SW-PBeM Scenario #36
氷晶の蒼狼
第3章 1日の収穫は?

道案内ゲット


<< Previous Story | ■ #36 Top Page | Next Story>>

銀の網亭 廊下

 ルツァーの部屋を離れ、ブロンの部屋へ行こうとしていたふたり。
 さて、どこがブロンの部屋かな‥‥と探そうとした矢先に、ある部屋から出てくるちょっと太めの人影が。

 ブロンだ。

 その後ろで‥‥すす‥‥と闇に隠れ部屋を出るカヴァレス。
 何食わぬ顔で、三人の会話を聞いている。
■アイシャ To:ブロン
 あ、ブロンさん、み〜つけた〜♪

■ブロン To:ふたり
 おや?奇遇じゃな。
 わしはいまから‥‥すこぉし飲みに行くところなんじゃが‥‥どうじゃ?一緒に(笑)

 どうやら、先ほどの宴では足りなかったらしい。
■アイシャ To:ブロン
 すこぉしだけ?(くすくす)
 ブロンさんなら1晩中でも飲んでられそうなの〜(笑)

■バジル To:ブロン&アイシャ
 命知らずだねブロンさんは……。
 あ、いや、何でも無いよ。

■ブロン To:アイシャ
 うまい酒ならば幾らでも飲めるもんだでの(^^)。
 して、アイシャ殿達は何処へ行くところじゃったのかな?
 もしかして、邪魔してしもうたのかの?

■アイシャ To:ブロン
 えっと、アイシャ達、ブロンさんにお話があるの。
 ねっ、バジル。

■バジル To:ブロン
 そう♪ぜひぜひ♪

■ブロン To:アイシャ
 ほほぅ。わしに話しとな。
 で、どんな話しなのかの?

 もし‥‥ここで話しにくいのであれば‥‥狭くて申し訳ないがわしの部屋にでも行きますかな?

■アイシャ To:ブロン
 (こくっとうなづく)
 ありがと〜(^^)

■バジル To:ブロン
 もちろんお邪魔させてもらうよ。
 いやさ、実はね、賢者の塔でドワーフはなぜ魔法が使えないのかってテーマで勉強してる先生がいてさ、実はそのインタヴューなんだ♪

 バジルは笑いながらうんと小声で「なぁんてね」と付け加えるとブロンにウィンクした。

 部屋に入って行く3人を見て、ちょっと考えこむカヴァレス。
 さて、どうしたものか‥‥‥
■カヴァレス
 まぁ,何も無ぇだろぉがよぉ・・・
 我は隠るる,場景の狭間へ・・・
 

 そっと呪文を唱えるカヴァレス。
 呪文は、正常に発動し、カヴァレスの姿はその場に溶け込む。
 そのまま、盗み聞きをするものが居ないか見張りに立つ。


銀の網亭 個室−ブロンの部屋−

 部屋はこじんまりとした二人部屋で、一つのベットからはすやすやとアイオンの寝息が聞こえる。
■ブロン To:ふたり
 し〜〜〜っな(^-)b

 と、跳ね上げている布団を直すブロン。
■バジル 
 アイオンったらか〜わいい♪

 アイシャは寝ているアイオンに気を使って、声のトーンを落として喋り始めた。
■アイシャ To:ブロン
 アイシャ達、明日、エストン山脈まで行く事になったのだけど、
 ブロンさんの都合が良ければ一緒に来て、道案内をしてくれませんか〜?
 そのかわり馬車でブロンさんの村まで送ってあげられるです〜。

■ブロン To:アイシャ
 ほう。
 わしらも明日村に帰ろうと思っていたとこでの(^^)。
 もし乗せて行ってもらえるのならばありがたいのぅ。

■バジル To:ブロン
 道中にブロンさんが飲むエールもたっぷり運んで行くからさ♪
 もちろん食べる方もばっちり保証できると思うよ。
 どうかな?悪い話じゃないと思うんだけど……

■ブロン To:バジル
 ははは(^^)。
 あまり村に帰るときはエールは飲まないようにしておるんじゃ。
 アイオンが怒るでの(^^)。
 もちろん、お言葉に甘えさせてもらいますじゃ。

 それで、どこらへんまで御案内すればよろしいのかな?

■バジル To:ブロン
 ブロンさんの村までお願いできるかしら?もし山にも詳しいならそこも案内してもらえると、もっとうれしいんだけど。

■ブロン To:バジル
 う〜〜ん‥‥‥
 山に入るには、わしらの方では村長にお伺いを立てなければならないのじゃよ。
 狩人達にしてもな。
 よそからきたお前さん達はたぶん良いじゃろうが‥‥‥わしは、たぶんお前さん達の案内はできんよ。
 すまんな。
 村長に、その件について話しを通すぐらいならばできるんじゃが‥‥

 山の中の案内はできないと、すまなそうに言っています。
■バジル To:ブロン
 うん。それで十分だよ。
 誰も知らない人がいきなり会って頼むより、ブロンさんに紹介してもらえる方が断然良いだろうしね

■バジル To:ブロン
 そういえばさ、ブロンさんって宝石細工のお仕事をしている人なんでしょ?
 オランのギルドに伝説的な腕前を持つドワーフがいるって噂を聞いたのだけど、もしかしてブロンさんだったりして。

■ブロン To:バジル
 いやいや。わしはまだまだでの。
 そもそもオランのギルド員でもないでの‥‥すまなんだ。

 しずかにぽりぽりと、あたまを掻いている。
■バジル To:ブロン
 そっか。残念。
 そうだよね、オランのギルドに所属してたら遠くて大変だよね。

■ブロン To:バジル
 そうじゃな。ちぃとばかり遠すぎるでの。

■アイシャ To:ブロン
(ブロンの耳元で内緒話)
 あのね、出発の事なんだけど…。(こしょこしょ)

 と、さっき話しあった待ち合わせの事(3人組みを撒く算段)をブロンに伝える。
■アイシャ To:ブロン
 という風にしたいのだけど良いですか〜?

■ブロン To:アイシャ
 ふむ。そやつらから付けられぬようにすればよいのじゃな?
 わかった。アイオンにも、ちゃぁんと言っておくでの(^^)。

 冒険者稼業も大変だのう‥‥と思う、ブロンであった。
■アイシャ To:ブロン
 ありがと〜(にこっ)

■バジル To:ブロン
 明日からしばらくの間、よろしくね♪
 それじゃおやすみ〜

■ブロン To:バジル&アイシャ
 おやすみ。

 バジルはすやすや寝ているアイオンにも小さくおやすみを言うと、ブロンの部屋を出た。

  二人は部屋の外で思わずそっと辺りをうかがうが、何の気配も感じないのに安心してみんなのいる部屋へと向かった。


 一同が無事戻ったのを見届けると、闇からさらに濃い闇−カヴァレス−が浮き出てきた。
 無言のまま、もう一度だけ周囲を確認すると‥‥‥そのまま滑るように部屋へと戻って行った。

<< Previous Story | ■ #36 Top Page | Next Story>>

ページ製作 shuu
mail: shuu@ichinoseki.ac.jp

BasePageSource 桐耶
mail:toya@home.email.ne.jp