隠れ家の森 |
村を後にした一行は雲の上の街道を南へと進んでいった。
時折行商人と思しき一団とすれ違うが、主要街道としては明らかに道行く人々の数は少ないように思える。
そろそろ日も傾きかけた頃、ようやく地図に印の付けられた辺りへと差し掛かったころ、御者台のホークが口を開きます。
■ホーク To:ALL |
もう、そろそろか? |
■バーン To:ホーク、ALL |
ええ、これからは極力物音を立てずに移動しましょう。 ただし、ルーンマスターから魔法が唱えられた場合は、密集では不利になりますから散開しましょう。 では行きましょうか。 |
バーンはマントを器用に手繰り寄せ、鎖帷子の鎧が陽光を反射しないように注意しつつ歩を進めはじめた。
編み上げられた金属のリングが、軽く軋む音を奏でるのはやむを得ないところであろうか。
■ホルト To:バーン |
静かに移動つってもどうせ素人の方が多いんだ、あんま気にしても仕様がないっしょ。 あぁ、分かってるよ、心構えの問題だってんだろ? 自覚してるみたいだけど、鎖鎧で忍び足なんざぁ土台無理な話さね。 何、余程近付かない限り幾等腕利きの猟師でもそうそう聞えやしないって。 長丁場に…なると困るが…なるかもしれんし、な。 ま、ここまでの道中は無事に済んで何より。いよいよここから、ってか… |
■ホーク To:ALL |
馬車はどうする? あそこが少し開けてるみたいだが。 |
ホークが示した先は確かに街道が少し開けていた。
行商人達が馬を休める休憩所だろうか?
■バーン To:ホーク、アトール |
じゃあ、あそこに繋ぎましょうか。 何か目印を残しておけばいいでしょう。 アトールさん、目印のほうをよろしくお願いします。 |
■ホーク To:バーン |
ああ、分かった。 |
■アトール To:バーン |
OK! |
程なく、ホークは荷馬車を休息所へと止め、馬を近くの木へと繋ぐ。
ホークは近くを流れる小川から水を汲み、馬へと与えてやった。(アトール)盗賊ギルドの符号で、馬車の位置確認及び所有表示を行う。
■ホルト |
…ふむ、一般の旅人の旅程がどうなるのかは知らないが、あの村を中継点とし、ここまでの距離がおよそ一日に進む距離とするならば、成程理にかなってるな。 水場もあるし… 馬車を置く場所の心配など要らぬ気遣いだったか。 |
■ホーク To:アトール > ALL |
それで所有者とかがわかるのか。符号というのは便利なものだな。
さて、私の方は準備は終わった。 |
■ホルト To:ホーク |
まぁ手癖の悪い兄弟相手には気休程度にしかならんだろうけどね。 幸と言うべきか、今日は道行く旅人も少ないし、もうしばらくすれば日も暮れてそういう不心得者の心配もしなくて済むようになるよ。 ここらの危険を知らないか、知りつつもそれに挑む必要のある者の他は、よりによって夜中に旅をしたりはしないと思うから。 |
■エルシア To:ALL |
で、誰が先頭になるの? 夜目が利くのは私と? |
■アトール To:エルシア |
夜目はともかく、野外活動得意な奴も前にした方がいいだろうな。 |
■バーン To:エルシア、ALL |
後はアトールさんとホルトさんですが… では、このような隊列にしましょうか。 |
バーンはそう言うと、木の枝で地面に隊列の案を書きはじめた。
エルシア ホーク アトール
バーン チーゼル
マーズ ホルト
■バーン To:ALL |
この隊列なら夜目が利いているし、危険感知も敏速に行えるでしょう。 で、戦闘時にはこのようにするとして… |
バーンは隊列絵に矢印を書き加えて注釈を書き入れた。
バーン チーゼル
マーズ ホーク アトール
エルシア ホルト
■バーン To:ALL |
俺とチーゼルの2列目が前衛に変わって入る。 その際にマーズさんとエルシアさんの位置を交換して治癒に備えてもらいましょう。 相手に隙があればアトールさん、ホークさんにも攻撃参加をお願いします。 …もっとも戦闘にならないのが一番なんですが…。 取り敢えずはこんなところでどうでしょうか? |
■アトール To:バーン |
まあ、一番無難なところだろうな。問題ないんじゃないか? 一応、俺とホークで罠も含めて、奴らの痕跡が無いかどうかを調べながら慎重に進むようにしようぜ。 |
■ホルト To:ALL |
エルシアには二人の気持後ろから辺りを警戒して貰うってことで。 先導頼む。 罠は…どうかな?この辺滅多に猟師もこないらしいし、隠れ家を知らせる様なもんじゃ… |
■ホーク To:バーン&アトール |
ああ、分かった。 子供たちの命が懸かっていることだし、迅速かつ慎重にいこう。 |
■バーン To:ホーク |
ええ。 |
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