Sword World PBM #46 |
- Howl from Behind -
獣の声が聞こえる
午後7時半…壊れた鏡 |
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クロムバード家 |
アンゼ(リーア?)は無言で廊下を歩いていく。そして、奥の部屋にいた女性に声をかけた。
■アンゼ(リーア?) To:女性 |
………お母さん……… |
■女性 To:リーア(?) |
あら、どうしたの?お友達? |
女性はアルフレッドとフィアルラの方を見ると小さく首を傾げた。
■アルフレッド To:女性 |
はじめまして、アルフレッドと申します。 リーアちゃんと同じ、賢者の学院で学ぶ者です。 と言っても、見ての通り私の専門は魔術のほうですが。 |
アルフレッドは、愛想笑いを浮かべつつリーアの母らしき女性に挨拶した。
■フィアルラ To:女性 |
リーアさんのお母さんですか? 初めまして、フィアルラ・スゥって言います。 夜分に押しかけた上に重ねて申し訳ないんですけど、今晩こちらに泊めて頂けたらなぁと……。 一応、ガレスさんの許可は頂いたんですけれども。 |
アンゼ(リーア?)のフォローを期待しつつ、フィアルラはちらりと視線を向ける。
■アンゼ(リーア?) To:リーアの母 |
学院の……お友達なの………。空いてる客室を使ってもらおうと思って……… |
■リーアの母 To:リーア(?) |
あら、珍しい。それじゃ、片づけないといけないわね。 |
■リーアの母 To:ALL |
ええと、どうしましょう。片づけている間、居間で休んでいてくださいます? |
■フィアルラ To:リーアの母 |
あ、もしお手伝いできる事があれば……。 |
■アルフレッド To:リーアの母 |
あの人数ですし、お二人だけでは大変でしょうから、お手伝いしますよ。 |
■アンゼ(リーア?) To:ALL |
あの………大丈夫ですから……… |
アンゼ(リーア?)は少し上目遣いに二人の方を見ながら言う。
■アルフレッド To:アンゼ(リーア?) |
あっ、リーアちゃん。 ちょっといいかな? |
手招きしてアンゼ(リーア?)を呼び寄せ………
■アルフレッド To:アンゼ(リーア?) |
あのさ、ぶっちゃけた話し、 今君、「リーアちゃん」か「アンゼちゃん」か、どっちなの? |
クロムバード家 |
ばたばたとガレスの部屋をオジイ達が出ると、廊下の奥に一人の女性───クラウディアとフィリスが昼に会ったリーアの母───と、アンゼだかリーアだかロナだか今となっては分からない少女、それからアルフレッドとフィアルラがいる。
■リーアの母 To:ALL |
あら?どうなさったの? |
リーアの母は全く事態が飲み込めないらしく、きょとんとしている。
■アルフレッド To:アンゼ(リーア?) |
あっ、リーアちゃん。 ちょっといいかな? |
手招きしてアンゼ(リーア?)を呼び寄せ………
■アルフレッド To:アンゼ(リーア?) |
あのさ、ぶっちゃけた話し、 今君、「リーアちゃん」か「アンゼちゃん」か、どっちなの? |
アルフレッドが耳打ちする。
■アンゼ(リーア?) To:アルフレッド |
………誰だと思いますか? |
リーア…の姿をした人物は、アルフレッドの顔を少し見上げるようにしてほほえみかけた。
■アルフレッド To:アンゼ(リーア?) |
ん〜、リーアちゃんはそんな事言わないだろうし、アンゼちゃんなら即答してそうだしな〜。 もしかして、「俺の知らない三人目」とか? |
■フィアルラ To:ひとり言 |
(三人目……あの女の人の言った言葉……ろな……? それに、あの血痕とリーアさんの手の一致……。か、考えたくないです。考えたくないですけど……) |
■フィアルラ To:アルフレッド |
アル、さん? ち、ちょっと……。 |
場を刺激しないように小声で呼びかける。
■アルフレッド To:フィアルラ |
ん、どうしたの?(^^) |
アルフレッドは、自分の置かれた状況を全く理解していない。
■アップル To:アルフレッド |
(だだだだっっ) アル、ごめんね! |
こっちはこっちでフィアルラの配慮に気付いていないのか、アルフレッドをリーア(?)から離そうといきなりタックル。
■アルフレッド To:アッップル |
えっ、なに? ぐえっっ! |
振り向きざまにアップルのタックルを食らっている。
■リーアの母 To:アップル |
あ、あの…一体何が……… |
そう言いながら、リーアの母は、リーア(?)をパーティから庇うように立った。
■オジイ To:リーア and all |
まあ、まあ、そうあわてないで……。 もうすぐガレスさんも来られるんでみんなでちと話でもしませんか。 ね、リーアさん。 |
そういうオジイはスモールシールドを取り出して片手に持っている(説得力皆無)
アルフレッドはというと、廊下の端まで吹っ飛ばされて転んでいる………
