッキの状態を調べるシェル。
精神の精霊力が弱まっているような感じがするが負の精霊力は一切感じなかった。
| ■シェル To:ALL |
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アンデットにはなってないから、まだ生きてるみたいだけど…。 …どうしたら助けられるんだろう…。 |
| ■ アフル To:シェル&アルト |
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だったら、魔法で? アルト、どう? |
| ■ アルト To:ニッキ |
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……待ってなよ、すぐに、助けてあげるからね。 ………あらざりし力、我が目に映れ……… |
センスマジックを唱えるアルト。
ニッキ自身や身につけている物に魔法の反応がないかチェックするみたいである。
するとニッキ自体が魔法の力を帯びているのか、光輝いてみえた。
| ■ アルト To:ALL |
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彼から魔法力が…… ………どうやら、ロプトーって奴の仕業には間違い無さそうだね。 |
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