Sword World PBM #46
- Howl from Behind - 獣の声が聞こえる
午後4時…午後の紅茶
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カフェテラス

 しばらくして、マリーが帰ってきた。
■マリーウェラー To:フィアルラ
 ただいま♪調べてきたわ。
 あ、ケーキどうだった?まだあるけど、持ってこようかしら?外にいる子達にも食べさせてあげたのに、お腹一杯って言ってみんな一切れしか食べてくれなかったの。

■フィアルラ To:マリーウェラー
うぅぅ……す、すみませんけど、遠慮させてもらいますぅ……。
あの、お店の品物もこういうのなんですか?

 率直な疑問である。
■マリーウェラー To:フィアルラ
 ええ、もちろん。わたし、甘いものだ〜い好きなの。

 あ、そんなことより、情報ね。お金の方は大丈夫?あまり大した情報は得られなかったから、100ガメルにオマケしちゃうわ。

■フィアルラ To:マリーウェラー
わ、ありがとうございます☆
……(ふと思い出して)あっ、それとですねぇ、忘れていたんですけど、『リーア・クロムバード』っていう名前には何かありますか? クロムバード家そのものの情報でもいいんですけど……。

 そう言いながら、フィアルラは財布を取り出し、改めて残額を確認した。
■フィアルラ To:マリーウェラー
あの……あと、117ガメルしかないんですけどぉ……
……あっ、ケーキのお代金も払わなきゃ、ですぅ。
うぅっ。ごめんなさい、これで足りますかぁ?

 ひとまず100ガメルをテーブルに置き、残りの117ガメルを手のひらに載せて見せる。
■マリーウェラー To:フィアルラ
 あら、まだ調べたいことがあったのね。
 そうね、それじゃ二つ合わせて200ガメルってことでいいかしら。ケーキはおまけにしちゃうわ。

■フィアルラ To:マリーウェラー
いいんですか? どうもすみません……それじゃお願いします。

 もう100ガメル、テーブルに置く。
■マリーウェラー To:フィアルラ
 それじゃ、調べてくるわね。
 あ、そうだわ。

 そう言うと、マリーウェラーはご機嫌の様子で奥へ。

 そして、返ってきたマリーウェラーの手には、ケーキと紅茶が………
■マリーウェラー To:フィアルラ
 はい。調べてくる間、それでも食べててね♪

■フィアルラ To:ひとり言
あううぅぅぅぅううぅぅうぅぅぅぅ…………(滝涙)。
た、食べない訳にはいかないんでしょうか……。うう、いってらっしゃい〜……(しくしくしく)。

 ………そしてしばらくして、マリーウェラーが帰ってきた。
■マリーウェラー To:フィアルラ
 ただいま。
 んっと、クロムバード家って言うのは、医者のクロムバード家のことでよかったのかしら。

■フィアルラ To:マリーウェラー
んーっと……(リーアと話した内容を思い出して)確か、それで合ってると思います。

■マリーウェラー To:フィアルラ
 そう、それならいいわ。
 じゃあまず、殺人鬼『ミラー』ね。と言っても、あまり大した情報はないんだけど

 そう言って、なにやらメモされた羊皮紙を数枚。
■マリーウェラー To:フィアルラ
 これが被害者のリストね。
 その被害者なんだけど、被害者に共通点はほとんど見あたらないの。これだけ見たら、動機は通り魔的なものなんだけど………

 そこで一旦言葉を切ると、マリーウェラーはとんとんと指先で軽く羊皮紙を叩いた。
■マリーウェラー To:フィアルラ
 手際がものすごくいいの。死因は鈍器か素手での撲殺なんだけど、ただの通り魔やモンスターじゃこんな手際よく殺せないわ。それに、足取りも全く残ってなくて。
 少なくとも、専門の訓練を受けていると見て間違いないと思うわ。

■フィアルラ To:マリーウェラー
う〜ん……『ぷろ』の人って事ですかぁ。
でもそれだったら、なんでこんな脈絡なく事件を起こしてるんでしょう?