■アルフレッド To:アッップル |
いてて、どうしたんだよいきなり〜(;´Д`) 。 |
まぁ、そう言いたくなるのは分かる。
■クラウディア To:ALL |
おやおや,もしかして取り越し苦労だったかね? しかし,今のは歌のネタにぴったりの光景だったねぇ(^^) アップル嬢,ちょっと挨拶が過激すぎやしないかね。 あ,エレナさん,昼間はどうも(^^) |
■リーアの母 To:クラウディア |
サラナですけど……… |
リーアの母(名前はサラナだ)はリーア(?)の前から動こうとしない。
■アップル To:ガレス |
・・・・・・・・・・・・・・! |
■ガレス To:サラナ |
………あー……どう説明したらいいものか……… |
■サラナ To:ガレス |
この方たちは一体……… |
と、そこで言葉が止まった。
サラナの身体がゆっくりと持ち上がり、20センチほど宙に浮かんだ状態で止まる。
彼女の首は、後ろから細い腕に捕まれていて、その腕はどうやらリーアに繋がっているらしい。つまり、リーアが後ろから母親の首を掴んで、片手で軽々と持ち上げているわけだが。
■オジイ To:リーア? |
とりあえず貴方と争う気はありません。 危害を加える気も今のところないです。 だから、お母さんを降ろしてあげてください。 何なら自分が代わりに捕まえられてもいいですし……。 |
両手を高くあげて、リーア?に近づくオジイ。
■ロナ To:オジイ |
動くなと言わなきゃ駄目? |
リーア…というよりも明らかにロナは、明日の天気の話でもしているかのような気軽さで言った。
ロナの指はサラナの首に更に食い込み、サラナは既に意識がないのか手足をぶらんとさせている。
■ロナ To:ALL |
ねえ、この人が死んだらリーアは泣くかな?アンゼはどうだろ。 わたしが殺したって知ったら泣くかな? |
■クラウディア To:ロナ |
あんたは泣いて欲しいのかい?あんた自身でもあるリーアやアンゼに本当に泣いて欲しいのかい?? |
■アルフレッド To:ロナ |
アンゼちゃんは泣かないかもしれないが、間違い無くリーアちゃんは泣くだろうな。 知ってるかもしれないが、なんせ君の事で悩んで自殺しようとしたぐらいだからな。 |
■ロナ To:アルフレッド |
うん、そうだね。つまんない。 |
■アルフレッド To:ロナ |
少し教えて欲しいんだけど、連続殺人は君の仕業なのかい? それと、君の目的は何なんだ? 人質を取ったところで多勢に無勢だ、その人質を殺してしまえば後が無いのは解ってるだろう。 |
アルフレッドは冷静さを失わないように自戒しつつ、ロナを見つめながら問いかけた。
■ロナ To:アルフレッド |
そう?おもしろそう。ためしてみよっか。 |
ロナは心底そう思っているらしい表情でアルフレッドの方を見ている。
■フィアルラ To:ロナ |
あうあうあう……だっ、ダメです、そんな事しちゃあ! 一時の感情でお母さんを殺したりなんかしたら、きっと後で、とっても後悔しますよ! |
などとみんなで説得しているのを後目に、フィリスはこっそりと≪コンフュージョン≫を唱えている………
■フィリス To:ロナ |
(小声)「…精霊よ…幻惑の霧にて彼の者の心を覆い隠したまえっ」 |
だが、全く効果をあらわした様子がない。
■ロナ To:フィリス |
………あはは |
ロナは何かおもちゃでも見つけた子供のように目を輝かせた。掴んでいたサラナをぽいと地面に落とす。
■ロナ To:フィリス |
あなたがわたしの相手をしてくれるの? |
■フィリス To:ロナ |
う…。 |
ちょっと後ずさり。
■オジイ To:ロナ |
もし、ロナさんの相手をするなら自分とディアでしょうねえ。 でも、正直貴方とはやり合いたくない……。 リーアさんにすべてを任せて寝たままでいるわけにはいかないんですか? |
オジイは手を挙げたまま、更にロナに近づく。
■クラウディア Toオジイ&ロナ |
…その体はもともとロナちゃんのものだから…簡単に決着のつく問題じゃないと思うよ。 ロナちゃん,ロナちゃんの面白いことって,殺しかい? それとも,戦いかい? |
■フィアルラ To:ロナ |
お願いです……リーアさんに戻ってください。貴方みたいな女の子が戦いとか殺しとかなんて……絶対にダメです。 |
■アルフレッド To:ロナ |
悪いがさっきの質問の答えがまだだぜ、連続殺人は君の仕業なのかい? |
■ロナ To:アルフレッド |
うん、そうよ! |
ロナは全く悪びれた様子もなく(というよりもむしろ嬉しそうに)言うと、目の前のオジイに向き直った。
そして無造作にローキックをはなつ。
■オジイ To:ガレス |
ガレスさん、何とかならないんですか? 貴方の娘さんなんですから……。 |
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