■マリーウェラー To:フィアルラ
 それは分からないわ。例えば、何かのカムフラージュなのかもしれないし、ほんとにプロが無差別殺人をしてるのかもしれないし、ね。

■フィアルラ To:マリーウェラー
む〜……。
取り敢えず、下手に一人で考えるよりみんなと相談する事にします。
えっと、他のことも教えてもらえますか?

■マリーウェラー To:フィアルラ
 そうねぇ。
 殺害方法は五件とも素手。素手で殴り殺されたみたいだって言われてるけど、直接の死因は首をねじり折られたことみたいね。どっちにしても、すごい力ってことに違いはないわ。
 やり方もどんどんエスカレートしてて、五件目なんて首をねじ切られてたって。

■フィアルラ To:マリーウェラー
ねじ切られ……(絶句)。
あの、犯人ってニンゲンの人ですよね? そんな力、出せるものなんでしょうか?
それとも、変なお薬でも使ってるとか……。

■マリーウェラー To:フィアルラ
 どうなのかしら……。
 で、それから、もう一つの方。ドクター・クロムバードのことね。
 あまり情報がないんだけど…オランに来たのは七年前で、それ以来ずっと診療所をやってるみたい。あまり儲かってなさそうな割に結構お金は持ってるみたいで、オランに来る前に何かわけ有りなのかもって話もあるわ。

■フィアルラ To:マリーウェラー
じゃあ、ずっとオランに住んでいた訳じゃないんですね。
以前に住んでいた場所とかは分かりませんか?

■フィアルラ To:ひとり言
繁盛してないのに、お金はある……???
訳ありって、一体なんでしょうか……。ま、まさか、そのスジのお仕事をしていたとか……。

■マリーウェラー To:フィアルラ
 どうしたの?
 えっと…それから、一人娘のリーアちゃんだけど、特にギルドの情報網に引っかかるような情報はないみたい。
 他に何か聞きたいことはあるかしら?

■フィアルラ To:マリーウェラー
ミラーの正体は分からないんですよねぇ……。
うーんと……あ、そうだ。
あと、『鏡の中の獣』っていう言葉は、何か分かりましたか?
なにかそーいうモンスターがいるとか……。

■マリーウェラー To:フィアルラ
 うーん、鏡にモンスターが封じられていたとかいうケースは聞いたことあるけど、それって例の殺人鬼の話よね?
 ちょっと手がかりになりそうなことは無かったわ。

■フィアルラ To:マリーウェラー
そうですかぁ……それじゃあ、あとは聞く事ないかなぁ。
ありがとうございました、また今度お世話になるかもしれませんけど、よろしくお願いしますね。
ケーキは遠慮したいですけど(汗)。

 そう言うと、フィアルラは立ち上がってぺこりと頭を下げた。
 帰り際に、ケーキ代のつもりで5ガメルほど置いていこうとする。
■マリーウェラー To:フィアルラ
 あら、お金はいいわ。サービスにしちゃう。
 それじゃまたね。

■フィアルラ To:マリーウェラー
えっ、でも、あの、その、ううぅ……。
す、すみません。それじゃお言葉に甘えます……。
どうも、ごちそうさまでした。

 もう一度深々と頭を下げると、フィアルラは店を出ようとした。
 帰り際に、テラスのところで死んだ魚になっていた盗賊達をちらりと見る………
■フィアルラ To:ひとり言
(ふっと思いついて)
私だけ食べたんじゃずるいですよね。リーアさんのおみやげにもなるし、ケーキ買っていこうかな……。

■マリーウェラー To:フィアルラ
 どうしたの?

■フィアルラ To:マリーウェラー
(ぎくっ)い、いえ、なんでもないです〜。
(マリーお姉さんには悪いですけど、さすがにここのケーキじゃあ皆さんに怒られちゃいますよねぇ……)
そ、それじゃ、失礼しますぅ。

■マリーウェラー To:フィアルラ
 それじゃ、またね。

■フィアルラ To:マリーウェラー
はぁい、さようなら〜。

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ゆな<juna@juna.net>